俳句:十年に一度の大寒波
凍晴や初めて作るワンピース
「20週俳句入門」でやっと型のところを読み始めました。最初に下五の名詞を決めると言いそうです。今手芸に凝っているので「ワンピース」にしてみました。1月なので「初めて作る」という修飾を中七にして、季語はちょうど異例の大寒波の日だったので「凍晴」にしました。
高校生の女の子が寒い冬に家にこもってチクチク(ミシンが現実的ですが)楽しそうに初めてワンピースを作っているわくわく感を「晴れ」に託しました。
以下、型で詠もうとして型に入らなかった句でございます。
冬眠や設定温度二度上げる
暖房の設定温度は18℃にしていますが、あまりの寒さに二度上げました。
横道や凍てつきしまま日は暮れし(古語)
横道は凍てついたまま日は暮れる(現代語)
最初に現代語で作ったのですが古語に訳してみました。
珍しく雪が降って道が凍りました。いつもの道は自動車の通る大通りを避けた横道です。しかしこの日は大通りのほうが通りやすかったです。日が当たって氷が解けていて安全でした。横道は住宅の中なので日陰が多くて氷が解け切っていなくて危なかったです。いつも陰だらけの道を通っていたのだと気づかされて、わざわざ薄暗い場所を好んで通っていたことに驚きました。
冬帽や女に訊くな年齢を
年齢を聞かれて失礼な返しを受けたので(若く見られるので実年齢を言うとびっくりされるんです)その経験から詠んでみました。「冬帽」の音が「冬坊」と同じなので面白いかなって思います。
日脚伸ぶキャラメル色の籠バッグ
自分で編んだキャラメル色のかごバッグを使って詠んでみました。
こちらのバッグです。お気に入りでよく使っています。
「日脚伸ぶ」で春を待つ感じがあるので「キャラメル」と言う言葉でピクニック気分を出してみました。春のピクニックを楽しみに待つ感じが出るかなと思いまして。
滑りそな凍土踏みしめゴミを出す
ゴミを出している人が極端に少なかったです。寒いからでしょうね。出しに来た方たちは車かもしれませんが、雪の上に足跡がついているのも見たので、こんな日でも歩く人がいるんだなと思ったことを詠んでみました。
クリスマス手乗りサイズのポーチかな
7㎝四方の小さなポーチを作ったんです。
このポーチを使って詠みたくて季語に「クリスマス」を選びました。クリスマスプレゼントがミニポーチだったとも読めますよね。手乗りサイズだからがっかりしているのかなとか。ブランドの小さなポーチを喜んでいるのかなとか。いろいろ想像できると思います。
下五の名詞を決めてから最後に季語を選ぶという作り方が、とても難しかったです。いつも季語から作っていたので。本にも書いてありますが季語を決めてから詠むと中七と下五が季語の説明になってしまうそうです。確かにその通りだと思いました。今後は下五の名詞から詠む癖をつけようと思います。
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