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公園でキャンプイベントをやってみた話

 明けましておめでとうございます。
「公共空間を使って面白いことやってみたい」という人が増えればいいなぁと思い、今年は自分が地域活動としてやっていることを書き留めていきます。(今年の抱負)

 2020年に自分が主催した地域活動で一番楽しかったのが、近所の公園でキャンプをしたことです。当日の様子はこんなかんじ。

 近所の史跡の公園、鬱蒼としすぎてて近寄り難い感じの公園、逆に言えば、木々に囲まれてキャンプに最適のロケーションじゃん!ということで企画してみました。どんな流れで開催にこぎつけたのかを紹介します。

1. 「キャンプしたい」と強く思う

コロナ禍のはねっかえりもあってアウトドア意欲がすごく高まっていました。でもうちは車もないし、乳飲児もいる状況。遠くのキャンプ場まで行くのは難しい。そうだ、家の前にある城山公園、森みたいになってるじゃん!ここでキャンプできたら最高じゃない?? そんな強烈な衝動かられ、城山公園でキャンプをする妄想がはじまります。
 でも、公園でキャンプなんて許されるんだろうか。どうしたらやらせてもらえるんだろうか。
 公園側にもメリットがでるような目的(こじつけ)を考え、1枚の企画書を書いていきます。その過程で、自分たちだけが楽しむんじゃなくて、オープンなイベントじゃないと許可されないだろうなと考え、イベントとしてキャンプをすることに。主催者も個人名じゃダメだろうと思い、何人か仲間を募り城山公園キャンプ開催実行委員会として企画・主催することに。
 当初はこんな企画書でした。この後に企画する過程でどんどん細かくなります。日付とかルール、目的・趣旨もどんどん変わっていきます。

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この1枚を友人に送って、口説きます。キャンパーであり、小山で圧倒的な情報発信力を持つブログ「おやナビ!おやま」のブロガーさんと一緒に主催することになります。

2.市役所に相談する

 公園で何かやりたい場合は公園管理者に届け出が必要になります。城山公園の公園管理者は小山市役所だったので、最終的には小山市役所の公園部局に許可をもらわなければいけません。
 いきなり公園部局に話しても門前払いされるだろうと思い、市役所の中での仲間を探します。ここでポイントなのは、面白がってくれそうな人にはじめに声をかけることです。今回の場合は、「都市計画課まちづくり支援係」というところに相談してみました。市のHPにSUPのイベントを載せてるくらいだから、キャンプイベントも前向きに相談に乗ってくれるだろう、と。

 この「まちづくり支援係」の方達に、企画書をみてもらい、市が許可しやすい内容にになるよう指摘してもらいます。
 修正した企画書を持って、まちづくり支援係の方と一緒に公園管理部局に相談にいきます。

3.ルールを考える

 基本とするルールは↑に載せた企画書にも書きましたが、もちろんそれだけじゃ全然足りません。主催者メンバーで打ち合わせをしてキャンパー目線での疑問点を洗い出して明記していったり、公園管理者側の不安事項を反映したりします。
 それでもやはり、このルールでイベントを開催できるのか不安だったので、主催メンバーの少人数で「実地確認」という名のテストキャンプをさせてもらうことに。そのテストキャンプで、”芝焦げ対策はもっとしっかりやらないとダメだね”、”灰の処理は事務局側でやらないと。アルミ缶が必要だね”といった確認をし、ルールに反映していきます。”事務局で用意するものが意外と多く、参加費を取らないとダメだよね”とかも。
 テストキャンプ後、箇条書きのルールを読みやすいようにカテゴライズして、改めて公園部局に、「これで開催していいでしょうか」と確認しにいきます。

4.公園の「一時使用許可」なる手続きを申請する

 公園部局からのこの方向なら開催してOKと許可が出たので、正式に公園部局から渡された「一時使用許可申請」を書いて提出します。一時使用許可申請の紙自体はA4 2枚程度で記入欄も少ししかない簡単なものでした。ルールや趣旨等をブラッシュアップしていた企画書を「参加者募集要項」としてまとめ、添付して提出しました。

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5.参加者を募集する

 上記でまとめた参加者募集要項の内容を、「おやナビ!おやま」で記事にしてもらいます。PDFもダウンロードできるようにしてもらいました。

 申し込みフォームはGoogleformで作り、一番はじめにチェックボックスをいっぱい並べて、「ルールを今一度ご確認ください」という方式にしました。

 申し込み期間は実質10日間程度でしたが、定員を上回る申し込みがありました。

6.いざ開催!

 1週間前くらいから備品の買い出しや、決行可否メール、主催側の当日の動きの共有などの準備をかさねて、当日、天気も問題なく無事開催できました。市役所の方も、前日くらいから看板をだしてくれていてとても助かりました。

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 協力してくださった市役所の方に公園の歴史についてプレゼンしてもらいました。それも盛況で嬉しかったです。

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 通りすがりの方からも、「面白いね」「次があったら参加したい」といった声をもらって嬉しかったです。一方で、「紅葉の写真を取りに来たのに、人が多くて絵にならない」というお叱りの声もいただきました。
 事故なく大きな問題なくイベントが終わってよかったです。

おわりに

 こんなかんじでキャンプイベントを開催しました。 自分がキャンプをしたいからはじまったこの企画でしたが、「城山公園をキャンプ場にしたいわけじゃないけど、いい公園なんだからもっと脚光を浴びてほしい」という思いが強くなりました。
 泊まりは大変だけど、近場でアウトドアやりたい!という声を多く聞いたので、次はデイキャンプをやってみたいなとぼんやり思っています。

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