金融関係は逆張りが吉
日曜劇場「アトムの童(こ)」最新話、ひでぇ話だな。
絶頂まで行って叩き落す、まあ、これはこのドラマ枠の典型的な演出パターンで、もう見ていて予定調和とさえ思ったけど、ここまで突き落とすとはさすがに予想だにしてなかった。
良いバンカーもいるってのが半沢直樹シリーズではあるが、正直、銀行には良い印象を持っていない。
まあ、勝間和代の『お金は銀行に預けるな』は目を通しておいて損のない本だと思う。というか、読まないと知らず知らずのうち絶対損していると思う。
Kindleunlimitedの抜粋版もあるんだね。あとで俺もチェックしておこ。
やっぱり気になるから、今、斜め読みした。もしも100円払うなら最初から新書の方を買った方がいいかな。結局新書買うことになるんじゃないかと。
で、こっから本題。
11月4日に実家に行ったんですよ。某メガバンクが親父の遺産関係で話があるからって。お袋とね。まあ、実質俺が代理人なので。
内容は全く知らずに行った。
そこで聞いた話は、今親父の遺産でドルで普通預金に入っているのがあるから、これを定期預金か何かにするのがいいっておすすめだった。金利が4%~5%くらいだったかな。これだと10年間毎年10万以上利息が入りますからって。
お袋はそのお金を遺産として弟と二人で半分ずつにしてあげるよという意向だった。
銀行の人はいろいろ資料を用意して、詳しく説明してくれようとしてみたいだったけど、俺は即答した。
「あ、やりません。今すぐ円に換えます。円安、そんな長く続かない。他で増やすからいい」
ピシャリと強く言ったので、せっかく用意したであろうがさすがに向こうも意欲がなえていた。
『お金は銀行に預けるな』に書いてあるんだよ。どんどん円高になっていくものだって。
俺の学生時代は140円台だった。それがどんどん円高になっていって、100円を切った時さえあった。だから、今が未曽有の円安だってこともよくわかる。こんなのが今後10年続くなんてことは絶対といっていいくらいない(絶対は確かにないのだが)。
そして、その何日か前にニュース番組の街の声ってやつで、お金持ってそうなおばあさんが「円安で儲けちゃった」という満面の笑みも脳裏をかすめた。
親父がいつ円をドルに換えたのかは知らないけど、140円台の時ということはまずないだろう。どうやたって儲かっていると思う。
なので、即、円に。
そもそもね、ここが一番言いたいところなんだけど、銀行が親身にこちらの資産について本気で考えてくれると思うか?企業だよ。
もちろん、長期的な良好な関係を続ける商売はWin-Winになるだろうけど、圧倒的な資本を持つ銀行とささやかな個人、対等なわけねーだろ。
ばあさん騙すのは後でトラブるから、とりあえず息子呼んで話つけようとしたわけだが、そうは問屋が卸さねーってんだよ。
銀行にとってのメリットは何かと考えると、ドルのまま持っておいて、自分のところで運用することだよな。まあ、この辺の銀行はお金を集めてなにをやっているのかということも『お金は銀行に預けるな』に書いてあるよ。
やってることは一言でいえば、中抜き、だからな。
もちろんそれで実際にあるお金よりも何倍のお金を世の中にまわすことで経済が活性化して(そのことも『お金は銀行に預けるな』に書いてある)、良いこともたくさんあるので、それ自体を否定するものではない。
まあ、他でやってくれってとこだ。
で、円に換えて1週間後の11月11日、1ドル138円台になっていたようだね。ほっほっほっほっ(『スラムダンク』の安西監督風に)。
3万ドルちょっとあったので、1週間で少なくとも40万円以上損失を防ぎましたよ(儲かったともいう)。なにが1年で10万だか20万だかの利息がつくですよ、だ。だまされねーつーの!
銀行が個人に持ってくる提案なんて、銀行にとってのメリットばかりに決まってる。特にメガバングなんて、個人はお客さんとは思ってないはずですからね。
ただし、地元に密着している信用金庫は別。その辺の事情はこの本に書いてあったことですけどねー。
さらに新版のこっち、思わず読み耽っちゃったよ。
固定資産税をカード引き落としできるなんて知らなかった!うわあ、なんか、今まですげー損してた感じ。
さらに今読んでフムフムと思ったのは、親子で同じ銀行で口座を作った方が良いというところ。
あ、あと、ちょっと読んだところで、70歳以上の人と契約する場合は家族と同席しなければいけないと書いてあった。だから呼ばれたんだな。まあ以前行ったときもそれがルールだなんて説明はなく、いかにも、うちはお宅を騙しませんよなんて言う善意の振りした感じで、今思い出してもやっぱり嫌悪感しかないわ。そう説明しないのが。
とりあえず、銀行(員)には気をつけろ。
話をするなら給与振り込みをしている信用金庫の人。活用するならネット銀行。
銀行の人がもうけ話を持ってきたら、その背景を考え、そして、その逆張りを行け、これが教訓だ。
最終的にはこれ自分の子供に読んでほしいな。
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