精神科で隔離されてました02

病院に着くと、外来の一つがぽつりと灯りが点いていたが、中には入れず、仕方がないからまた病院の代表電話に繋げた。

『すみません、着いたんですけど、どうすれば?』
「あ、着いたんですね。今、開けますね。」と、また眠たそうな男が言った。
私は、この眠たそうな男をてっきり中年かと思っていたので、実物を見て驚いた。
20-30代のそこそこイケメンだった。

病院の扉が開くとすぐに遠藤がいた。
私は、彼に内容証明を送っているからまたそのことは後々話そう。

私は、とにかく荒れていて人を殺しかねないと伝え、父親の話が聞きたいから事務員さんと話していてと言われ、私は若いイケメン風の事務員と、話していた。

事務員さんが「入院したいんですか?」と聞いたから私は、『遠藤が決めるんじゃないっすか?』『ってか、遠藤克也をぶっ殺したい!』とか何とか興奮して話していたと思う。それでも、事務員さんは優しく笑いながら頷いていた。こういうので陽性転移する人もいるのだろうとふと思った。

事務員と、盛り上がっていたときにふと見ると横に遠藤がいた。「あなたの意思を聞きたくてね。」
「入院するかは、あなたの意思が必要なんだけど、今、空いているのが隔離室しかなくて。でも、隔離にいたら、余計にストレスがたまると思うんだ。」と彼は言った。

(私は内心、こいつ自分が面倒になりたくないから、入院勧めないつもりだ。)と思い、父親も「入院だよな?」と言ったから、『にゅういん…で』と言った。

そこから、隔離部屋生活5日間が始まる。

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