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資格いおっさん17 第一種衛生管理者試験

note稼働以前に受けた試験について、記録します。

第一種衛生管理者試験
試験日 2017年9月 試験地 千葉(関東安全衛生センター)

①勉強時間
 2ヶ月半、毎日2時間程度

②勉強量
 インターネットサイトでDLした過去問5年分を4周
 (人によるが、受かるだけなら教科書は要らないと思う。会社に関連本があれば借りるか、古本で十分。)

③下知識
 二級ボイラ技士取得済み、清掃工場で勤務

④試験の印象
 過去問の使いまわしで、パターンも変わらない。

⑤手応え
 1科目目(有害業務に関わるもの)が難しいと感じたが、他は概ね合格の手応え

⑥ 資格の意義など

 本資格は、労働者が50人以上の事業所では必置になる。人数によって専任数や専属数が違ってくるが、中小企業でも総務の誰かが持っていることが多い。持っていると予備人員として目を付けてもらえるので、役付きになる直前ぐらいに時間を見つけて取得しておくといいアピールになる。

 知識自体も世の中全般の教養的な一面があると思う。文系で現場には多分一生出ないけれど、いつも書類の処理だけはサポートしている工場の技術・技能人員は、どんな仕事をしているのか? 総務の立場として、どんな面(といっても安全衛生の話だが)でサポートができるのか? そんな部分に視野が広がる。例えば、現場で各作業に必要な資格や保護具(そういや職人さんがぼやいていたなとか)。人数規模と法定要件によって人員配置が決まっているらしき会社の裏の都合(人手不足といいつついつまでも補充されないよねとか)。そうした各々の部門で暗黙知として見逃されがちなことに気が付けると思う。

 現場系でも管理職経験者ならば意外と興味を持って押さえている人も居る。専門性がない総務系出身者については、管理職要件として実は会社が考慮に入れている所もある。労務は大事なこと(昨今はコンプライアンスの波で特に)であるので、専門・総合の職種に関わらず、より多くの人に取得をお勧めしたい。

⑦ 試験対策
 試験の前にまず実務経験が必要となる。多くの労働安全衛生の資格が、受験だけなら無条件だったのに対し、衛生管理者は受験資格としての経験年数を要求しているので、確認と証明が必要である。詳しくは以下などを参考にしてもらいたい。

https://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku502.htm

 四年生大学を出ていれば、総務や管財系の仕事を1年経験していれば問題ない。現場系の仕事だったらそれも問題ない。経理や窓口対応ばかりの部署だったら、ちょっと経験に加算しづらいかもしれない。 

 試験範囲自体は、他の労働安全衛生法関連の資格に比べるとやや広い感じがする。特に一種では、特定化学物質の知識~各免許の必要範囲に係る出題、毒ガスの対処法から放射線の話まで登場する。出題の深さ(マニアック度合い)としてはそれ程でもなく、計算問題も出ないが、普段聞きなれない知識が沢山出ること思う。まず意識として「普段のオフィス環境に関わる出題や、せいぜい法律の話だよね」という考えでは足元をすくわれると思う。

 とはいえ、合格だけであれば、過去問5年分ぐらいを完全に仕上げておけば良いと思われる。全く同じ選択肢や問題が出題されることが多いので、丸ごと覚えるだけでもかなりの試験対策になる。単純に答えを見るだけで終わらず、法律であれば原文に目を通して前後の文を確認したり、工業系の問題であれば「安全衛生」「保護具」といったものを一緒に調べて関連付けてしまえば間違いない。

⑧ その他
 衛生管理者の受験生は多いので、どの地方でも「出張試験」にラインナップされている。出張試験とは、通常、労働安全衛生センターで開催される試験が、都心部の大学などで、年間計画とは別日に開催される試験のことである。
 出張試験は土日開催が多いので、都合の良い日程をチェックしておくといい。

 下位資格の第二種衛生管理者は若干難易度が下がるが、一種と比べても難易度に大差はないと思う。緊急や会社の縛りで二種を指定されているといった縛りがない限りは、いきなり一種の取得で問題ないと思う。
 合格率を見ても殆ど違いが無いので、過剰に気後れする必要はない

参考となる過去問DL先
https://osakatokushu.co.jp/past-exams/

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