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CDデビューのあさ

10分前に歯の矯正したい熱が再燃した。2秒後、そういえば母親にも歯の矯正をプレゼントしたかったと思い出した。そしたら急に「待って、いくら必要なの?」と不安になった。

今は生活費だってちょっと目を逸らしているくらいの状態。ライフワークどころか、追い込むように、つまらないと感じたライスワークのシフトを入れるのをやめている(ストイック)(違う)

10分前のご機嫌シェア率があっという間に退散していく。ああ行かないで、、!

耳からはSixTONESの曲が聞こえてくる。推しは尊いとは言え、お金をくれるわけではない。(当然)

最近、感謝が大事と本で読んだから、必死にありがたいところを探そうと思って「YouTubeは無料で見られるの、ありがたいな」など考えてみるが、上回る勢いで「ああああああ稼がなきゃああああああ」が押し寄せる。

SixTONES動画のコメント欄を見ていると、鳥肌が鎮まることを知らない。これについては、ファンフィルターを自覚しているので共有は控える。ただ、わたしのSixTONESテッパン話をしたい。うろ覚えなのだがオタクの皆さん、怒らないでください。違ったら優しく教えてください。

大前提、SixTONESはジャニーズ事務所のアイドルだ。ジャニーズ事務所はデビュー前の育成として、ジュニア制度がある。CDデビュー(やHP開設)によって卒業できるあの制度だ。ジュニア内にはユニットを組んでいない人もいるし、ユニットを組んでいる人もいつ解散になるかわからない。デビューの絶対的保証はない。

SixTONESは結成が2015年、デビューが2020年だ。ジュニア時代、長いことギラギラしていた。デビューした今も、きゅるんきゅるんのキラキラアイドルと比べると、ギラつきはあるが比ではない。当時のギラつきは、「デビューへの熱意」とも見て取れるが、一人一人が「俺を見よ」「なにが足りないんだよ」と言わんばかりに、ギッラギラなのだ。

自然なことだと思う。メンバーの一人はグループ結成までに約10年かかっている。デビューまでにではなく、SixTONES結成までに、だ。10歳そこらで入所して、学校生活がありながらどれだけの努力をしたんだろう。20歳になってもデビューできるのかもわからない。

ジュニア同士は仲間でありライバル。思春期の男の子であれば、仲良くしつつも焦りもある。なぜアイツが先にデビューするんだ、と思ったこともあったろう。たくさんの青春も我慢し、友達とも比較しただろう。どうせ辞めるなら早く諦めて就職したり、大学に行ったりした方がいいのでは、とよぎることもあったはず。自然すぎることだ。

手を出したら噛みつかれそうなくらい、ぶつかったら火傷しそうなくらい、ギラついていた彼ら。人気があったことも、よりギラつかせたのだろう。人気がなくてデビューできないより、人気があってデビューできない方が、きっと辛い。あなたにはいつも助けられているよ、と口では言われているのに、昇級も昇格もない感じに似ている。

彼らは人気があるから、単独コンサートも行っていた。そこでふと、「俺らってデビューできなくても、こうして6人でお客さんの前で音楽できてたら幸せだよなー」(ニュアンス)と6人が思ったときがあったらしい。

そしたらスルッとデビューできたんだと。


私はこの話が大好きだ。仕事の真理だと思う。いや、人生の真理だと思う。

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どうしても、この続きに「だから今ある幸せに目を向けよう」として文章をしめくくるのは違う気がした。お金への焦りはどこかへ行ったし、大事なことなのは確かなんだけれど、今の気持ちは感謝に目を向けた感覚とは、微妙に違う気がした。

白状すると、書きたかった結末を忘れた。まあいいかー!なんか焦りはどっか行ったし、明日書こ〜!やっぱり推しはすごいな!と幸せな気持ちで眠りについた。

朝起きたら、とんでもないことが起きていた。初めて記事をオススメしてもらい、初めて記事のサポートをしてもらったのだ!!!!!!有料記事の購入ではなく、サポート。飛び跳ねたい嬉しさとは違う、どう隠そうとしても感謝の気持ちが、静かに自分のハートからなだれてしまうような嬉しさだった。

サポートとはこれだ。
押そうと思ったこと、ある?

サポートしてくださったHiro(ひろ)さんは、私が前夜にお金のことで悩んでいたことを、もちろん知らない。「これで美味しいコーヒーを飲んでね、また素敵な記事を書いてね」と何度も読み返したくなる文章を添えてサポートしてくださった。驚くべきことにフォローしてくださったのは、今朝だ。

人を幸せな気持ちにするHiroさんの書く記事は、やっぱり素敵だった。

幸せ幸せ幸せ!という気持ちを味わい、こんなことってあるだろうか?と冷静になる。たぶん、人は欠乏感に目を向けると、その欠乏感をより強く感じる。それが、肩の力が抜け、手のひらを広げた状態いると、想像以上の幸せがふわっと舞い込む。SixTONESがCDデビューを聞いたときも、こんな感じだったのかもしれない。彼らにとってCDデビューは通過点。でも貴重で、一生忘れることのない瞬間。


わたしは今日、CDデビューした。




本当に、ありがとうございます!


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