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004 近所の散歩と最近の考え事

noteを始めてみようと思い立って3つほど記事を書き、案の定そのまま放置状態になってしまっていたわけですが、日常を書き留めておけば後になってふと読み返すかもしれず、せっかくなのでこのところ考えていたことなどを少々。

さて、私は先月32歳になりました。30歳を迎えてから、女一人どう生きていくべきか、悩んだり放り出したりしていましたが、ここへ来ても相変わらずなもので、我ながらこの先が思いやられるようです。
そんな頭で、現在ぼんやり思い描いている展望が一つあります。
今住んでいるところは、古い家もあれば、若い夫婦や子供もいる、なかなか良い町です。初老のご夫婦が旅行好きと道楽でやっているようなアンティークショップや、おいしくて凝ったケーキを出すかわいいカフェ、作家の作品を置いている雑貨屋などがあるかたわら、家電量販店やスーパーなども徒歩圏内に点在しているので、自転車しか持たない身にも暮らしやすいところなのです。そして図書館が近いことも、私にとっては重要です。
ただ、こんな風に楽しく散歩をしながら過ごしていると、つくづく思うことがあります。社会とのつながりとは、結婚し子供を持たない人間にはとても得づらいものかもしれない。しかもそれは、年を取れば取るほど必要になってくるものかもしれないと…。
では、このまま私が独り身を通すのなら、そこに加えてもらえる方法を、結婚や子育てではないものによって作り出していかなければならないのかもしれません。
では何によって?仕事ではないような気がします。派遣で働く限り、近いうちに別のところに勤めを移すことになるでしょうし、例え正社員になったとしても、今の世の中、生涯そこに勤め続けられるものでしょうか。
ではそれ以外に引き換えに差し出せるものとは?そう思ったとき、もしかしたらそれはピアノや読書といったような、大してものにならないまま、好きで続けてきたような何かかもしれないと思うようになりました。

そんな物思いの中、最近ぼんやりと私の頭に浮かんでいるのは、小学生の数人、それも、決められたコミュニティで少し窮屈な思いをしている子供たちを相手に、ボランティアでピアノを教えることです。市の福祉会館にある、おもちゃみたいな音のするアップライトでも、タダで使えるのですからかまいません。小学校の音楽室を使わせてもらえれば万々歳です。ピアノに触れたり音楽を聴いて指揮を振ったり、なんなら立場を逆転して私をレッスンしてもらうでもいいでしょう。ピアノを弾いている他人の譜めくりだって勉強になりますし、音を聞いて楽譜に書いてみたり歌ったりするのも楽しいかもしれません。音楽を媒体にすれば、色んなやり方を編み出せそうな気がするのです。

これが何かの形になるものかどうかは、まだなんとも言えません。ただ、とりあえずどこかに留めておけば、いつか日の目を見るかもしれないなと、これまたぼんやりと考えている32歳の休日でした。

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