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実録!ルビ機能開発の裏話

こんにちは!noteでPMをしているこにしです。

普段はカイゼンチームというところでnoteに関するあらゆる機能の改善を担当しています。

先日、noteでルビ表現をできるようにする機能をリリースしました。

ルビ機能自体も大変好評で面白いものなのですが、起案からファーストリリース、その後の改善など一連の流れもnoteらしく面白いものだったのでぜひお伝えしたいなと思いオープン社内報を書くことにしました。

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オープン社内報とは?

一般的には社員しか見ることのできない「社内報」をだれでも見られるように公開することで、会社の中の様子を感じとってもらう記事企画です。
本日の担当:PMチーム 小西

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起案から1週間でファーストリリース

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7月某日、深津さんがルビの実装に関する面白い記事を見つけたようでSlackで私をメンションしました。

「へえ〜、ルビってこんな感じでも実現できるんだ!」と驚いたのですが、「確かにこれならばクイックに実験素早く試すできそうだ」と言える内容だったので、エンジニアの方に展開しセキュリティやパフォーマンスなど非機能要件を中心に調査や検討をお願いしました。

トップが技術に精通していると実現手法レベルの話もできるのはいいなあということを思いました。

そして、エンジニアの方に調査いただいた結果、「多少ブラッシュアップの余地はあるが大まかにルビを使える状態はクイックに実現できそうだ」とのことだったので今度はCEO加藤さん、CXO深津さんにリリースまでの流れの相談に行き合意を取り付けました。

noteはオープンな社風でして、
・毎週火曜日になんでも相談枠やプロダクト進捗MTG
・水曜日お昼にCEO/CXOランチ
などCEO/CXOとも気軽にお話しできる機会があり雑多な相談もしやすいです。

そして、深津さんのアカウントにルビを適用するというのをファーストリリースとして実装しました。きっかけになったチャットからここまでわずか8日というスピード感です。

本当にnoteのエンジニアの方は優秀で頭が上がらないですm(_ _)m

カイゼンもクリエイターファーストに

深津さんの実験記事以降は少し間をあけてルビ機能に対しての反響の確認や実装方針の検討、改善箇所のリストアップなどを行なっていました。

「ルビ機能には価値があるし、この方向で進めてよさそうだ!」というところまで詰まった時点で第二の矢セカンドインパクトとしてプレミアムユーザー向けの限定公開ベータ版リリースを行いました。

創作や表現に関わる機能は不可逆かつデリケートなものなので慎重に検討しましたが、他のサイトとの互換性も考慮して記法表現を採択したというのがこだわりポイントの1つです。

ありがたいことにこちらの記事も大変好評でスキやSNSでのシェアポジティブフィードバックをたくさんいただくことができました。

執筆はディレクターの方にお願いしてまして、腱鞘炎になりそうになりながら全ての漢字にルビを振っていただきました。

対応ありがとうございました圧倒的感謝m(_ _)m

さて、機能のリリース後はクリエイターの方の生の声やフィードバックの収集エゴサに努めました。

「こんな使い方をしてみた」
「ここで表示が崩れてしまう」
「この文字にルビを適用できない」
「使い方がよくわからない」

などなど貴重なご意見をいただくことができ、実際の改善の参考にさせていただきました。

特に、特殊文字の件はnoteの中に多様なクリエイター・コンテンツが存在していることを認識させてくれて「確かにな〜」と唸りました。

参考にしたツイート・記事の例

ルビ機能正式リリース!!

このような経緯を経て、ルビ機能を進化アップデートさせることができ、9/16に無事一般機能としてリリースできました!

深津さんからパスを受けてから、クリエイターの皆さんの意見を伺いつつ迅速に実験しながら改善していけたのが良かったポイントかなと思います。

クリエイターの皆さんのご意見ご感想が本当にモチベーションや学びになりました!たくさんのフィードバックありがとうございました!

私はエディター記事の投稿/編集機能の担当もしていて、そちらでもフィードバックをかなり参考にしているので本当にありがたい存在だと思っています。

これからも、クリエイターの皆さんが楽しく快適に創作活動をできる場を作れるよう頑張っていきます!


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