スペア脳みそ


映像ってスペア脳みそだ。

最近とても強く思う。


今日は思い出を振り返る時の話。

写真と映像、このキーワードを耳にした時、
なんとなく写真の方が距離を近く感じる人もいるのでは無いだろうか。

普段どちらの方が多く撮るかと聞かれれば
写真と答える人が多いのは一目瞭然。

なんならビデオグラファーをしている私だって
プライベートでスマホをかざす時は、
写真の方が多く撮る。

では何故写真を多く撮るのか。

「手軽だから」である。

最早今の時代、
スマホを掲げれば数秒で写真が撮れてしまう。

ご飯を食べる時も、
お洒落なカフェに行った時も、
皆その瞬間を残したいから
シャッターを押している訳である。

となればもう1つの理由には
「振り返りやすいから」も入る訳だ。

脳内処理時間的にも映像より写真の方が早いのは
一目瞭然である。

では、写真を見た時、皆さんはどこまで振り返るだろうか。
何気なく振り返った時、記憶をどこまで掘り返しているだろうか。

「ああ、この時○○がこんなことしてみんなで笑ったよね」
「この時食べたオムライス、○○と行ったどこどこのやつだな。
卵が凄い半熟で驚いたんだよなぁ」

ここまで振り返れる人はなかなか記憶力に長けている。
脳みそ本体にそこまで思い出を入れる引き出しがあるならば、
他の媒体は容量軽めに写真で残しても差し支え無いだろう。

写真=ビジュアル+記憶力

即ち、思い出を振り返るに当たっては
記憶力がかなりの肝を握って来る。


では続いて、
スペア脳みその本気を今一度考えてみよう。


1.音声が残る

特に会話というのは、五感の中でも
案外記憶からすぐに抜けてしまう。
人間が無意識に話す会話、笑うタイミング、スピーチの内容…etc
これらの数々を、例えば遊んだ帰りに思い出そうとして
どれだけ思い出せるものか。

殆どは一番のトピックでさえも
「あの時○○ちゃんがこんな感じのことを言って面白かった」
程度の記憶に薄れてしまっているかと思われる。

映像は多く回せば回す程、
思い出の濃度が比例する。
これぞスペア脳みそ一番の魅力と言っても過言ではない。


⒉表情の変化が残せる

瞬間が残るのは写真の魅力の1つであるが、
その前後まで残るのが映像である。

出来事の本質は前後にあると、私は思う。

例えば海に入っている映像を撮るとする。
海に入っている風景も勿論大事ではあるが、
海に入る直前のドキドキ感から足をつけた時の高揚感。
ここまで残すことが出来るのは
映像ならではの魅力である。

また、友達が笑う直前の出来事から笑うまで。
子どもが泣く直前から泣くまで。

表情が変わる『前後』ではなく『瞬間』は
写真ではなかなか残せない。

⒊日常生活にストーリーを作れる

勿論写真も記憶力を使って
ストーリーを作り出すことは可能だが、
映像はシャッターを押してから切るまでの間で
いとも簡単にドキュメンタリーが撮れてしまう。

例えばシャッターを押した瞬間、
人物がどこかを指差して喜んでいる。
カメラが指の方向へ動くとその対象物が映る。

特に狙って作ったストーリーを撮影する必要はない。
思い出として振り返った時、
それは確実にドキュメンタリーとして残っている。

即ち…。

映像≒脳みそ
これだけで公式は完成してしまう。


今挙げた上記3点は、
あくまで日常生活の撮影だけを考えた際の利点である。
勿論写真や映像は、用途によって公式も変わるし
芸術や作品になると
敢えて撮らないという選択肢が要する場合だってある。
その点は頭の片隅に置いていて欲しい。

しかしながら、youtubeや映像コンテンツが流行り始めた
今の時代に、映像が主流になって来るのは時間の問題だろう。

今後は編集やCG等が一般化される未来も遠くないと思うし、
編集がもっと身近になった時、
映像の可能性は無限大になる。

撮影する瞬間『気軽』な写真も勿論良いものだが
振り返る時に、まるでスペア脳みそのように
その時を思い出せる映像も、
是非普段から触れていて欲しいと思う。

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