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副業やフリーランスのPMとしての仕事や役割についてまとめてみる

この記事はプロダクトづくりのための挑戦とその成功・失敗談を綴るアドベントカレンダー powered by プロダクト筋トレ Advent Calendar 2022の22日目の記事です。


本日の担当はフリーランスPMの小西がお送りします。

プロダクトづくりのための挑戦というテーマなので、今年自分が1番挑戦したことである業務委託でのPM業務について書いてみようと思います。

過去に似たような記事は書いたのですが、今回はその時よりもより具体性の高い内容になります。

業務委託歴やクライアントについて

時期としては夏頃から副業を始めていて、12月からフリーランスになってコミット量を増やすという流れを辿ってきました。

クライアントも最初は1社だけでしたが、今は3社いて下記のイメージで稼働しています。

  • 友人がやっている社員数名の超スタートアップに月10~20時間

  • 社員数十名規模のヘルスケア系スタートアップにハーフコミット

  • 社員数十名規模の教育関連のスタートアップにハーフコミット

スタートアップ中心にお仕事をいただいてまして、それぞれのクライアントの状況に応じて様々な業務や役割をこなしています。いわゆる必要なことはなんでもやるスタンスです。

業務や役割の紹介

実際に行なっていること、行う予定のことの紹介をします。
「業務委託でもこれぐらいのところまで入るんだな」とか「こういう仕事の切り出し方があるんだな」というのの参考になれば幸いです。

経営層の壁打ち係

経営層というのも規模によってまちまちなのですが、社員数名の企業さんでは社長さんと週1回1時間1on1をしてプロダクトや業務の課題全般についてお話ししています。
もう少し大きい会社さんではCxOクラスの方(大きな会社でいう課長・部長クラスの役割のイメージ)とお話をすることが多いです。

クライアントの課題解決と自分の動きのプランニングを主な目的として実施しており、トピックは会社のビジョンや方向性の話から目先の開発案件の具体的な話、人と組織の話まで多岐に渡ります。

基本的にお忙しい方や相談相手がいない方が対象なので、業務から一歩離れて深い思考をする時間として使っていただいている印象が強いです。

役職者へのインプットはそれ自体の価値が大きいですし、自分がその方の視点をインプットできることもかなり業務遂行の上で重要なのでかなり大事なイベントとして扱っています。

PM体制作りの支援、新人やPM候補の育成とサポート

どの会社さんでも大体自分が1人目の経験者PMのような形になるのですが、他にも今後PMになる予定の方や既にPMのような動きをされている方がいたりします。

そういった方個人の成長支援、業務のサポートorリード、周囲の方との折衝などを行うことで、業務を円滑に進めると同時に人と組織の成長を目指すという役割を課されることも多いです。

具体的な行動としては、対象の方と定期的に1on1をしたり、関係構築のために部内の方全員と1on1行脚をしたり、業務課題や成長課題に応じてインプットを行なったり行動計画を一緒に立てたりといった草の根活動を主に行なっています。
チーム状況の理解や動きやすくなるための土壌作りは非常に重要で後にも響くので、そこをサボらずコツコツ積み上げるようなムーブをしています。

カウンターパートの方はPM候補になるだけあって、プロダクトへの愛も業務知識もチーム内での信頼もある方が多いので、そういった意味での土台はしっかりしている印象があります。

逆に、足りないのはプロダクトマネジメントの知識や経験、および自信だったりするのでインプットや声かけを通してエンパワーするということを意識しています。

プロダクトの開発PM業務全般

これはまだ本格的に動いておらず、これから進めていくのですが1つのプロダクトのPMにほぼ等しい業務を行うという役割を持っているケースがあります。

事業戦略を踏まえて開発ロードマップを作って機能の要件を作って開発ディレクションをしてQAをしてリリース後の検証をしてという一連の工程を主担当として行うイメージです。
あとは、関係者とのコミュニケーションや開発プロセス改善なんかも付随する業務としては発生しそうです。

ハーフコミットでこれを回せるのか?と思うこともあるのですが、プロダクトもチームもまだそこまで大きくないので業務量的には大丈夫そうで、ユーザー理解や思考の深さなど質の面を担保できるかはやりながら検証することになるかなと思っています。

リサーチ、プロトタイピング

これも複数社でリクエストいただいている仕事です。

「プロダクトが次に向かうべき方向を定めたい」「エンジニアの手が開かない中でもプロダクトの成長のための実験をしたい」というのが背景にあり、そのために顧客課題を掘るとか機能や製品の案をぶつけるというのを様々な手段で実施しています。

リサーチというのも幅広くて、デスクリサーチもすれば社内のデータをまとめることもありますし、ヒアリングの観点の整理やインタビューの実施自体もしています。

また、プロトタイピングについてもワーキングバックワーズ的にPR文を書くこともあれば紙芝居UIを作ったりと要件に合わせた手法の検討と実践をおこなっています。

肝入りのアイデアが案外ウケなかったり、学びを踏まえて新しい施策のアイデアが浮かんだりと、リソースをかけない中でもユーザーからの学びを得てチームの意見がブラッシュアップされていく光景を見るのが面白いです。

論点設定が重要かつ難易度が高いという問題はありますが、比較的作業ベースで進められることも多いですし、業務委託と相性が良い業務かとは思います。

その他やった方が良さそうなことなんでも

これはどんな職種、現場でもある話ですが、明示的に役割としては担っていないけども気になる課題があった場合は主体的に動くということもしています。

コミュニケーションの齟齬の解消や新人教育、MTGのファシリテーションなど外の目線を持っているからこそわかることややるべきことというのはあって、そういうものを少しずつこなしています。

抽象的な表現にはなりますが「雰囲気が良くなる」「前向きな空気が生まれる」のようなムードメーカー的役割やリーダーシップを発揮するような立ち回りはどのクライアントでも求められている印象はありまして、これは業務委託とかPMとか限らず社会人基礎力として価値があるんだなというのを思う場面が多いです。

おわりに

業務委託でやってきた仕事、これからやる予定の仕事をまとめてみました。

教育やリサーチなどの重要だがなかなか手を動かせていないものの支援から、目先のプロダクトの開発・運営まで多様なお仕事をいただいているなということを改めて実感しました。

また、クライアントがプロダクトマネジメントの専門性を求めてらっしゃるのはもちろんなのですが、キャラクターとしてもミドルリーダーのような存在を求めてらっしゃるところは多いなというのを感じます。

経営レイヤーの意図と現場のやりたいことをうまく調整してボトムアップ的に成果を生み出せるようにしたい、という話はよく聞きます。

主な業務や役割の説明については以上です。


それらを受ける自分としては業務時間面では大丈夫なイメージはあるのですが、スイッチコストもある中で質の面でも十分に応えられるかは未知数な部分もあり正直チャレンジ領域です。

ただ、クライアントにとってもPM採用は難易度が高いですしスタートアップは基本的に人不足ですからそこに入ってしっかり活躍できたならインパクトがあるでしょうし、一個人としても多様なプロダクトの経験を積めるのはかなりありがたいと思っています。

フリーランスや副業のPMというのはまだまだ広まっていないし働き方なども確立されていない印象があるので、今後も引き続き業務と発信を頑張っていきます!

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