見出し画像

自分を幸せにする魔法のレッスン3~心の声を聞く~

最近「自分軸」という言葉をよく耳にします。
自分軸とは、自分がどうしたいか、どうありたいか、を基準に考えて行動すること。
何が好きで何が嫌いなのか、何をしたくて何をしたくないか、を指針に行動しているので、選択に間違いがなく、生き方に一貫性があります。
その考え方を知ってはじめて、私は「他人軸」の考え方をしていたのだと気が付きました。
しかも見事なまでに正反対・・・。

私は、自分がいることで誰かが不快にならないように精一杯気を使って生きています。
私の意志は必要なら伝えるけれど、たいてい周りの意見を優先し、円滑に進めるためなら自分の気持ちを押し殺すことなんて苦ではありませんでした。
小さい頃いじめられていたトラウマがあるわけでも、家庭環境のせいでもないので、何が原因でそうなったのか不明なのですが、こどもの頃からずっとそう。

だから、いざ自分軸で生きようと言われても、「私<<<<<他人」で生きてきた私にとってそれはかなり難しいことなのです。
まず、自分の意見を押し通したら、嫌な気持ちになる人がいるんじゃないかな、と思ってしまいます。
私の好みを伝えたら、誰かに我慢させてしまうかな、と不安になります。
私だけ行かないなんて、周りの空気を悪くさせてしまわないかな、と怖くなります。
そのような調子で学校や職場ではもちろん、家族に対してさえ気を使ってしまう私には、いくら自分軸の時代が来ても、急に変えるなんてほぼ無理なこと。

自分軸で生きることは憧れるけど、私にはできないな。
そう思いました。

そんな私ですが、一方で、美味しいものを食べたり、体に良いと言われるエクササイズをやってみたり、憧れていた習い事を始めたり、ご褒美エステに行ってみたり、自分のやりたいことを自由にやっています。
体力とお金と時間が許す限り、やりたいことは全部やろう!というのが私のモットーでもあります。
そしてある時ふと気が付きました。
これって、もしかして自分軸で生きているということでは・・・?

やりたいことも憧れも、全部自分の好きから来るもの。
食べ物も習い事も行きたい場所も、私は全部自分の意思で決めていたんだ、と気が付きました。
他人に合わせてばかりで本来の自分がどんな性格だったか分からなくなっていて、自分軸で生きることなんて無理だと諦めていましたが、本当はちゃんと好みも意思も自分の中に残っていたのです。
無意識のうちに自分軸で生きられていたことに気が付いた時、なぜかとても安心して、うれしかったことを覚えています。
 
誰かと一緒にいるとずっと気を使っているのでとても疲れてしまうのは、きっと自分軸でいられなかったから。
一人でいられる時間と空間がないと、私はダメになってしまうと本能的に分かっていたのは、その時間だけは自分の心の赴くままに生きていられるからだったのです。

自分軸で生きる、と聞くと、私には難しい、と思ってしまう人でも、必ず自分の好き嫌いや意志は心の中にあるはずです。
ピンク色が好き、あの集まりに行きたくない、などの思いは、自分の心の声。
他人の反応を気にすることなく心の声のままに選択することが、いずれ自分軸となっていき、「自分らしさ」はそうやって歩んでいく先でやっと掴むことができるものではないかと考えています。
私はまず小さなことから始めました。
お店に入ってメニューを選ぶ時、値段や運ばれてくるタイミングを周りに合わせた料理ではなく、純粋に今食べたい物を選ぶことから始めてみました。
最初は勇気が必要でしたが、いざ実行してみると、ほんの少しだけ自分の中に一本の芯が通ったような達成感がありました。

何かを選ぶ時、「私はどうしたい?」と聞いてみましょう。
自分の心が少しでもザワザワするようなら、勇気をもってそれを選択しない。
反対に、心の声に素直に決断した時、きっと心は凪いでいることでしょう。もしかしたら心が浮き立つかもしれません。
その選択が自分にとって正しいかどうか、きっと自分の心が教えてくれるはず。
 
でも、まだまだ私は修行中。
もっと心とつながれるように、今日も心の声に耳を澄まします。


それでは、皆さま、良い夢を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?