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温泉とクリスマスマーケットと食べ損ねたパフェ(2回目)


これは美味しいもの好きの今野くるみが、SNSで知り合ったRちゃんと1日遊びまくった記録。


「くるみちゃ〜ん!」

いつも通りの優しい声を少し弾ませ彼女は私の前に現れた。同じくらい身長が高めの彼女と自然と目線が合うことが嬉しい。瞳がキラキラとしている、ますます嬉しい。ここではRちゃんと呼ぶことにしよう。彼女もSNSを通じて知り合ったお友達。今回で会うのは2度目となる。
札幌から少し離れた駅で待ち合わせた私たち。今日の目的はたくさんある。温泉、クリスマスマーケット、パフェ、、、Rちゃんとだからこそ楽しめそうなものばかりで、素直に楽しみだった。(もう少しオシャレな格好をしたかったが、クリスマスマーケットは屋外での開催だったこともあり大人しくMAMMUTのダウンを着ていくことにした。でも可愛いコートとか着たかった。。。)


駅から最初の目的地の温泉へは直通の無料バスで向かった。車内に乗り込むと、運転手のおじさんが丁寧な挨拶とこれからの日程の案内をしてくれた。「はぁ〜い」と返事をするわたし、「なんだか遠足みたいだね」とRちゃん。ふたりでクスクスと笑いバスは出発した。

温泉に着くと大きく開けたラウンジがあった。休日だったこともあり、日帰りプランのお客が結構いる。そして皆、思い思いに寛いでいる。私もRちゃんも靴を脱ぎ、ラウンジの広場でしばし寛いだ。クッションに横たわるRちゃん。「私、ちょっと館内探検してきてみるっ」と館内を軽く散策。戻ると、さっきのままクッションに横たわるRちゃん。後ろ姿がかわいい。

その後、ビュッフェと温泉を楽しんだ。お昼を食べ温泉ときたので、眠い。とても。先に温泉を出た私は、休憩スペースでうとうと。間も無くしてRちゃんも来て、ふたりでうとうと。少し眠ったと思う。その後、今日行きたいパフェのお店の話なんかをして、帰りのバスに乗り込む。バスに揺られまたもうとうと。こんなにうとうとして、温泉でリラックスするという目的を最大限達成できたと思う。それになんだか嬉しかった。SNSを通してなんとなく日々会っていたような感覚もあるが、実際に会うのは2回目。リラックスできるのは「この人の前だったら大丈夫かな」という現れな気がしてほっこり。


さて、次はクリスマスマーケット。電車は寝過ごせない、シャキッと起きる。地下道を通る。札幌の地下道は東京ほど混んでなく、ほどよく都会な感じがちょうどいい。スルスルと歩くRちゃん、キョロキョロと私。この時期はどこもかしこもクリスマスのディスプレイでキラキラ。私は自称クリスマス女(12月のクリスマスで装飾されている街の風景が大好物)なのでウハウハ。
会場に到着するともうすでに人だかり。たくさんの人たちで賑わっていた。人生初のクリスマスマーケット、どのお店に行っても「うわぁ〜〜〜ん!!!!」と声が漏れてしまう。私は一人でもこういったイベントは楽しめるし単独でも行動できる人間だが、やはり誰かと時間を共有できるのは尊い。Rちゃんも一緒になって見てくれているので、楽しいなぁ楽しいなぁと思う。

「前はね、サンタさん居たんだよ。で、写真とか撮ってもらえたの。でも今年はいないみたいだね」とRちゃん。その代わりいたのはサンタの格好をした馬(の着ぐるみ)だった。なんで馬。トナカイでもなく、居たのは馬。「今年は馬サンタなんだね」とややしょんぼり。

一通り見終えた帰り際、馬がいたフォトスポットに目をやると、
「Rちゃん!!!!サンタおる!!!!!」
馬がサンタになっていた。速攻並ぶ30代女ふたり。
「いいよね?サンタさん好きだから、並んでも、いいよね?!」
「うん!いいよ!童心を満たしてあげよう!」
子どもは数人程しか並んでいなかったので許してほしい。写真にうつるためにリップを塗り直すRちゃん。面白い状況にふふっとなる。サンタさんは大きかった。大人に囲まれてもやっぱり大きい。さすがだ。こうでなくっちゃ。

大きい子どもに挟まれ、手のやり場に困るシャイなサンタ



サンタさんとも写真を撮ったし、体も冷えてきたし、私たちは再び地下へ。地下への扉を開けるとびっくりするほど暖かくてびっくりした。さすが札幌という感じ。
「これからどうしようねぇ」
時刻は17時半を過ぎたところだった。パフェへ行くにもちょっと早い。お腹の減りも微妙。そこでRちゃんはポツリと言った。
「くるみちゃんさ、水族館とか興味ある?」
「?!」水族館ですって??!!(喜)
「そんな離れてないところにね、遅くまでやってる水族館があってね・・・」
プランになかった案が突如出現。なんだその急ハンドル、楽しすぎるぞ!!なんでも札幌に今年になって新しい商業ビルが建ったらしく、その中にある水族館がどうやらいいらしいのだ。「まだ行ったことなくてね、全然一人でも行こうと思ってたんだけど」とRちゃん。流れは掴んでいくものだ、それにこの機会じゃないときっと行けないし行かないだろう。
「いいね!行こ行こ!!」即決。早速向かった。


向かったのは「AOAO」という水族館。moyuk SAPPOROという商業ビルの4階〜6階が水族館になっているらしい。わくわく。結論から言うと、これがもう大正解だった!中はしっかりデザイナーが監修に入っているようで美しい空間づくりだった。パンフレットもカワイイ。見せ方も面白く、水族館の管理の裏側もわかり作りにしていたり、「もさもさ」や「にょろ」といった見た目の印象で分けて展示されていたりと、興味を引かせる工夫がいたるところにあった。あげた餌の種類や与え方が見えるように記載されているのも面白い。大きな生き物の展示はほぼなく、小さな海の生き物に丁寧にフォーカスしていたのもよかった。その小さな生き物たちに顔を近づけ目を凝らすと、その繊細な彩であったり、微細な美しさが発見できる。本当に美しかった。イソギンチャクを背負ったヤドカリや、小さなカニがぱくぱくと藻を食べている光景など、どれをとっても美しく可愛い。ずっと見ていても飽きなかった。

小さな生き物たちにうんと顔を近づけてみることが出来るので、細かな発見が盛りだくさん!館内の造りもスタイリッシュで、ワーキングスペースもあったりと、今までにない水族館のアイディアが施されていてとてもよかった。
6階にはクロワッサンでも有名な「シロクマベーカリー&」が入っており、パンの他、お酒とシャルキュトリーなどのバルメニューも充実。館内は、ペンギンやクラゲを見ながら飲食が出来るスペースが充分にあって夜のデートにも向いててステキ。

あまりに見応えのある展示にお腹いっぱい、いや、脳味噌いっぱい。情報量が多くて脳が渋滞気味になった。これで2,000円かぁ、、や、安すぎる… また来よう。



時刻はもうすぐ20時。もうこんな時間。札幌は夜パフェ(シメパフェ)発祥の地なので全然間に合う時間だったが、「甘」より「しょっぱ」が食べたい口になっていた。Rちゃんに相談すると「居酒屋さんとかどう?」と案内してくれた。かたじけない。

Rちゃんに付いていくと、見覚えのあるビル。
「あ!ここ、前会った時のビルだ!!」
振り向いてにこりと笑うRちゃん。前回行ったあの素敵なお店かな?とウキウキすると、今回は違うフロアのお店だという。「居酒屋 夕顔」というお店におじゃました。入り口におでんと書かれた小さな旗が吊るされていたので期待値が上がる。席につき、お品書きを見る。メニュー数は少なく、逆にどれを注文しても当たりな感じがしていい。「ここのおすすめはね、、、塩辛フライドポテト!」とRちゃん。なんてこった、もう旨い。旨いに決まってる。その他にもおでんやらを注文し、まずは乾杯。果実酒が美味しい。
Rちゃんが教えてくれた通り、塩辛フライドポテトがピカイチだった。もうたまらない。カリッと揚げたポテトに、バターとちょぉぉぉおどいい量のイカの塩辛が和えてあって止まらぬ箸。ぱくぱく、ぱくぱくと食べた。おでんもしみしみで最高。


ここでRちゃんと最近のことについて少し喋った。RちゃんのことについてはSNSで彼女の投稿を見たりする程度。その投稿の系統からなんとなくの性格や趣味嗜好は感じ取ってはいたが、実はそこまで深くわかっていない。でも今回は、Rちゃんは身近な人とのエピソードを少し話してくれた。その話から感じたことは、彼女には自分の軸がちゃんとあって、それを自分で自覚し守っていたということ。彼女も彼女でそれによる葛藤を持っているようではあったが、私から見るとそれは尊敬できることで、人間らしくて素敵だと思った。そんな、少し深い層のやりとりを今回できたので嬉しかった。またお互いに話したい時に話せたらいいなと思う。


そんなこんなで、もう夜も遅い。パフェはまた次回となった。でも、とっても楽しい一日だった。こんなにあっちこっち行けたのも、お友達とならではだったと思う。なんだろう、Pちゃんの時ともそうだったけどお友達とだと「疲れた」という感覚をやや無視してしまうのかもしれない。Rちゃんも週末のお仕事を終えての休日だっただろうに、こんなに付き合ってくれて有り難かった。しかも「またあそびたい!」とまで言ってくれた。じぃぃ〜〜〜〜ん(嬉)

次は絶対パフェを食べるんだ・・・!



1回目にパフェを逃したのはこの日↓

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