紺野莉多|男女ふたりでひとりの作家 2024年4月8日 21:19 雨が降ると、私はいつもあの人を想う。「好きなだけ、濡れたらいいんだよ」彼はそう言って傘を投げ出し、私の手を掴んだ。私の中の「こうしなきゃ」「ああしなきゃ」そうしたものが、全て雨と一緒に流れていった。雨が降ると、私はいつもあの人を想う。私を自由にした、あの人を。 この記事が参加している募集 #恋愛小説が好き 5,129件 #恋愛 #恋愛小説 #恋愛小説が好き #140字の恋愛小説 7 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート