初めての北海道2日目・釧路湿原の西側を攻める・本編の後半・広大な景色が広がる、そして世界三大夕日へ
以下のつづき、後半だよ。
初めて見る花。満開。
これを撮っているうちに先ほどのおじさんも到着。
そして気づく。
同じバスに乗っていた人だ!
リュックのサンショウウオの絵を見て、その風貌とも相まって、本格的な人だなと察した。
背中越しではあったが「同じバスに乗っていましたよ!」と大きい声で話しかけたのだが、無反応だった。あれ?
そのうち、熟年夫婦も来た。
やはりこの花が気になるらしく、ググっていたが、候補が出すぎてわからず。
熟年夫婦はこの花のところを曲がって1周して展望台に戻るコースへ、サンショウウオおじさんは私が来た道をまっすぐ進んだ。
「一人でこっち行くんですか?!」と心配になったが軽くにこっとして行ってしまった。
帰りも同じバスになるかも、なんてちょっと想像した。
熟年夫婦がくる前にもマルハナバチっぽいのが来ていたがすぐ見失う。
また来ないかなあと粘っていたら、来た!
撮りまくる。
ほとんどうまく撮れないが、お尻の先端が白くて、初めて見るマルハナバチ。
北海道に来てよかったぜ♪
あとで調べたら、セイヨウオオマルハナバチという進撃の外来種だった。
綺麗な花とともに名残惜しくもあるが先に進む。
木道の支柱にセミの抜け殻。
ツクツクボウシに似ているが、それよりちょっとちっちゃいくらいか。
セミの抜け殻が1年くらい同じ場所にあることは、ままある。あとで女仙人さんにでも聞けばわかるかもしれないと、いろんな角度から撮りまくる。
その後も何度もセミの抜け殻を見る。
ここまで見るとは、これは1年前のものではないな。
コナラに似ているが、特に樹皮は似ているが、葉っぱがちょっと似ているが違和感しかない木に特にたくさんついている。
しばらく進むと、アオサギ広場と名づけられるちょっと前のところに、まるで『天空の城ラピュタ』の絵の一部ではないかというような使用不可の望遠双眼鏡に出くわし、軽い感動を覚える。
またわからないヒメシャクか…と思いながら大きく撮ってみると、美しい!これならわかるかも?
そのあとすぐだった。
一気に視界が開けた。
なんだここは!
眼前に広がる広大な光景。
サバンナ!
いや、ここは釧路湿原だ。
サバンナ!
実は今アフリカに来ていますと撮った写真を送っても、だまされる人は絶対にいるぞ、これ。
ここがサテライト展望台だった。
ブラウン管じゃわからない景色だ(※ プリンセスプリンセスの名曲『ダイヤモンド』をYouTubeで検索しろ。歌詞が昭和で最高だぜ。平成の歌だけどな。「針が落ちる瞬間の胸の鼓動を焼き付けろ」が特に好きだ。)。
でっかいどう北海道だ!
超広角レンズを持ってきたのはやっぱり大正解だった!
そのあとは6倍双眼鏡で眺める。6倍でいいじゃない、6倍がいい。by 日の出光学
あれ、白い鳥が2羽遠くからこちらの方に飛んでくる。こちらといってもそれもまた遠いのだが。
セグロカモメ…?いや、羽は上の方も白いぞ。
やがて舞い降りた。
双眼鏡でも、300mmレンズ(35mm判換算600mm)でもきつい。
体感的には6倍の双眼鏡と300mmレンズは同じくらいのサイズに見え、双眼鏡の方が視野が広く、かつ映りもいい。それはこれが日の出光学が誇る昨年出たばかりの高級双眼鏡だからだ。
あれ、あの模様は…タンチョウだ!
この季節でも見られるんだ!
2倍テレコンつけて600m(35mm判換算1200mm)の超望遠で撮ってみたけど、いやあ、厳しいね。
満足の行く写真は1枚もなかったけど、見られたことが満足だった。
そして、来る人くる人に、タンチョウがいますよと話しかけた。
すぐにこの気持ちを分かち合いたくてね。
とある熟年夫婦は、旦那さんの方がスマホで飛んでる様子を動画撮影していた。同じものだと思う。それも見られてラッキー。
サテライト展望台にはさらにちょっとのぼるところがあって、そこから見たり、話しかけたりもした。
一人おじさんもいっしょに登ってきて見たり、お、若い女の人がいる!話しかけたら、なんと外国人で、やっぱり双眼鏡を貸して見てもらったりもした。
その外国人、まあまあ美女が、日本語で何か言ったが聞き取れず、恥ずかしそうにごめんなさいのような感じだったが「私、写真撮りましょうか」と言ってくれたように思う。撮ってもらえばよかったかなあ。まあまあ美人だけに(笑)。いや、国際交流です、はい。
何人か不明だったが、欧米人。英語ではあったが、あんまり英語っぽくもなかった。英語圏の人ではないのかも。
まあまあ美女がくるちょっと前、おじさんがサテライト展望台のさらにちょい高いところに来たとき、ちょうど日が差して、一気に温度上昇。
それとともに虫が飛び出してきた!こういう経験は今までにもある。待っていたよこの瞬間を。しかも、周りが開けているので撮りやすい。
あ、タテハチョウの仲間!いっちゃった。
トンボも飛び始める。
さらに驚いたのは、え?なに?カエル?眼下からカエルの鳴き声が大合唱。あちこちから。さすが湿地。湿原。なにガエルかはあとで調べよう。
さっき撮り逃がしたのと同じと思われる蝶が来た。
撮れた!なんだサトキマダラヒカゲか。
止まった場所はナイスだ。
気がづけば、もう14時半。
予定のバスは、多分間に合わないな(笑)。
反対から来た夫婦とけっこう話し込んだ。二人の記念撮影も申し出たりして。唯一のツーショット写真だと喜んでいた。
その夫婦も同じバスに乗る予定のようだが、乗れなくなっていたらごめんなさいと心の中で謝った。
尿意をもよおしていたところ、トイレがあった助かった。なんと環境保全型トイレと。
植物の写真を撮ったりしながらしばらく進むと、なんと、セミ!
ファーストショット。
セミの羽化殻があれだけあったのはやはり昨年のものではなく、今年のものだったのだ。
ゆっくり動いていたところ、ごめんねと思いながら、つかんだ。
無言でピクピクする。メスだ。
リリース。
元気でな。
ホテルに帰ってから、ネットで調べたり、人に聞いたりして知ったが、これがエゾハルゼミだった。
そして、カエルの鳴き声かと思っていたのも、このエゾハルゼミだった。
なかなか楽しいつり橋。
一人で渡るのでつり橋効果は期待できない🤣
木道上にあるうんちには美しいハエが群がる。
あんまりうまく撮れなかったな。息をのむほど美しいのだが。
ちなみに、うんちも臭くなかったように記憶している。
これまた美しい虫。
到着。
16時17分。
船も見えるよ。
またサトキマダラヒカゲ。#300ミリレンズ最近接
と思ったのだが、めちゃくちゃ違和感。そう、この気温で、うちの方でサトキマダラヒカゲは見ない。
この日のうちにネットと釧路市中央図書館で調べて確信。これはヤマキマダラヒカゲだ!初めて見た!!来てよかった北海道!!!
そして、終バスでホテルに帰ったさあ。
バスは数分遅れ。右の中年女性、ごめん、写っちゃった。もう一人の女性と来ていて、中国人だった。
そして、このバスに、あの、サンショウウオリュックおじさん、乗っていたんだよ!
終点まで行かず、途中で降りた。
その際、日本語が通じないことが発覚!日本人じゃなかった!顔が完全に日本人で、バスの運転手さんが料金の説明をしていた時に聞こえてきた言葉、聞き取れはしなかったが、中国語っぽくはなかったので、韓国人かな。
終点では私は最後に降りた。その前のおばあさんがまた料金の支払いでかなりもたついて、それに対して運転手さんはとても丁寧に優しく教えていた。
それで、そのおかげで気づいたんだよ。
昨日、空港から乗ったバスと同じ運転手さん!向こうも、あ!とわかってくれた。 親切でめっちゃいい人!! 阿寒バス、素晴らしい!!アカンバスと言ってごめんよ。
ホテルに帰ったあと、今度は、図書館、そして夕日編。
釧路が世界三大夕日の一つとは釧路に来てから知った💦
ならば狙ってみるかと、幣舞橋へ。
しかし、まだ時間もあるのでちょっとだけ釧路市中央図書館に寄る。
非常に立派な図書館で、感動レベル。できたばかりなのかな?
(こういうのは調べればすぐわかることだが)
下は銀行なのよね。これがちょっと不思議。公共物で独占してないところが。
豊島区の大きい図書館も一度が二度行ったことがあって、似たような感じだったけど、下のフロアってどうだったかなあ。
(こういうのは調べればすぐわかることだが)
ネットでも調べたが、書籍でもサトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの区別方法について確認しておきたかった。
あまり時間もないので、夕日を見に。
図書館側の道をそのまま行くべきだったのが反対側に回ってしまったのが運の尽き。
元の側、太陽が沈む側に行くのに大回りをしてしまい、しかも信号が死ぬほど待ち、押しボタンなのに、いったい何分待ったのかというくらい待ち、完全にシャッターチャンスの時間帯を逃す。
まあ、天候的にもいまいちではあったけど。一応撮ったの抜粋でずらずら出しておく。
夕日は、この手前の釧路川に反射するところがまたいいみたいだね。
夏至が近いため太陽の沈む位置が北寄りになり、画面の右側にくる。
地図で確認する限り、秋分の日を過ぎたころの方が川の向こうにちょうど太陽が沈むことになり、美しく色づくことだろう。
夕日を見たあと、もう一度図書館へ。閉館時間の19:30にもギリギリだったが間に合い、やはりあれはヤマキマダラヒカゲであったと確信。
エレベーター内の絨毯。
最初見たときは、あまり意識に上らなかったけど、夕日を見てきたからこそ、脳に食い込んだ。
いやあ、超充実の1日でしたね。
振り返っても、北海道旅行、いきなりクライマックス!でした。
そのあともう一つの山がくるとは、もちろん、このときは予想だにしていない。
実際に行った日からもう3週間もたっているが、写真を見ながら、今でもありありとその情景やその時の感情を思い起こせる。ヒグマはマジ怖かった!
ここの文章の大半は、札幌から函館へ向かう特急の中で書いた。それに若干の加筆修正を加えたのが今日。
これより前の記事その他もろもろは以下からどうぞ!
この記事が参加している募集
サポートありがとうございます。いただいたサポートは記事の充実のための費用にあてがいます。