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商業でミュージシャン活動(所謂ショウビズ)を経験して思った事。

ご無沙汰してました。
暫くの間内向的・内省的になっていたので
筆を休めていました。

今年
個人企画ではない、商業ベースの仕事を
いくつかさせて頂きました。

そこで思った事。

①偶発的な事も含め、仕事の一連の中で
個人企画では絶対に出来ない経験を沢山する事ができて、それは本当に有難かったし感動した。

②同時にシビアさやある種の残酷さも非常に痛感して、しゅんとなったww。
正にショウビズでしたね。
キャリアとステイタスが圧倒的に足りていないという自分の現実を突きつけられたし、とことん思い知りました。

これはね、100%私の責任です。
誰だって、特にメディアは
視聴率がとれる方を選びますから、当然の事です。

メディア・ショウビズの世界では
こうやって、こーゆー事を経験して
負けるもんかー!!
と自分を花開かせ、力のある人は
表に出ていくのかー。

と、実体験を通して経験出来たことは
非常に貴重な事件でした。

ただ、こんな私でもミュージシャンのはしくれ。
現実的な扱いを受けて、
正直しゅんとしたし、焦りました。
結果を出さなければ
という焦りから

今直ぐ何とか結果出さなければ
前進しなければ
という無謀な考えに陥ってしまい

折角のセロ活も吹っ飛ぶくらい
ここ数ヶ月はドーパミンの奴隷になりました(笑)→以下の過去記事参照の事↓。


今日の夜、漸く我に返り落ち着きました(笑)。

でも、この焦りや悔しさが自分の中から
湧き出てきて
あ、自分も心根が
しっかりミュージシャンなんだな
と自覚できて安心した部分と

このような漫画やドラマでよく見かける感情や経験を、自分でリアルにおいて経験した事は
絶対に自分の経験値と糧になる

と確信している部分と

これは、ミュージシャンなら誰でもできる経験ではない
経験できて、ラッキーなイベントだと思う

と考えている部分と

今回の出来事を
総じてポジティブに考えられている自分に
オイお前いつからそんな考えができるようになった

と、自分に突っ込んでいる部分と。


私は、メンタルトーフであり(絹ごし豆腐レベル)
また、我の強さがあまりなく
自分を押し出したり
セルフプロデュースしたりが本当に苦手でというか、からきし出来なくて怖くて

ショウビズの世界では生きていけない
仮に行けたとしても潰れて終わる
何も出来ずに消える
とずっと思っていた。

しかし
本当にご縁があって
つま先だけでも
大きな規模の商業現場を経験して

実際の自分は
あ、諦めたくないんだ
次の手を打ちたいんだ
ここにいたいし、入っていきたいんだ

という自分の太々しさに自分で気付いた。
いいじゃないか。
ちゃんとミュージシャンで良かった。


私は、トーフメンタルだし
フロントとは思えないくらい引っ込み思案だが

実は
物凄い負けず嫌いなのだ。

目立つ人たちが出てきては消えていく中で
しぶとくその場に居続けて
虎視眈々と時間をかけて自分の居場所を作り上げ
周りの人たちに徐々に認めさせていく
そして、最後の最後までそこにいて現場で仕事する

という
粘着質且つ執念深い勝ち方をしてきた(笑)


私は
還暦までメジャーで作品出せたら
自分の人生上々だと思っているし、それを目指している。

30手前から音楽を始め
40過ぎて、ショウビズ界に自分のつま先を入れる事ができた。
完全にスロースターターだし
スローペースである。
でも、確実に進んでいる。

今年参加させて頂いた、ある仕事の現場のプロデューサーが言っていた事だが

他の出演者と仲良くしてもいいが
ここにいる全員ライバルである事を忘れないように。
ライバル心は必ず持て

私はこれは、真理だと思った。

イベントのクオリティを上げていくため
イベントを成功させて人気を博し
収益を上げていくためには
それは絶対に必要な心構えだと思う。

仲良し現場では、
褒め合いばかりの現場では
ある一定のライン以上には行けない
(お客さん側の視点に疎くなるし
客を装った身内しか来なくなる。
だから拡がっていかない。
そういう現場や団体をいくつも見てきてしまったし、私自身も体験してしまった)

多勢の人の心もお財布も動かすくらいに良いものは決して作れない。

ライバルとは
日本語では
好敵手、と書く。

相手の良さや凄さを認めていなければ
そもそもライバル心は起きない。

相手を認めているからこそ
絶対に負けたくない、と思う。

それが空回る時もあるけど
結局は自分自身への大きな燃料になる。


私が何かを成し遂げてきた時は

必ずライバルの存在がいた。
ガツンと殴られるくらいの衝撃を受けて
悔しさで眠れなくなり
負けたくない、と必死になり

気がついたら、前にいた場所よりも
先に進んでいた
という事の繰り返しだった。


私は
不安も焦りも
嫉妬心も大切にする。

それが自分を大きく成長させると知っているから


そして
悔しい、負けたくないと嫉妬した相手の事を
私はリスペクトする。


自分のプライドやら体裁やらメンタルを守るための事で
絶対に相手を攻撃したり
マウント取りにいったりしない。
それは相手の実力と、積み重ねた努力に対して
非常に無礼極まりない行為だからだ。

その行為は
確実に自分の品格に傷をつけるし
いずれ肝心な大切な場面で自分に返ってくる。

それに、相手を攻撃している自分を
周囲の人は素知らぬ振りで
意外と見ているものだ。

相手の実力と努力に敬意を払えない人間に
私はなりたくない。

負けたくない
周りの人間は凄い

頑張る。
絶対に負けるもんか。
ここでどんな花でもいい、自分の花を咲かせてやる。

つま先だけ触れたこの世界で
自分のエゴやプライド
何より自分をミュージシャンたらしめているものの正体が剥き出しになった。
もう隠すつもりもない。

大人しい無害・無欲な振りをしていた自分より
今の自分の方がよっぽどミュージシャンらしくていいよ。







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