外見は、大事だよね?
2月になりました。
受験シーズンですね!
受験生を抱えていらっしゃるご家庭は、色々と大変かと思います。
我が家は、数年前は次女の中学受験でバタバタしていました。
我が家の娘たちは2人とも中学受験をしたので、街でそれらしい親子を見るだけで胸がいっぱいになり、駆け寄って「大丈夫!頑張って!」と手を取りたくなります。
全ての受験生が、実力を出し切れますように。
外見に対する、次女の「気づき」
さて、そんなこんなで中学生活を満喫している次女。
この1年で、グッと成長した彼女が、ある朝、ご飯を食べながら
「やっぱり、外見は大事だよね」
と言い始めました。
よくあることでしょうが、我が家も
「中学生とその母親」
らしい揉め事をこの1年重ねてきました。
正しく着こなした制服を中心に、清潔感を何よりも重視する母親(私)。
短いスカートや触覚(お分かりになりますか?笑)のあるシースルー前髪に憧れる中学生(次女)。
当初は、お互いのイメージするものが食い違っていましたが、最近やっと、お互いに納得する落とし所が決まってきたところでもあり、
「そりゃ、外見は大事だよ!」
と私も率直に答えることができました。
「『人は内面が大事だ』とか言うけどさ、やっぱり見た目で判断されるというか、評価が変わってくることってあるよね」
とのこと。
うんうん、そういうことに気付く年齢なのですよね。
お母さんはね・・・
と、私が
「人の評価は外見で大きく変わる」
と感じた時のことを話しました。
「人の評価は外見で大きく変わる」と思ったキッカケ
私は子どもの頃の記憶がはっきりしている方です。
社会的な大ニュースを聞いて自分が抱いた印象も覚えています。
ルッキズムに関連して印象深いのは、1987年の「大韓航空機爆破事件」。
100人以上の人命が一瞬にして奪われ、その実行犯が日本のパスポートを持っていたということで、大騒ぎになりました。
日本中が怒りと憎しみでいっぱいになっていたと思います。
なんてことをしてくれたんだ、いや日本人を語っているだけでは・・・
など情報が錯綜する中、金賢姫元死刑囚が逮捕されました。
えっ・・・?
テレビに映し出されたのは、
「凶悪な国際テロ犯」
のイメージとは全く異なる、心身ともにボロボロという風態の、うら若く、か弱そうな美女でした。
途端に、報道の論調が大きく変わったことが、当時おませな小学生だった私にはとても印象深かったのです。
「へぇ。
世間も、美人には甘いんだね」
そう思ったことを、はっきりと覚えています。
実際の政治的な背景等は、小学生でしたし、理解していたわけではありません。
今考えても非常に難しい問題であり、一言では言えないものがあります。
しかし、そういった背景は別にして、ニュースを見ていた私は、シンプルに
「なるほど、見た目は大事だ」
と、思ったのですよね。
子どもならではの、冷たく鋭い視点だったように思います。
点が線になった瞬間
それまでも、
「人は内面だ」
とは言っても、やっぱり可愛い子は先生に贔屓されたり、モテているなと感じることはありました。
私自身も、美人なお友達を見ながら食べる給食は特に美味しく感じました・笑
けれど、「残虐な無差別殺人犯」が、美しい姿を現した途端に「悲劇のヒロイン」に変わったのはインパクトがありました。
人の評価って、外見で変わるんだな、と思いました。
人を外見で判断してはいけない・・・けれど。
もちろん、平凡な毎日を生きている娘や私は、そこまでの大きな影響を受けることはないでしょう。
とはいえ、どうしたって、外見から受ける印象の違いはあります。
「人を外見で判断してはいけない。
けれど、自分自身も、相手も、どうしても外見に左右されてしまう。
それが人間というもの」
「だから、そのことは意識しておいた方がいい」
「そして、外見で損することがないように、やはり身だしなみや態度には気をつけた方が良い」
・・・そんな話をしました。
捉え方と、自分なりの落とし所
ミスコンが次々と廃止されるなど、世の中は変わりつつあります。
夏に行ったハワイでは、ほっそりしたマネキンの横に、ふくよかなマネキンが置かれたお店も多くありました。
他方、SNSなどでは「映え」が意識されるシーンは増える一方です。
「外見」と「内面」を、どう関連づけ、自分の中でどう捉えるか。
自分なりの落とし所を見つけて、うまく付き合っていく必要があると思います。
思春期の子どもが、そのあたりをどう受け止めるのか。
大人として、良い壁打ち相手になれたら・・・
と思った朝でした。