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どんなときも、まっすぐに

かかわって つぎからつぎに 引き起こす
いつもならどうってことないのに
そのモード下ではてんでダメで
いっそ じっとしているのが いいのだろう
前に進みたい 密かにそんな気持ちを抱えながら
大きな布団でシャットダウン
ほんとのほんとは 一刻もはやく 抜け出したい
もうめんどくさい

温かな暗闇の中 ぎゅっと目をつぶる
全てを無くそうとする 無くなれと唱えるような
一種のまほうのように

その時 暗闇の上から ボス、ボスと音
音は暗闇に 入り口をこじ開けて
音の主はおそるおそる のぞきこむ
名前を呼ぶと ピッと元気にご挨拶
そして堂々と リズミカルに
ぴょんぴょこ もぐりやってくる

顔の近くまできて 手を差し出すと
ちょこんと乗って 丸くなる
何をするでもなく そのわた玉は
大きな顔を覗いては ゆっくりと 瞼をとじる

そばにいたい どんなときも
ただそれだけ

閉じたはずの暗闇には いつの間にか
小さな入り口が開けられていて
それは今や 部屋の光が差し込む
出口となって立っていた

すぐには出たくない もう少しこうしていたいの
だけど、ありがとう
まっすぐなきもちに ありがとうを

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