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【惑星編】エドガー・ケイシーの占星学② 惑星(水星、金星、火星、、、)

 引き続きエドガー・ケイシーの占星学についてのスピリチュアルのネタ。

前回


今回は主に水星、金星など惑星についてのケイシーの透視リーディングの紹介です。

関連マガジン




引用・参考文献 ※


※1  マーガレット・H・ガモン『魂の占星術』 岡本祥子 訳 林陽 監修、たま出版 1990


※2  ジュリエット・ブルック・バラード『エドガー・ケイシー/大宇宙の神秘』 林陽 訳、中央アート出版社 1989


※3  光田秀『改訂版 眠れる予言者 エドガー・ケイシー』総合法令出版 2015


惑星

“ 人間の運命に最も強い力を及ぼすのは第一に太陽、次に地球に近い惑星、または出生時に上昇しつつある惑星である。ただし、ここで理解しなければならないのは、いかなる惑星の作用も、太陽、月の位相、あるいは天体のいかなるものも、人間の意志力の支配をしのぐことはない、ということである。” 3744-3 ※1 pp.10-11


 各惑星の占星学的影響力について、エドガー・ケイシーの透視リーディングの紹介。

水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、月についてです。

冥王星についてもリーディングは言及しているのですが、言及が少なく、また冥王星の特徴もハッキリと説明されていないので省略。

引用・参考文献にはドラゴンヘッド(ラーフ)とドラゴンテイル(ケートゥ)についての記述はありませんでした。


関連note:【スピ雑談】天体重視の占星術ってどうかな?という話。ホロスコープの鑑定


水星

 水星は伝統的な占星学では、知力、数学的才能、コミュニケーション能力、記憶力、心の力、、、などを意味するとされます。
エドガー・ケイシーの透視リーディングでもそのようです。


“直前に水星に滞在した人は、たとえば土星や火星、金星、天王星、冥王星や月にいた人よりもはるかに容易に知力を伴う知識を得ることが可能である。だが、これらは何を意味するのか。このような力は善にも悪にもなるということだ。” 945-1 ※3 p.225

“この人の生涯では、水星の影響からかなり好奇心の強い知性が作り出されているのが分かる。他人のやることにやたら顔を突っ込み、彼らの研究から導き出される知識に関して、どのような経験がそこから得られているのかをあれこれ詮索する心である。” 1037-1 ※2 pp.62-63

“水星からの力が天王星と結びつくと、強い知的能力を高めることになる。” 630-2 ※2 p.63

“その人は直前に水星にいたため、知的な事柄にかけては鋭い感性が与えられている。ある種の数学の問題に楽に対処し、人との付き合いでは秩序とキチッとした行動を求める。自分に対しても人に対しても約束事はよく守り、意図して人を欺く人間には、それがどんな方法であったにせよ、なかなか許そうとしないのである。” 553-1 ※2 p.64

“水星の力がその人に素晴らしい知力と、またうまく開発し続ければデータや事実、形の一つ一つについて、その知力が応用されるどのような分野の統計学においても、かなり異例な記憶力を与えている。” 1252-1 ※2 p.65

“ 木星の力には、偉大で高貴な要素があるが、そういった状態が、人生に金銭や好ましい力をもたらすのである。
 海王星には、神秘主義、不可解なもの、霊的洞察力、霊的進歩などの要素がある。
 それぞれのものを、知的に理解する力が水星にはある。” 900-14 ※1 p.84


金星

 金星は伝統的な占星学では、木星に次ぐ幸運の星とされます。
愛、美、情愛、喜び、社交などを意味するとされます。

ケイシーのリーディングでも、愛や美などと関連して言及されています。


(金星の影響力は)“……愛と呼ばれるものである。――それは確かに放縦で、わがままなものともなるが、また非常に大きく、包括的な、非利己的で、より理想的な、愛情深いものともなるのである。
 愛とは何か。そして金星とはいったい何なのだろうか。それは、美、愛、希望、慈悲である。――しかしこれらはすべて、極端にもなり得る。だがその極端さは、天王星(過激な極端さを表す惑星)のような調子で表されるのではない。なぜなら(金星においては)さらに秩序があり、互いに溶け合い、調和しているからだ。” 5755-1 ※1 p.88

“金星の中に、異性が実体に対して感じる、また実体が異性に対して感じる並々ならぬ魅力が見いだされる。このような関係は、勉強や導きになるのと同様、問題も引きおこす。” 2890-2 ※1 p.97

“金星について言えば、事物や状況の優美さ、地上のいろいろな影響力を味わう性格が見られる。地上での過去生でその力を応用し培ってきたため、そのやり方も真面目で静かである。” 2144-1  ※2 p.77

“この人の場合、金星との関係から、友人面でも社会面でも愛想のよい性格が強められて出てきている。” 553-1 ※2 pp.77-78

“金星がその子のお人好しな性格、人から騙され易い性格を強めているのである。その子は自己主張を教育すべきであるが、それは理性的判断と霊的な動機からなされるべきである。……. さもなければ、その人は友人関係を続かせるために、どのような面でも方法でも、いとも簡単に人から欺かれてしまうだろう。” 1206-3 ※2 p.83


火星

 火星は活動、エネルギッシュ、自信、怒り、闘争、攻撃性などを意味するとされています。
ケイシーのリーディングでもそのようです。


“火星の影響で、この実体は人生の中に怒りや敵意、貪欲といった破壊的活動に向けられる力が生じている。” 1797-1 ※3 p.228

“火星の影響によってもたらされる傾向は、この実体が、活動している時や、仲間との関係、または決定を下す際に、欲求不満に陥ったときの経験で、怒りを爆発させやすいということである。” 1434-1 ※1 p.91

“火星には活動性がある。この実体は決して怠け者と呼ばれることはないだろう。時には頑固者と呼ばれるかもしれないが、……” 3340-1 ※1 p.93

“火星は人を憎む力も愛する力も表示している。” 2902-1 ※2 p.70

“水星と火星はその人に知力と素早い決断力、それにユーモアのセンスを与えている。これは人を助ける愛嬌である。” 2051-5 ※2 p.71


木星

 木星は西洋占星術でもインド占星術でも最大の吉星、大ベネフィックとされます。インド占星術では「グルの星」とされ、霊的にも非常に重視されています(木星はサンスクリットではグルとも呼ばれています)。
普遍性、高貴さ、権威、高い精神性、発展、拡大、社会・群衆、富などを意味するとされます。


“木星からは人々の大きな集団との関係で発揮される愉快な人柄を伴った能力が来ている。この実体は、戦闘的な意味でのリーダーとは決して見なされてこなかったが、むしろ好判断を通して人々や集団を支配し、それが世俗的、物質的な生活に関することであれ、集団の精神的傾向や姿勢を支配することであれ、人や集団を上手にその方向に動かす傾向と才能を持っている。” 309-1 ※3 pp.229-230

“ 木星を伴う金星の中に、鳥のさえずり、小川のせせらぎ、自然の美しさなどに示されるような、普遍的意識の領域に由来する物事や経験を認識する能力がみられる。そしてさらに、木星により、これらは普遍的力となり、物質界での活動は、個人的なものより、集団や大衆に関わるものとなるであろう。” 2969-1 ※1 p.95

“ 木星での滞在により、慈愛だけでなく逆の力も備わっていることがわかる。というのも、木星を伴う金星が、普遍的意識や活動に合うような方法で美を愛するようになる一方、火星の逆の力が、憤りによって、全く逆の方法になるような影響力を……” 1990-3 ※1 p.95

“占星学的なアスペクトから判断すると、この実体は木星の力を不利に受けて生まれているが、同時に天王星、土星、金星の力も生まれながらに持っており、これらの惑星が来年以降「合」を形成する。このことは次の10年間で、物質的地位においても、この実体に寄せられる人からの信頼においても、その地位のみならず世俗的手段によって得られる物質的権力においても、この実体に大きな発展をもたらすはずである。……” 826-2 ※3 p.230

“木星には広い心、他を気遣うことのできる能力が見られる。” 630-2 ※2 p.88

“木星が、有能な責任者としてのこの人の今の経験を強めているのである。……
商取引であれ、教育や精神的なことを扱う仕事であれ、その人はリーダーや監督者になれる。630-2 ※2 p.88


土星

 土星は西洋占星術でもインド占星術でもチベット占星術でも、大凶とされます。
ケイシーのリーディングにおいても不吉な星とされている印象を私は感じました。

またリーディングにおいては、土星は「変化」を意味するとされ、これについては、伝統的な占星術にはあまりみられない解釈なのかもしれません。


“ 土星には、突発的で、暴力的な変化がある。……
 これは天王星と結合することで、極端さを生み出す。” 1981-1 ※1 pp.99-100

“ 土星から、新しい経験をスタートさせ、その活動において新しい関係ができるという傾向が読みとれるが、これらが精神力によって抑制されないと、完成に至ることは、稀である。” 361-4 ※1 p.100

“ 地球と土星は対極にある。なぜなら土星には新しくなろうとする、やり始めようとする人々、他の力と環境(地球)を通してもう一度やり直しができるかもしれない多くの汚点を、自分の体験に作ってきた人々が行くところであるからである。” 900-25 ※2 pp.92-93

“……地球において魂が憎しみにとらわれていたり、不自然な欲望から肉の法則を満たすことにとらわれていたりすれば、これらは土星での矯正と鍛え直し、始めからのやり直しを余儀なくされるのである。……” 900-25 ※2 pp.92-93


天王星

 天王星は変革、新奇、極端、過激、エキセントリック、直感力、サイキックなどと関係するとされます。


“ 天王星には、極端さやオカルト、または神秘的なものへの関心が見いだされる。――霊的本質において、調和がとれてさえすればよいのであるが” 2571-1 ※1 p.109

“ 天王星の影響を受けた過激な人物がいる。このような傾向は――特に10代のはじめの頃からあらわれ、ムラ気や不可思議なものへの興味などが見られるだろう。これら(天王星の傾向)はまた、直感力や実体の心霊的な力を発達させる能力をも与えている。” 1206-3 ※1 p.108

“天王星からはオカルトや神秘な力、肉体の知覚器官を使わずに精神体によって見たり聴いたり知ったり、幻視したりする傾向が来ている。この力は正義と真理の御霊によって制御する必要がある。というのも、怒りや天王星から来る力が強調されることによって、この力が自制心を失わせ、本人を駄目にしてしまうこともあるからである。” 361-4 ※2 pp.99-100

“・・・・・・この人の場合、火星と天王星の力から恵みを受けており、直感力に関する例外的な能力がここから与えられている。争いや不和を起こし合っている人々を和らげる才能がこの人にはある。” 1911-1 ※2 p.104

“この人は木星と天王星の影響を受けており、今生、進歩した人格特性を作り上げる芸術に自分の能力を向ければ、例外的な才能を発揮するだろう。・・・・・・この天王星の影響に伴って出てくる才能は、自分の進歩にとって最善とは言えない方向にはまって失敗し、迷いに陥る例外的な才能をも意味する。” 38-1 ※2 p.105

“天王星の力が、この実体を極端なまでに整理整頓好きな性格、自分が特に興味を寄せているものに几帳面な性格にする傾向がある。そのために、自分から見て人の行動が几帳面さや率直さに欠けていると、叱りつけたくなる。” 282-2 ※3 p.233

“水星からの影響力がこの実体の知力を強めているが、天王星領域におけるそれは極端さも助長している。つまり、この実体は、時によって非常に親切になったり、非常に横暴になったり、非常に利己的になったりする。……” 3656-1 ※3 p.233


海王星

 ケイシーのリーディングでは、海王星は霊的・神秘的なもの、サイキック、水などとの関連で主に言及されている印象です。


“この魂がこの地球にやってくる直前に滞在していた世界は、あのはるか彼方の海王星である。長い間、この実体が他の人々から風変わりな人間だと思われ、なかなか理解されなかったのはこのためである。だが、この実体は霊的洞察力をこの世界で開発できる人であり、……

この実体の霊力はかなりのレベルに達しているので、この実体に接しながら、その霊力を土足で踏みつけにするような人は、そうすることによって彼ら自身の魂を損なうことになるだろう。……

この実体が受けている占星学的な影響力についていうと、海王星の影響力と木星の影響力と、双子座の太陽光線が加わって、この実体に高貴な優れた力を与えている。” 2553-8 ※3 pp.234-235

“海王星の中には水の力、水に関わる力が見られ、この実体の創造的表現力、物に生命を与え、助ける才能もここから来ている。そのために、この実体が栽培する植物は何でもよく育つことだろう。自然の中から摘みとってきた花も、この実体の近くに置いておけば満開になってよりよい香りを放つだろう。” 2641-1 ※3 p.235

(海王星と太陽が「合/コンジャンクション」を作ると)“高度な神秘能力に心を開く傾向が出てくる。それはこの特殊な時期を通じてその人にも示されていることである” 1100-27 ※2 p.109

“海王星の中に、神秘な方法で秩序立った生き方をしようとするその人の性格が見られる。愛と高貴さの力に重点をおかないなら、あまり神秘主義に傾倒すべきではない。” 255-5 ※2 p.114

“天王星と白羊宮の力を伴う海王星に見られる通り、水に関係する力、神秘な力やオカルトの力が、常にその人の生涯に影響を及ぼすことになるだろう。その力を支配せず力に服従したままでいれば、その人の人生に害をもたらすものを克服できるどころか、その餌食になってしまうだろう。” 279-4 ※2 p.115

“ 海王星ばかりか、天王星の極端さが、実体の一部になっている。海王星の影響から、水と関わりのある存在が、この実体にはとてもよいことがわかる。――そしてこれは神秘家としての能力を与えている。……
 これらの能力は、適切に開発されるべきであり、乱用されたり、その反応がこうであるべきだという考えを植えつけたりしてはならず、霊的な意味、霊的な必要性を保つべきである。” 2301-1 ※1 p.118

“ 海王星と天王星は、風変わりな性質のものを読みとることへの関心を強める。神秘、……、超自然的なものなどに関係のある物事を読みとる力である。
 ……実体がより良く進歩するためには、水の近くや水上に居を構えることは、進歩するための自然な要因となるだろう。つまり、それがオカルトと神秘能力を共に開花させることになろう。” 406-1 ※1 p.119


 月は伝統的な占星術では、精神、心理、精神世界を意味するとされます。
インド占星術では精神性を尊び、精神的・霊的な成長を目指すという思想において、月は西洋占星術以上に重視され、「ナクシャトラ」という月星座も用いられます。

エドガー・ケイシーのリーディングにおいては、月はインド占星術ほどには重視されていないようです。
リーディングでは精神的なこと、弱さ、変化、気まぐれさと関連づけられることが多いという印象です。


“海王星と月にみられるこうした影響力が、霊的力や神秘主義、秘儀への関心を強めさせているのである。このような力が正しく導かれ支配されるならば、今生、はるかに建設的なものとなるような方向でそれを現すことができるだろう。だが、これらを誤用し機械的なやり方にはまってしまえば、破滅を招くだろう。” 355-1 ※2 p.172

“この人の場合、月の影響力は特に異性に対する欲求の満足に関係しており、高貴さを誘う力をこれが害している状況が時々見られる。
……
この状況のままになっていれば、本人の発達を滅ぼすことになる。” 900-4 ※2 p.173

“・・・・・・月がマイナスの力を出しているため、その人はまるで月のような移り変わりを見せている。故意にそうしている訳ではないのだが、他の人から見たその人の能力や欲求の表れ方がそうなっているのだ。” 39-2 ※2 p.175

“この人は常に木星の影響力に左右されているため、どのような行動においても気高い。自分を高める状態がその人の価値基準になっている。とはいえ、月の影響力にはマイナスの力が現れているため、これが時々その人に影を投げかけている。” 943-2 ※2 p.175

“・・・・・・この人は広い水域の近くでさらに大きな発見を見、月の力を特に体験することを知るだろう。” 282-2 ※2 p.179

“占星学的に見ると地球を一部とするこの太陽系の各惑星環境は人体の各中枢を司る力を――大脳は太陽、性は月である――様々に表しているのである。” 2608-1 ※2 p.197


続く。

・【星座編】エドガー・ケイシーの占星学③ 星座、カスプ、アークトゥルス