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【星座編】エドガー・ケイシーの占星学③ 星座、カスプ、アークトゥルス

引き続きエドガー・ケイシー占星学のスピリチュアルの話題

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今回は主に黄道十二宮星座についての、エドガー・ケイシーのリーディングを紹介します。




引用・参考文献 ※


※1  マーガレット・H・ガモン『魂の占星術』 岡本祥子 訳 林陽 監修、たま出版 1990


※2  ジュリエット・ブルック・バラード『エドガー・ケイシー/大宇宙の神秘』 林陽 訳、中央アート出版社 1989


※3  光田秀『改訂版 眠れる予言者 エドガー・ケイシー』総合法令出版 2015


星座、カスプ

 黄道十二宮の星座やハウス(十二室)を重視する西洋占星術やインド占星術とは違って、ケイシーのリーディングでは、それらはあまり重視されていないようです。

黄道十二宮、星座(サイン)については言及はされているのですが、しかし、言及自体が多くはないし、丁寧な説明も少ない印象です。

ハウス(室)については、引用・参考文献には、ケイシーのリーディングのまともな説明が全く紹介されていませんでした。
どうやらリーディング自体にハウスについての丁寧な言及が無いようです。

カスプ(ある星座と次の星座の境目)についての言及はあります。


黄道十二宮

“白羊宮、人馬宮、双魚宮、天坪宮など十二宮一つ一つの意味を調べれば、人間の活動が分かってくる。それは身体に表れていることを覚えよ。脚にあたるものもあれば、頭に当たるものもあり、……” 5746-1 ※2 p.137

“普通一般に十二宮と呼ばれているこれらの影響力の中で、占星学的に見ると、月と太陽は人生に現れ出てくるかもしれない病気や事故、変化を警告することの方が多い。” 1737-1 ※2 p.138


牡羊座

伝統的な占星術における象意:支配星は火星。人体では頭部と関係が深いとされます。
活動、開拓、野心、勇気、自信などの意味があるとされます。

黄道十二宮の始まりの星座で、歳差によるズレが生じる前は、春分は太陽が牡羊座に入る時でした。


“・・・・・・雄羊座の下に生まれたこの人は頭が固く、頭で何事も判断するものを作り上げている。” 517-1 ※2 pp.139-140

“・・・・・・その人は雄羊座、天王星、木星、海王星、それに金星の影響下にある。
 雄羊座との関係を通して高度な知的進歩ができているが、一方頭部に関する事柄には注意すべきと警告が出ている。……” 406-1 ※2 p140


双子座

伝統的な占星術における象意:支配星は水星。人体では首、肩、腕、肺、胸と関係が深いとされます。
臨機応変、多才、器用、機知、コミュニケーション、二面性、好奇心、変化、落ち着きのなさなどの意味があるとされます。

ケイシーのリーディングでも双子座の二面性には触れられています。


“占星学的座相について言うと、ここには混乱したものが見られる。複体星座(訳注:占星学で使う十二宮の分類法の一つ。双魚宮、双子宮、人馬宮の三星座はその象徴物が複体であるためこう呼ばれる。性格上の二面性を表示すると言われる)の下に生まれ物質界でそれを表しているため、その人の衝動には二面性があるということだ。……” 674-3 ※2 pp.142-143

“双子座がその人の活動に緊密な関係をとる占星学的影響力の下に生まれたこの人は、自分に二重人格が隠されているのではないかと思うことがよくあるが、水星から来る高度な知力がその人に深い分析をさせようとしている。……” 1107-1 ※2 p.144

“これは双子座のもつ関係、つまり二面的な心から生じているのである。その人は他人からは不安定な人だと思われることが多いが、本人自身は自分の望むこと、実行したいと思っていることにおいて十分安定していると確信しているのだ。” 1173-4 ※2 p.145


水瓶座

伝統的な占星術における象意:西洋占星術における支配星は天王星もしくは土星。インド占星術における支配星は土星。人体では下脚、膝、ふくらはぎと関係が深いとされます。

知性、洞察力、ひらめき、直感、霊感、進歩的、慈善、通商などの意味があるとされます。
占星術師に適性のある星座の一つとされることがあります。


“水瓶座は自分の知性面での応用を促す。” 1265-1 ※2 p.156

“水瓶座の影響力から来る才能を見ると、この人は特に航空機や船舶建造に関する数理計算に自分を応用することがこれまでもできたし、今後もできるだろう。この人は水と風に関係する元素と関係のあるものならば、抜きん出た建造者になれる。……” 256-1 ※2 p.157


魚座

伝統的な占星術における象意:西洋占星術における支配星は海王星もしくは木星。インド占星術においては木星。人体では脚、足首、つま先。

寛容、慈善、ロマンティック、愛情深い、献身的、お人好し、空想、曖昧、詩、霊感、霊的、水、宗教などの意味があるとされます。

ケイシーのリーディングでも、魚座と神秘的なこととの関連は言及されています。


“この人は魚座生まれのため、水や宗教、霊的な事柄が、その経験の中での本人の反応如何によっては、言葉に表し得ないほど重要なものとなっているのである。……
 魚座は、高度な魂、あるいは霊的な意味を担う影響力を元々表示している。……
この人は……自分が生まれ持っている資質に答えを与えてくれる霊的な性質の力を帯びた何かを、絶えず探し求めてきた。豊富な水のある環境か、知的、霊的レベルで水の働きを誘う要因の中でのみ、そのような答は得られる。” 816-3 ※2 pp.158-159

この人は “霊的同調を推し進める魚座の影響下に生まれている……”……
“ この人が、自分の人生と人々の人生を、普通の意味での倫理基準からよりも、霊的事柄において自分が懐いている理想と、霊的経験との兼ね合いから判断することの方が多いというのはこのためである。……
 これらの影響力はまた、……どんな形の慈善事業にも貢献する人間を作り上げている。人々の福祉に向けられた理想を持ち、このような人々に平和と調和、理解をもたらす活動をしている人たちを助ける人物である。” 1007-1 ※2 p.160

“魚座の影響力から来る自然な傾向が、想像力を誇張し、語り部になろうとする思いを誇張する結果を時々招いているのである。” 1009-4 ※2 pp.1621-162

“……魚座の影響力は神秘家を育て、指導者を育て、愛と美を育て、人を導く能力を育てる。特に、自我が克服されていれば。” 1346-1 ※2 p.162


カスプ

 ケイシーのリーディングにはカスプ(ある星座と次の星座の境目)についての言及もあります。

カスプについては、主に衝動・感情の摩擦や変わりやすさ、混乱、困難さ、変化などと関連して言及されています。


“ 現世に生まれてくる際に、この実体はまさにカスプの影響下にあった。このような影響力は、多くの人がいうには、異質のものである。一方の星座の影響力が上昇し、もうひとつの影響力が沈んでいくようなところにあるこのような人々は、しばしば何をすべきであるかについて、困難に直面するような経験をするのがわかる。” 801-1 ※1 p.136

“ 占星学でいう出生時に、この実体はカスプ付近におり、双魚宮の後半の影響を受けている。したがって実体は一般的な占星学の解釈の多くを変えてしまっている。一方、カスプ付近で生まれたということは、この人が肉体に関して注意すべき、生まれつきの事情を持っているということがわかるだろう。” 282-2 ※1 pp.138-139

“占星学的視点から判断すると、この子はほぼ正確にカスプの上で生まれているため、二つの影響力がここに見られる。この子は発育の初期の頃に、この子のための環境選びをする人々の慎重な配慮を必要とすることが多くなろう。” 1208-1 ※2 p.164


アークトゥルス他

 エドガー・ケイシーのリーディングには、伝統的な占星術で用いられる天体や星座以外にも、言及されているものがあります。

アークトゥルス(うしかい座α星)、プレアデス星団、オリオン座、シリウス、北斗七星などです。

このうちアークトゥルス以外は、丁寧な説明がありません。なので省略。
この人はプレアデスとオリオンの力とともに生まれてきた、みたいなことがサラッと言われている程度です。


 アークトゥルスに関してはかなり特殊なもの、重要なものとして言及されています。

ケイシーのリーディングでは、この星は非常に高い霊性を意味するともされています。
また、地球上での輪廻転生を終了した霊的段階で、何らかの愛情や意図、奉仕の精神をもって、再び地球に生まれるかどうか自分で選択できる段階を意味するともされています。


“太陽とアルクトゥルス……は、魂を進歩させる精神的、霊的な属性に力を与え、地上圏でよりよき力へと向かう属性を与える。” 137-4 ※2 p.122

“占星学的座相から来る衝動に関して言えば、これはアルクトゥルスである。この人はそこにまで行って、また目的を懐いて戻ってきたのである。” 5259-1 ※2 p.125

“・・・・・・水星での体験をアルクトゥルスに結びつけて使う変化に富んだ今生において、その人は、高度な知力ばかりかアルクトゥルスでの経験から判断すると、俗なことから超然としていられる力を生まれつき持っている。……” 105-2 ※2 p.128

“金星に見られるその力がアルクトゥルスの力を伴って、物質的性質をコントロールする精神的、霊的活動力の中に自分を応用できる力をその人に与えている。” 957-1 ※2 p.129

“・・・・・・天王星の力を帯びたアルクトゥルスが、科学的、準科学的性質の分野での研究にその人を入らせているのだ。” 358-3 ※2 p.129

“アルクトゥルスを伴う海王星の影響力を受けているため、その人は地球の影響力からかなり疎遠になっており、内面のヴィジョンや夢から物質的活動の意味を無視することが度々ある。まわりの人から"夢見る人"だとか、最も美しく表現されたもの以外には目もくれない人だとか言われ、…… 。
とは言え、自分自身では、水星の影響力を受けているため、この人はいわゆる物質的視点からの判断というものが、実に移ろい易きものであることを知っているのである。……” 764-1 ※2 p.131


続く。次回は最終回。