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彷徨うおっさん33 生の男女論_動物園デートですれ違う心(前編)

 男と女は別の生き物だという。脳がどうとか、古来からの役割(子育て・採集)がどうとか、何とも言えない説が飛び交っていて、何が真実なのかは分からない。
 だが、個人的な実感として、違う生き物であるということには賛同したい。それが生来のものか、育て方によるものなのかは別として。

 かくも今回は、そうした女性の在り様について、違和感や違いを感じた出来事を、おっさんの動物園デートでの体験を交えながら紹介する。
(本記事は、国内唯一のフォッサが動物園で死んだ話を受けて思い出した。)

<彼女が動物園で可愛いと言って大はしゃぎ、内心冷めていくおっさん>


 若かりし日のこと。自慢ではないが、容姿の綺麗で可愛い人と良い仲になってデートしたことがある。

 何度目かのデートで、定番と言えば定番だが、動物園に出かけることにした。
 おっさんは動物園自体久しぶりではあったが、博物館、科学館、農場などで動物を楽しむ出来事は何度もあった。
 そしてそこで、アニマルウェルフェアや、動物の生態といった、アカデミックな視点が染みついていた。

 ところがその女性はまったく真逆の楽しみ方をしていた。。。


 おっさん
(う〜ん、こんなものか。この水槽も、なるべく動物に気を遣った構造なのかな。それとあのゴリラ。。。ほとんど人間と変わらない感じがして生々しいな。必要悪かもしれないが、どうにも動物園は、残酷な場所に思えてならない。。。)

彼女「あっ!飛び込んだ!きゃ~可愛い~!あの表情見て~!」

おっさん「うんうん、可愛いねえ~(いかん! 笑顔笑顔っと)」


 あれ?なんだこの違和感は。。。
 まるで子供相手ではないか。薄っぺらい感じがする。
 よくそんなにはしゃげるよな。。。笑顔は可愛いくて、それは見ていて幸せだけど。

 裏表よく考察する女性もいるにはいるが、そうした人の数が案外少ないように思う。大概は、横であれもこれも指さして「可愛い、可愛い」と大はしゃぎするだけの女性ばかりだ。
 恋人だけでなく、友人女性でもそういう人の方が多かったように思う。とても面と向かっては言えないが、なんとも浅い印象だ。

 女性はその場所に行って何かを考えたり、実感として得た何かを深める楽しみよりも、ただ可愛い出来事を探しまくって満足なのだろうか。

<可愛いは可愛いとして、物事を考察して楽しもうとは一切思わないのだろうか?>



 なぜ女性(ひとくくりにして申し訳ない)とは、かくもこんなものの見方なのか。正直分からないがあえて考えると。

① 可愛いから可愛く生きてきただけ
冒頭で女性の容姿についてあえて書いたのだが、周囲に可愛い笑顔を見せることで、存在意義を発揮してきたと考察する。
尤も、それ程容姿が良くない女性も案外同じ反応をするので、何とも言えないが。

② モテるため、気に入られるための戦術
或いは、女性はバカの方がモテるとか、そんな風潮に乗っかている可能性もある。
逆効果なんだけどな。。。

③ 女は愛嬌が歪んで伝わった結果
むすっとして不機嫌な女性が良くないよという意味だが「愛嬌=感動屋さん」とでも捉えているのではないだろうか。

④ 考える事=暗い と短絡
根暗を良くないと考える人は、所謂根暗のような生き方には抵抗があるだろう。
だから真面目に考えるのではなく、可愛い可愛いと喜び、それを追求するのがいいと考えているのではないだろうか。

⑤ 本当に浅い所しか見えない
説明不要。本当にどこまでも浅いだけ。

 さて、どの説に基づいた結果なのか。

 おっさんは深い仲になりそうな相手とは、ふと真面目な話題や、アカデミックな考察を交えて会話することにしている。
 強く意図して試すわけではなく、それが素に近いからそうしてみせるだけだ。

 件の動物園の例で、そんな素を見せた時は、

「おっ、イヌ型亜目って書いてあるよ。アザラシって犬の仲間なのかな?確かに顔つきが似ていて可愛らしいよね。」

「こうして見ると、ゴリラもなんだか人間と変わらないね。シルエットが完璧にどっかのおじさんだよ(笑)。だけどこのガラス窓を隔てて存在しているのが、何とも言えない感じがするよね。」

といった具合であった。

 ところが、こうしたアプローチに対して、件の彼女は、敏感にもすぐ話を逸らした。そしてテンションもやや下がったように思う。

 結局のところ、おっさんとは物事の捉え方が大きく違い、おっさんと同じ捉え方では、あまり楽しめないのだなと察しが付くぐらいで、ハッキリとは分からなかった。

 かくも彼女に不機嫌になられると嫌なので、原因すら探れない現状だった。


次回に続く

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