ブスな私でも街を出歩けるようになった

ビリーアイリッシュが好き。

声はもちろん、アップノーズの鼻と気怠そうな三白眼、
髪を緑と黒にしちゃう奇抜さとその精神は、
真似したくても真似できない。かっこいい。

さて、どうしてビリーの話をしたのかというと、
それは彼女が「醜形恐怖症」だったと
言われていたからである。

醜形恐怖症（しゅうけいきょうふしょう）とは
醜形恐怖症自分の体について、人から見ても分からないような外見上の欠点にとらわれてしまい、それによって日常・社会生活に支障が出る障害です。「身体醜形障害」とも呼ばれます。
“醜形（しゅうけい）”というのはその名の通り、“みにくい”ということです。
つまり、他人から見ても大きく問題になるような部分は見当たらないのに、当の本人は自分の顔や体について「醜い」「ひどく歪んでいる」「化け物のようだ」と思い込んでいる・不安や失望・苦痛を感じているというのがこの症状の特徴になります。
人の目に触れる・触れないに関わらず、体のどの部位（目、鼻、歯、唇、皮膚、頬骨、胸、体毛、肌の色）でも対象となります。

有病率・性差
全人口の1～2％が醜形恐怖症とされており、男性よりも女性のほうでわずかに有病率が高い傾向にあります。

発症年齢
発症年齢で多い群は15～19歳とされ、特に16～17歳が最も発症の多い年齢という報告があります。
最初は容姿に対する違和感から始まり、徐々に「おかしいのではないか」「奇異な姿をしている」という思考から無力感や失望・不安などが起こり、徐々に容姿への不快感が大きくなっていきそのうち「耐えがたいほど醜い」という歪んだ自己評価に変わっていきます。

私が自分の見た目に違和感を持ったのは9歳のとき、
クラスに顔がブスという理由でいじめられていた子がいた。
（今考えると単純に「ブス」という理由だけではなく、
性格面でもまあまあ難があったからだと思う。
ただ、いじめが先で性格が歪んだのか、
性格が暗くていじめられていたのかは、正直わからない。）

その子を見ながら
「私のほうがブスなのに」と常に思っていた覚えがある。
私もいじめられると怯えていたわけではない。
ただただ疑問だったのだ。
私が一番可愛くないのに…なぜあの子がいじめられているんだろう、と。
そして、常に
その子を見るたび、
「お前はその子より可愛くない」と自分に言い聞かせていた。

いじめられっ子に向けられた言葉は
全て自分に言われているように感じてた。

私は私の嫌いなところがいっぱいある。
目が小さい、鼻の形が変、顔が歪んでいる
こめかみが凹んでいる事、口ゴボ、出っ歯、ほくろ。

全て嫌だった。

もちろん人から言われたこともある。
友達から「なんか顔歪んでる！口角右だけ上がってるよ！」
美容室で「目が少し小さめなのでこうするといいですよ」
親から「鼻の形が特徴的だわ」
おばあちゃんからの「まるまるして可愛い」とか
「前の太ってた方が可愛かった」の言葉も嫌い。

誰も何も悪気はないこともわかっている。
わかった上で
私が悪いフィルターを通して受け取ってしまっただけ。

もはや誰かに見た目に関して何か言われる事に対して
（それが例え褒めていたとしても関係ない）
受け入れられないようになっていく。

そんな日々の積み重なりから
どんどん自分の顔をが嫌になった。

鏡を見ると化物が写っていて、涙が出てきて
鏡を殴ったり自分の顔を殴ったりした。

できる事ならぜんぶ整形したい。

生まれ変わったら、誰の顔になりたいだろう。
自分以外なら誰でもいいかもな。

そして大人になって
自分でお金を稼げるようになってから
何度か整形をしてみた。

・ほくろ除去
・眉下切開
・ボトックスいろいろ
・ヒアルロン酸いろいろ

この変化には自分では、そこそこ満足している。

ただ驚いたことに、整形しても誰も気がつかない。

彼氏に「今日、整形してきてさ、」って話して
やっと「あー」ってなるくらい。

そのくらいの変化だった。
自分が気にしてたものは
他人にとってはそのくらいの変化だったんだ。

他人から見た私の変化なんて
どうせ「痩せた？メイク変えた？あれ？髪きった？」
そのくらいの微々たる変化だったんだ。

結局、自分の顔に興味あるのは自分だけ。
そう知ってから、少し楽になった。
周りの目を気にせず、外に出れるようになった。

でも整形するまで、
「他人が自分の顔に興味がない」
なんてことは１ミリも思っていなかったし、
そのことを知っていたからといって
絶対に「整形しない」という結末にはならなかったと思う。

醜形恐怖症の人は、みんな自分の顔をとことん研究しているから
まず、小汚いブスみたいな人はいない。
それなりに普通に可愛い人が多いと思う。

でも、普通に可愛いの「普通に」が嫌なことも、
街で歩いていて「あの子可愛い」と思われるほどの
「あの子」になりたいことも、
そのレベルにならないと平常心で街を歩けないことも、
わかる。
だから苦しんでるんだと思う。

じゃあ、ここらでこのブログを読んで
苦しもがいてる子がいるかもしれないから
今からでもお金をかけずできる努力を教えとくね。

↓
・似合う色を知る
・似合う雰囲気を勉強する
・似ている芸能人を決める
・コンプレックスを消し、
長所を生かすためのメイクを覚える

そうすると、
「可愛い」と言われる回数が増える。
言われるだけ言われてみよう、
自己肯定感は他人にあげてもらおう。
きっと自分では上げられないから、
最初はどうしても
他人の言葉をもらって生きていくんだ。

正直いっちゃうと
一発の整形には敵わない。
そして整形しても敵わないのが
「姿勢」と「矯正」だと心から思う。

歯並びが綺麗で姿勢いい子、
本当に雰囲気美人が多い。

歯と姿勢は
太ってる痩せてる、目が大きい小さい
みたいなのを超越して美人と思わせる力がある。

だから、ここは鍛えるしかないんだなと痛感する羽目になる。

やっぱり早いとこ、整形するしかない。
クソ高いけど。
お金払ってこの不安とっぱらえるならお金払ってもいいと思うんだよね。

アイプチ頑張ってる時間とか、
自分の顔見て泣いてる時間とか、
歯を自力で白くしようとしてる時間とか、
そういうの全部バネにして
今は醜くていいから、ブスでいいから
お金を稼ぐことに注力した方が絶対にいいぞ。