赤のない世界
イメージコラージュを作るのが好きだ。
こうなりたい未来の画像をたくさん集めて大きな紙に貼りつけるのだ。その画像を探す時も楽しいし、自分のイメージに合った画像を見つけた時は最高に嬉しいし、それを紙に貼りつける時はワクワクドキドキが止まらない。
狛猫ゲートを通ったあと(昨日のエッセイに書きました。「狛猫ゲートを通ったら」)、イメージコラージュを作った。ところが色んな画像をみつけてプリントアウトしたら、なんか違う。どの画像も黄色と青と緑だけだった。赤みがなかった。
プリンターのノズルチェックをするとマゼンタ色が出ない。インクは買えたばかりだ。正規のではないインキを使っているから、出ないのかもしれない。
どうしようかと思ったけど、赤色が見えない人がいることを思い出した。「そういう人たちはこの色彩の世界に住んでいるんだ」と思ったら、このままでいいやとなった。
世界の見え方は人によって違う。
それを教えてくれた不良品マゼンタインクに感謝をしようと思う。
何事も前向きにとらえたいから。
私の知らない赤のない世界。そして私のまだ見ぬ未来。この二つがコラボったイメージコラージュはまさに未知の世界を描き出していた。
のだけど、どうもこのイメージコラージュでは物足りない。しっくりこなかった。そして次の日気づいたのだ。「赤がないのではない、マゼンタがないのだ」と。
私の記憶ではマゼンタは愛の色。マゼンタがないということは愛がないということ?私の未来に愛はない?!
(*赤の見えない人の世界の話ではなく、私の不良品マゼンタインクでプリントアウトした画像の世界の話です。)
慌てた。
愛を探して日々頑張っているというのに。愛のないイメージコラージュを作ってしまうなんて。
そこで確認のために、マゼンタが本当に愛の色なのかをググってみた。そしたら、ドンと一番上に出てきたのは、マゼンタはキリスト教では「犠牲の血の色」なんだそうだ。(参考サイト:White-Tara)
犠牲の血を流さない未来。いい感じだ。
下の検索結果も読んでみると、マゼンタは頭上の第八チャクラで、「人間を超越した愛・宇宙とのつながり」を表すそうだ。(参考サイト:カラーセラピーライフ)
それは是非とも欲しい愛。
それがない未来なんて。。
がっかりしたけど、なんとマゼンタは赤紫、青みピンクのことだった。まさにブルベ肌の私が今せっせとメイクで塗りたくっている色ではないか。
今までマゼンタ色なんて、どきつくてけばい印象があって避けて生きてきていたのに、今年からそれが私に会う色だからと身につけ始めている。
宇宙の愛をまとう女。いい感じだ。
だけど未来にマゼンタがない。プリンターを直さなければ。
マゼンタいっぱい、宇宙の愛に溢れる未来を生きるために。
このマゼンタ欠落状況を打開するためにも、明日から愛について語ろうと思う。
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