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27-2 梅すだれ 紀国雑賀 / 木花薫

お滝はちっちの母親に竹をくことから教わった。一節ひとふし切り出した竹を縦に割っていく。半分に割り、それをまた半分に割り、またそれを半分に割り、と小指の爪の幅になるまでひたすら割いた。

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