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おっさんミニ情報12 札幌のスープカレー

 おっさんが興味深いと思った事象、あるいはコアな情報を提供するおっさんミニ情報。今日はおっさんが北海道旅行で賞味した地元グルメ「札幌のスープカレー」を紹介したい。

<すっかり定着した地元グルメ>


 インド系のカレーを札幌で薬膳カレーとして再構成したものが札幌のスープカレーの起源とされているようだ。1970年代ということは、もう50年、半世紀に渡って愛され続けているという事になる。すっかり札幌の看板メニューとして定着しているし、長年色々な店舗で競い合えば、それは美味いわけだ。

<特徴はたっぷりの野菜>


 スープカレーは読んで字のごとく汁物としてのカレーであるが、最大の特徴はたっぷり具沢山の野菜であるとおっさんは思う。チキンでも、ポークでも、魚介でも、周囲には沢山の野菜の具が散りばめられている。いや、配置されている。中でも必ず入っていたのがキャベツとジャガイモだった。店舗によって異なるかもしれないが、これらの野菜がスープを吸い込んでいて、野菜の甘みと合わさって非常においしく、腹にも食べ応えがある。
 キノコは大概、追加のトッピングのようだが、恐らくキノコ類も浮かべると尚おいしくなると思われる。
 ベジタブルカレーにすると、全部野菜になるが、カボチャ、ナス、ピーマン、ニンジン、ブロッコリーと王道の野菜類がそろい踏みとなる。

 普段東京の都会にいると、野菜はぼちぼちになってしまうおっさん。その理由は野菜があまりおいしくないのと、高いからだ。
 だがその反動もあってか、ベジタブルカレーは特に感動した。野菜の美味しさもまた札幌の利点なのかもしれない。

<スープが上手い>


 野菜と合わせてというと妙かもしれないが、スープも非常に良い。店舗ごとに全然違う味になっているが、どの店も拘った、非常に濃厚なスープを楽しめる。
 日本風に近い魚介の出汁を使ったカレーもあるが、ナッツ類を混ぜ込んだ東南アジア風の出汁、乳製品メインの普段のカレーに近い味の出汁、それらを豚汁と同じぐらいの感覚で飲み干し、味わうことができる。
 スパイスの辛さと香り、出し殻の細かい欠片が入っていてのど越しも良く、五感で堪能するという言葉が非常にふさわしいスープである。

<実際に食べたお店>


http://curry.chikuwachan.com/tatsuki/
深夜訪問 角煮カレー(チキンカレー)


チキンカレー

 友人と2名で入店。札幌に夜遅くに到着したため、夕食が取れず深夜帯の店舗を探してこちらにたどり着く。ボリュームたっぷりで大満足。
 スープはエビやナッツのような味がしたが、舌がいい加減なので本当の材料は何とも言えない。でも旨いかまずいかで言うと間違いなく旨い。
 店内はバーのような雰囲気で漫画本がたくさん置いてあった。とても過ごしやすいと思う。写真を見た別の友人は、お皿も良いねと言っていたが確かにセンスのある良いお皿である。味もとてもおいしいが、同時に雰囲気も良かったお店


http://curry.chikuwachan.com/asiancafe-syarara/
早朝訪問 ベジタブルカレー


ベジタブルカレー

 友人3人で朝ラーしようという話になって、でもラーメン屋は何処もやっていなかったので、朝カレーに変更。朝カレーのお店もあまり無かったが、何とか見つけてこちらを訪問。7時半に行ったが、既にスープの量がギリギリで、友人と合わせて3人分をなんと確保できた程度。
 並んで待っていると、その後もどんどん人が集まってきた。「スープ切れです、ごめんなさい。」と、店員のお姉さんが断り続けていた。結構人気があるし、朝カレーの需要も高いように思う。オンシーズンぐらいは他の店舗も朝カレーやればいいのに。

 20分ぐらい待ってやっと通されると、オール明けと思しき若者グループも居て少々騒がしかった。だがそこはすすきの、ご愛嬌と見るべきかとも思ったが、それにしても声が大きいので耐え切れず別の席へ。
 こういうトラブルも、もっと朝カレー店舗が増えれば回避できるのだが。

 食べたカレーはキャベツたっぷりのベジタブルカレー。食べてみるとスープは一番舌に馴染みのあるスタンダードなものだった。朝だったので胃にやさしい具材にするなど身構えていたのだが、食べやすくてあっという間に平らげてしまう。特にブロッコリーは絶品で、これだけ群を抜いて美味い。
 次は昼の時間に来て、肉や魚のカレーも試してみたい。

http://curry.chikuwachan.com/algo/
夜訪問 シーフードカレー


シーフードカレー

 細い路地にあるコンパクトな店舗だった。地元の人に愛されている感のある独特の雰囲気のお店で、入れるのは5人がやっと。友人2名で訪問したが、まあこのぐらいの人数が妥当だと思う。一人で行っても良いぐらいだ。
 勝手な解釈ではあるが、この特徴的な店構えとスープの味が、最終日に相応しい、非常に稀有なお店だった。

 カレーはシーフードを選択。旅行期間中、一度ガッツリ寿司屋には行ったのだが、その他の魚介料理を試していないということで、シーフードにチャレンジ。丸ごとのホタテとイカの輪切りがたくさん入っていて、食べ応え抜群であった。
 また、こちらのお店ではトマトベースのスープを取扱っており、魚介との相性は抜群であった。トマトは植物性のうまみ成分が大量に含まれていて、魚介との相性はとても良い。チキンなどの肉でも当然良いが、魚介にして正解だった。

<おっさん、スープカレーにハマる> 

 3泊4日で3回もスープカレーを食べに行くほど、おっさんはスープカレーが気に入ってしまった。

 札幌がメッカとはいえ、都内でも札幌の流れを組む店があちこちにあるようだった。今後も試してみたい。また、機会があれば自分でも作ってみたいとも思った。
 なにせスープというのが良い。おっさんは鍋や汁物の、凝縮され、溶け合った旨味成分を好む。それが刺激的なカレーになっているなら尚更魅力的だ。
 元々薬膳でもあり、野菜もたっぷりで栄養的にも良い。そんなスープカレー、非常にお勧めである。

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