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バスが無料の日、憧れの終点へ

毎日乗るバスや電車の終点の駅名は聞きすぎて覚えてしまうけれど、ほぼ行く機会がない。会社のビルの入館証を電車内で落としてしまい、勤務後に拾われていた終点の駅まで行ったことがあった。拾ってくださった方には感謝しかないが、恥ずかしく、つらい思い出だ。仕事で疲れていたので、その駅で降りてみる余裕もなかった。

思いがけず路線バスの終点近くの駅で降りる機会がやってきた。11月中旬の「クールチョイス」というイベントはCO2排出の少ない電車、バスの利用を促すため、何と終日、静鉄電車とバスが無料になるとのこと。母の発案でバスが好きな甥っ子と姪っ子を連れていつも利用する路線バスの終点の少し手前の駅で降り、公園で遊んでお弁当を食べることに。

当日は天気も良く、普段通り仕事場へ向かう乗客に混じって出発。見慣れた風景を過ぎると初めて見る街並みが新鮮だ。かわいい佇まいのパン屋さんや有名な和菓子屋さんに目を奪われる。目的地の駅でバスを降り、公園で甥っ子、姪っ子とたくさん遊び、お弁当を食べて帰ってきた。

動物のモチーフが楽しい遊具のある公園
姪っ子はどんぐりや木の実でクリスマスリース作り。その間甥っ子はまたバスに乗っていた

秋の休日を楽しみ、しかも終点近くの駅まで行けるという思いがけないプレゼント。終点までの小旅行は、日常の視点を変える気分転換にもおすすめだ。憧れの終点に行く機会はこれからも訪れるだろうか。

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