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デンマークの教育で民主主義がなぜ大切か、やっとわかった!

日本での知名度が向上しつつある。
北欧デンマーク発の教育機関・フォルケホイスコーレ。

全寮制、テストがない、18歳以上が誰でも行ける
人生の学校、など象徴的なワードがたくさんある。

でも、友達にフォルケホイスコーレを説明するとき
「民主主義」というワードが厄介だった。

どの本やネット記事を見ても「民主主義」が
フォルケホイスコーレのキーとなっている。

ただ、恥ずかしながらピンときていなかった。
そんなに大事なのか?意味はありそうとおもいつつ、
8年謎のまま放置していた。(放置しすぎ)

ところが突然、この本で納得したので紹介します。

これまでわたしは、

デンマーク人にとって
民主主義の考え方大事なんだよ。

↓だって
私たちの生活にも関わるからね。
生活を真剣に考えよう。

となのかと思っていた。だから、

「民主主義が大切なのはわかるけど
日本も民主主義だし。何が違うんだ〜?」

なんかよくわかんないな〜と思っていた。

だがしかし、

私たちの生活について真剣に考えようね。
(そして本当に考える)

↓その結果
その意見、社会に反映させよう!
と、みんなが民主主義を尊重する。

なのだ。

目的は、みんなの生活を良くすること、なんだ。

みんながちゃ〜んと、国や将来を考えているから
「ちゃんとしてもらわなきゃ困る!」と
政治家を見て、選挙へ行く。
そのために、民主主義を活用している。

民主主義は手段だ。

民主主義制度を維持するために
自分の将来や、国や地球のことを
考えているわけではない。

そんなことにも気づかなかった。

思えば、あまりにも不思議だった。
デンマークの育休取得率が高いこと、
カーボンニュートラルをほぼ実現していること、
地球にいいことを国全体で考えられていること。

デンマークが小さい国だから実現している
というのは少なからずある。

でも、それを差し引いたって豊かだ。
自分たちが真剣に考えたうえで、民主主義を活用している。

逆をいうと、民主主義である以上
真剣に自分たちのことを考えないといけない。

だから、フォルケホイスコーレという教育の文脈で
民主主義の話が出てくるんだとおもう。

それがちょっと今の日本には足りてないのかも。

環境問題や私たちを取り巻く問題について
「どうせ変わらないんだから」と言ってしまったら、
おしまいなんだな、と。

フォルケホイスコーレが大切にしている「対話」。
わたしも大切にしてるんだが(やかましいな)
対話って現状を見る強さが必要だとおもってる。

現実に向き合い、目を向けるのはこわい。
知りたくないことを知るかもしれないし、
関係性が変わってしまうかもしれないし。

もしかしたら、今の日本では
ありすぎる問題に目を向ける強さがないのかもしれない。
だから、見ないふりをしている。

対話を通じて、自分についても社会についても
しっかりと目を向けていく、つよい心を持って。

そして民主主義制度を活用して
みんながよりよく住める社会実現に
みんなで近づけていく。

対話の部分しか良さがわかっていなかった若輩者のわたくし。
やっと、フォルケホイスコーレと民主主義の関係性が腑に落ちた。

いつかこの著者とコラボできたらいいな。
(でっかく行こうぜ!夢は)

読了。Kindle Unlimitedだと無料なのでぜひ。

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