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本が好きなピアノ弾きです。古本屋で本を漁るのが大好きですが、読むだけではなくアウトプッ…

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本が好きなピアノ弾きです。古本屋で本を漁るのが大好きですが、読むだけではなくアウトプットすることも必要かもしれないと、noteでのメモを思い立ちました。書きながら読み返すのはただ読むのとも違って楽しいです。 たまに全然違う、音楽の話や日常の話も書いていくかもしれません。

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005 モーツァルト『コシ・ファン・トゥッテ』

私がオペラを聞き始めたのは小学校低学年の頃。買い与えられたモーツァルトの「魔笛」のビデオを妹と2人で見ながら、キラキラした舞台、のたうつ大蛇、美しいドレスに魅入られていました。そしてその観客席には重厚な赤いビロードのカーテンの付いた部屋が何段も連なって、着飾った人々が同じく舞台に見入っている。 けれども歌は、それらを凌駕して私を夢中にさせました。 パミーナの悲しげで美しい歌、可愛らしさそのもののパパゲーナの歌、見事に調和した三重唱を繰り広げる3人の女たち、そして何と言っても夜

    • 004 近所の散歩と最近の考え事

      noteを始めてみようと思い立って3つほど記事を書き、案の定そのまま放置状態になってしまっていたわけですが、日常を書き留めておけば後になってふと読み返すかもしれず、せっかくなのでこのところ考えていたことなどを少々。 さて、私は先月32歳になりました。30歳を迎えてから、女一人どう生きていくべきか、悩んだり放り出したりしていましたが、ここへ来ても相変わらずなもので、我ながらこの先が思いやられるようです。 そんな頭で、現在ぼんやり思い描いている展望が一つあります。 今住んでいる

      • 003 万年筆の話

        この間、こんなことがありました。 仕事のメモ用に使っているボールペンのインクがなくなりそう、ということで、商品を買ったお店にリフィルを買いに行ったのです。ところが、行ってみたらそのペンはすでに廃盤になっていて、リフィルももう売っていないとのこと。 高級ペンでもない安くて安っぽいペンでしたが、半透明の赤い本体がかわいいし、使うにも軽いし気に入っていたんです。その分、こんな形で使えなくなることがあるのか…とがっかりして帰ったのですが、そんな時ふと思い出したのが昔買った万年筆でした

        • 002 ラフィク・シャミ『夜と朝のあいだの旅』

          昔、小学生だった私をシリア・ダマスクスの魔術的な街並みに連れ出してくれたのは、シリア生まれのドイツ人作家ラフィク・シャミによる『夜の語り部』という本でした。 その後私は、実家にこの本を残したまま上京してしまい、長い間再び手に取ることがありませんでしたが、少し前に古本屋でラフィク・シャミという名前を見かけたとき、懐かしい気持ちでついそのまま買って帰ってしまいました。それが、今回ご紹介する本『夜と朝のあいだの旅』です。ちょうど夜から朝に移り替わろうとする空の色のような、深い青のグ

        005 モーツァルト『コシ・ファン・トゥッテ』

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          001 星野道夫『森と氷河と鯨-ワタリガラスの伝説を求めて-』

          星野道夫のこと1952年生まれ。慶応義塾大学経済学部を卒業後、アラスカ大学野生動物管理学部に入学。以後はアラスカを生活のベースとし、写真家、そして文筆家として活動。1996年8月8日、カムチャッカ半島での取材中に、ヒグマの事故により急逝。享年43歳。 この本の著者、写真家・星野道夫のことを、私は確か2年ほど前に、偶然本屋で著書を見かけて知った覚えがあります。それ以降、本屋で名前を見かけるとつい買ってしまうほど大好きな人になりました。 彼の主な活躍の舞台はアラスカの中でも、住

          001 星野道夫『森と氷河と鯨-ワタリガラスの伝説を求めて-』