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【米栗カレンダ 20200821】ごきげんな人

いえうんぱんしゃなのよ。

(最初は、何を言っているのかわからなかった。3歳児の言葉はまだまだ聞き取りづらいのだ。が、根気よく聞きだしたら、

「いえうんぱんしゃ。図鑑に乗ってたのよ。それを作るのよ、レゴで。」

家運搬車という、アメリカかオーストラリアあたりでしか見られないトラックがある。それは、家をまるごと地面から持ち上げて、トラックの荷台に載せ、だだっ広い道路を移動していく。

その写真が、図鑑の1ページにまるまる載っていたのだ。

彼はそれをレゴで再現しろという。

難しい注文だったけれど、オヤは何とかその希望をかなえて、レゴで『家運搬車』を創り上げた。

前日には、2階建てカーキャリア(車を複数台運ぶトラック)と、パトカーを作ったから、オヤとしては車両工場で働いているような気分だ。

何はともあれ、彼は家を運べるトラックが気に入ったご様子で機嫌よく遊んでくれた。ご機嫌なひとが家の中にひとりいるだけで、家は明るくなる。

コロナ下の今、ご機嫌って美徳だなって思ったのでした。)

ちなみに、家運搬車は、名作絵本『ちいさいおうち』に出てきます。しかもかなり素敵な1シーンに!


取材、執筆のためにつかわせていただきます。