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美しくあるための習慣⑱経済活動から文化的経済活動へ

人をお金ではかるというのは
ずいぶん賤しいあり方だと思いませんか。
にもかかわらず、いつの間にかそうした目で
人を見ているのは認めなければならない事実です。
そうでなければ「あの人は年収が○○円だ」などと
取りざたするわけがありません。
いつのまにか経済主導となり
数字では計れない豊かさをもたらす文化は
まるで押しやられているような状況です。
失われたのは三十年ではなく、百年というべきでしょう。
経済的活動ではなく文化的活動へとシフトしていく時は
もうすでに始まっています。
そうしないと、社会が崩壊しかねません。
もっとも、経済とは「経世済民」が語原で
本来ならば社会をよりよく治め、
民を救い豊かにすることなのです。
ゆえに経済と文化とは共にあってこそ
豊かな社会を創造しうるわけです。
芸術文化に触れずに生きてきた人は
風流がわからない、つまらない人になります。
会社を離れ、カタガキが失われたとき
愕然とするのはそのせいです。
けれど、あきらめるのはもっとよくありません。
和歌や俳句、古典芸術、能や歌舞伎、浮世絵に仏教美術
あまたある文化芸術に触れる活動を始めましょう。
文化活動だけでは生活がままならない私たちは
せめて文化的経済活動とでもいうべきあり方を
求めていきましょう。

みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。