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お金を稼ぐ力と使う力

私は、宵越しの金は持たないタイプだった。

正社員とはいえ、20代給与は薄給(一般的には年収が300万円未満の待遇を薄給と呼ぶことが多いようです。)に近いものだった。

それでも学生の時よりは遊べる。
好きなものを購入したり、旅行に行ったりできると、意気揚々に利用すれば、すぐになくなる。贅沢はしていなかったが、貯金はほとんどできなかった。もちろん、投資するような余裕も知識もなかった。

そんな生活でも「まあ、何とかなるだろう」と思っていたのは、独身かつ、「30代以上になると給料も上がるだろう」といった希望的観測と、「将来の自分からの投資」といった考えがあったからである。

アラフォーの現在、子供の教育資金、老後の備え、資産形成(FIREできる?)による非定常時の備え、などなどは大変気になる話で、種々の知識を入手中、主には書籍を参考にしている。

■DIE WITH ZERO|お金を稼ぐ力と使う力

「宵越しの金は持たない」タイプの私が、強く共感するのは、これだ。

そう、「ゼロで死ぬ」。
これこそ究極の「宵越しの金を持たない」タイプの目指す姿である。以下の本にも記載があるように、晩年は気力、体力が低下し、「お金を使う力がなくなる」と、想定される。

なので、お金を「稼ぐ力」と「使う力」を模式図にしてみた。

<前提条件>
・20歳から100歳までの合計力量は同量≒稼いだお金を全て使う
・60-70歳で確定拠出年金満期、退職金受給、年金受給開始

若い時は「使う力」が「稼ぐ力」を上回り、年齢を重ねると逆転するのではといった想定である。

若い時の「使う力」を補うために、奨学金、ローンなどが存在するという見方もできる。少々利息を払ってでも、年齢と時間の価値は高く「今手に入る、今できる」というのは大変貴重だ。支払った利息は、「お金を回す」社会貢献をしたと思えばいい。

■インフレが進む想定の使い方、貯め方

基本的にはインフレは進んでいくと想定される。
そうすると、お金の価値が低下する。

例えば、10年前、100円で購入できてたジュースが現在120円。
10年前の100円の価値>現在の100円の価値

物価は上昇し続けている。一方で給与水準も上昇しなければ、貧しくなるのだが、そこは今後社会の課題として取り組んでいく可能性が高い。

①ローンの返済

インフレが進んだ場合でも、返済する金額と固定金利であれば利子率には変化がないので、お金の価値が低下した将来の方が、ローンの返済が楽になると想定される。

②貯金と投資

お金の価値が低下すると、貯金したお金の価値が低下する。
そのため、将来のお金の価値に合わせるには、投資して増やしておく必要があると理解される。

しかしながら、(平均)株価は乱高下するので、貯金をいきなり全て投資に回すのはリスキーである。とはいえ、乱高下しながらも上昇していくとされている。

そのため、多くの経済学者が、「ドルコスト平均法」での長期投資をおすすめしている。

<ドルコスト平均法>
ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を常に一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける手法です。この手法で金融商品を購入し続けた場合、価格が低いときの購入量は多くなり、価格が高いときの購入量は少なくなります。

https://www.axa.co.jp/100-year-life/wealth/20200108

「確定拠出年金」は、「ドルコスト平均法」での運用により、原則60歳に到達した場合に受給、つまり老後資金を運用して備えていくという考えと理解している。

■まとめ


・年齢と時間は、プライスレスの価値。
・ローンを組む事を恐れる必要なく、今使うお金は将来の自分からの投資。
・今の自分への投資で将来の稼ぐ力が上昇する可能性もある。
・貯金するなら投資へ。

豊かな人生を送り「DIE WITH ZERO」を実現したいところだ。

注)私は経済学者ではなく、個人的な資産形成の考え方を綴ったにすぎません。

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