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大きな輪、小さな輪。

受け入れることって大事だな、と
最近ようやく心から思えるようになってきた。

恥ずかしながら、私はずっと偏った生活を送っていて
(例えば趣味とか、ある種考え方もそうだった)
いわゆるギラギラに尖った子どもだった。

みんなと違うことが、本気で格好良いと思っていた。
最近まで、みんなが見ていない映画を見ることが
オシャレだと思っていた。

だけど、結局みんなが好きなものを受け入れる方が、当たり前だけど自分の知識の輪が広がる。
自分の中に、自分の決めた格好良さがあった時は、
なかなかそれが受け入れられなかった。
人気のキャラクターが好きだと、
あまり大声で言えなかったりもした。
完全に拗らせていた。

受け入れられるようになったのは、
社会人という根底から覆される環境の変化に置かれたこと、
それから大人になるにつれて、素直に丸くなっていったからだと思う。
悪く言えば反抗する力が無くなってきた、とも言うか。
「まあ、みんなが良いって言うんだから良いんだろう」
と思う気持ちの芽生えだったりもする。

例によって私はアニメを全くと言っても良い程見ずに大人になった。
『ドラえもん』と『おジャ魔女どれみ』くらいは楽しみにしていたが、
あとは積極的に見てきたアニメはあまり記憶に無い。
これまで持て余していた時間に充てれば良かったものを、
阿呆な自分は知識が無いくせにその偏りを誇らしく思っていたのだ。
そんなこんなで、私はアニメという分野の情報が著しく欠如している。

「アニメなんて知らなくても良いじゃない」
という人もいるとは思うが、
知らないより知っている方が良いに決まっている。
会話の中にアニメが出てきた瞬間、
私は相槌をする以外、何も出来なくなってしまうのである。

先日、打ち合わせでアニメの話が話題に上がった。
なんだかオープニング映像が格好良くて公式を調べてみたのだが、
丁度4話まで無料で視聴が出来たため、
何気なく開いてみた。
私の中の可能性は、その瞬間に広がった。

ラブコメだとか、ほのぼの系のアニメは
幾つか見たことがあったのだが、
まるで映画のような入り組んだ構成に、感動を覚えた。
私の知らないアニメの世界を、覗き込めた気がした。

一瞬にしてそのアニメに虜になってしまったのだが、
何せ今無料で見れるのは4話までである。
9月になれば次の話が公開される。
あと少しならば、と我慢して、パソコンを閉じた訳だが、アニメにここまで心を躍らせたのは、ドラえもんの映画の公開日を覗けば、初めてかもしれない。

多分私は、頭のどこかでアニメに対して偏ったイメージを持っていた。
他のカルチャーの方が知的なんでしょう?と。

だけど、それは受け入れていなかっただけで、
自分から広げてみれば、容易く自分に合う作品に出会える筈なのに。

受け入れるって案外難しい。
だけど一度受け入れてみれば、大人になってからも知識の幅は広がるものだ。



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