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生きることがつらいなら

生きているとたまらなく苦しい時があります。その状況を脱しようと、もがいてみるけれど出口はなく、死が頭をよぎるけれどもその決断もできない。だって、まだ自分の人生にどこかで期待しているから。そんなどうにもならない時があります。さらに、私の場合は神の存在を肯定したり、祈りを捧げることで救われようという考え方を持ち合わせてもいませんでした。

そんな時に仏教の本質を知りました。最初は仏教も神仏を崇める教えなのだろうと思っていました。だからこそ、その本質を知った時に私は大きな衝撃を受けました。仏教は、神や仏に祈りを捧げて自分の苦しみを逃れるものとは全く違っていたのです。まず、仏教は「人生とはすべてが苦である」というところからスタートしています。「苦」とは、何も思い通りにはならない、ということです。そして、「思い通りにならないのだから諦めなさい」という教えではなく、「苦がデフォルトである人生をどうやって生きたら、幸せに生きられるのか」その実践的な方法を説いたものこそが、仏教なのです。すなわち、来世を幸せにするために祈るものでもなければ、見えないものにすがるものでもなかったのです。今この人生をどうすれば、幸せに生きられるのか、それを自分の努力によって変えていく方法を知りたい人のための具体的な教えなのです。

私の人生は、とかく苦しみの多いものでしたから、なんとかしたいと自己啓発の書を読み漁ってみたり、心理学などの勉強をしてきました。ところが、いっこうに苦しみがなくなることはなく、一つ解決してもまた次に苦しむことになり根本的な解決にはなりませんでした。「人生はそんなもの」とか「人生に悩みはつきもの」などというありきたりな言葉で誤魔化しながら生きてきたように思うのです。ところが、仏教を知り、その教えをひとつひとつ実践していった結果、自分の心が変わり、行動が変わり、周りの反応が変わり、そして人生が変わりました。もちろん、仏教を実践したとしとも、悩みや問題となる事実そのものがこの世から消えることはありません。それらに対する向き合い方が変わり、反応の仕方が変わるため、結果としていろいろなことに振り回されることがなくなるのです。まだまだ、私も道半ばですが、人が確実に変われる方法が仏教であることは間違いありません。

これから、私がお話するのはそんな私の人生を変えた教えです。
お読みいただいた皆さまの人生にも何か変容があればうれしく思います。

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