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「モチベーションの源泉は何ですか?」と聞かれて考えてみた。3回起業、フルリモートx組織の拡大、出版をしてきた起業家の頭の中。

僕は20代で3回も起業したり、本も出版したり、仕事も忙しい中で趣味でYOSAKOIソーランチームを立ち上げたり、と割といつも元気に行動しているので、たまに聞かれるのがこの質問だ。

自分のモチベーションの源泉は何だろう?

その答えを自分でも見つけるために人生を遡ってみると、そもそも僕自身は小学、中学、高校と、やりたいことも進路がわからなかった時期が長かった。

運動も平均点、勉強は平均点ちょい上、音楽と美術は平均点ちょい下、恋愛はまったくうまくいかず、、という学生だった。

そんな僕を見かねた両親と先生が「何もやりたいことがないなら医者になるのが安泰だ」とおすすめしてくれて、中高一貫校に入り、その6年間では盲目的に医学部を目指していた。ただ、高校三年生でその医学部に落ちた。そのときに、進路の可能性と気持ちが完全に絶たれた。

センター試験後に、やりたいことも進路もわからなくなりすぎて悩み尽くした。おそらくプチ鬱だったと思う。悩みすぎて「こんなに悩んでいる人が他にもいるなら、そういう人を救いたい」と進路の希望が見えて心理カウンセラーを目指すことにした。ギリギリで理系から文系に転向して、北大の教育学部にすべりこめた。

そんな背景から、大学に入学をする時には

「絶対に自分のやりたいことを見つけよう」

と意気込んでいた。

結果的に大学2年生の時に、札幌で20代の起業家の方と出会って、「起業家ってめちゃくちゃ楽しそうじゃん!」と思って、「起業したい!」という、やりたいことと出会うことができた。

そこで起業家の方にくっついて色んなことを教わりながら、20歳で家庭教師の仲介サービスを立ち上げた。

そして、教育への想いや指導方法についてブログを書きまくる中で、初めてのお客様からの問い合わせがあった。

初めての営業では成人式の時に買ったスーツを着ていき、手が震えながら全力で話して、無事に人生初の受注をすることができた。嬉しすぎて帰り道に、友達に電話をかけて「やっと自分で仕事が作れた!!」と報告をした。

この瞬間が20歳までの人生における、唯一の感動体験だった。

これは、起業したい!と思ってから、たくさん準備をして、起業できた!という瞬間だった。誰かのレールに乗っかるわけではなく、自分で考えたサービスを他人からも認めてくれた瞬間でもあった。

初めての起業を通じて

『やりたい!と思ったことが、できた!という瞬間』
がめちゃくちゃ嬉しい

ということへの確信が持てた。

やりたい→できた! がモチベーション

ここで挑戦した経験が、自分が常に何かに挑戦していたいという、モチベーションの源泉を生み出しているかも、と思う。

この経験から誰かとの勝ち負けでもなく、世間で言われている評価軸でもなく、自分の「やりたい!」と思ったことを大事にするようになった。

例えば、卒業前にフィンランドに1年間交換留学したり、新卒2年目で支店長を任せてもらったり、26歳でカンボジアに行って起業したり、1年間で1000人とキャリア面談したり、がっつり子育てしながらできる働き方を作ろうと決めたり。これらは誰かとの比較によって生まれたことではない。

マルゴト社を創業してからも、社員1ケタ台の頃から「同時に100社以上の採用代行をしているような最強の採用チームになろう!」とか「フルリモート社員を100人以上にしよう!」と言ってきた。当時からすると遠すぎる目標に見えていたが、仲間とともに実現できてきた。この「できた!」を仲間と体験ができて本当に良かった。

20歳で味わった「やりたい→できた!」が嬉しいという体験の後から、いまの37歳になっても変わらず「やりたい→できた!」の感動を感じながら生きていられることはシンプルに嬉しい。

「できた!」の実現される瞬間も好きだけど、実は「やりたい」をなんとか実現できないか、、と工夫したり試行錯誤しているプロセス自体も楽しい。

派生して、誰かの「できた!」も見たい

やりたい→できた!が嬉しい、というのは自分だけではなく、他人に対しても近い考えを持っている。

人材業界に長らくいる僕はずっと「人に興味がある」と言ってきた。ただ、実はさらに解像度を上げると「人が、やりたい→できた!になる瞬間に興味がある」と最近、言葉にすることができた。

だから飲み会でもランチでも同窓会でも「これから何やりたいんですか?」と口癖のように聞いている。2年前から経営の傍らでコーチングを200万円以上かけて体験して学んだのも、「人がやりたいと思っていること」を引き出して実現に導くスキルを高めたいからだった。

それに関連して、僕が話していて一番楽しい属性の人は「起業家・経営者・社長」に多いことがわかった。なぜなら「やりたい」ことが溢れている人が多いからだ。そこまでいける!?と思われるくらいの大きなビジョンを描いて、真剣に実現させようとしている人が多い。

(※もちろん経営者以外にも、僕の友人の会社員で楽しそうな人はいるし、アーティストやフリーランスや公務員の方々もやりたいことが溢れている人はいる。僕の周りでは経営者に多い、というお話)

経営者のやりたいことを聞いていると「それ絶対に実現させましょうよ!」と強く思う。やりたい→できた!を、大きな規模で成し遂げてほしいなと感じるのだ。

ただ、実際に実現しようとすると「大きなビジョンであるほど、社長一人では実現ができない」というのが残念ながら真実だと思う。だからこそ、仲間が必要だ。

つまり会社組織においては、
ビジョンが大きいほど、人材採用が必要なのだ。

じゃあ、採用・仲間集めは、社長のやりたいことをやる=つまり社長の自己実現のためにあるのか?というと、実はそうでもない。

世の中の多くの人は自分の生活における「やりたい」はあるが、社会全体に対しての「やりたい!」ことを描けるのは非常にレア人材なのだ。「人生かけて社会をこうしたい!」なんて本気で思える起業家はやっぱり少数派だし、全員がそう思う必要もないと思う。

だからこそ、大きな規模での「やりたい→できた!」を実現できるチームに所属していられることは、多くの人にとって良いことだと思う。社長が発端とした大きなビジョンを共有することから始まるが、実際に実現した際にはその達成感や嬉しさはチーム・仲間の皆で感じることができる。

つまり、社長が思い描いた「やりたい!」を、
多くの人にとっての「できた!」という体験に広げることが、
会社にとっての人材採用の意義でもある。

僕自身もマルゴト社の代表として、もっとこういうことをやりたい!と描いて、仲間と実現していきたい。まずは次の数年間で、社員1000人規模のフルリモートワーク企業に成長させたい。これは自社の話。

仕事としては、こういうことをやりたい!というビジョンある成長企業が、ビジョンを実現するための仲間集めのために、採用代行サービスの”まるごと人事”を通じて、多くの企業をご支援していきたい。

僕がやりたいことは「日本中の成長企業の採用を成功させたい」ということだ。ただ、自社が手伝える企業は社数にも限界がある。

自分たちが培ってきた採用ノウハウ・採用のやり方だけでも、まずは知ってもらえれば、採用成功できる企業が増えるはず、と考えて、今回『中途採用の定石』という本の出版を決めた。とはいえ執筆は思った以上に大変で、まるまる1年間は執筆と編集作業を進めてきた。

直近1年間のマルゴト社の業績だけを考えれば、代表の僕が約1年間も執筆活動に注力してきたのは、短期的な会社経営に対しては遠回りだったと思う。

ただ、「日本中の成長企業の採用を成功させたい」というミッションに対してのストレートな解決策が、現時点では出版だと判断した。これが長期的にはきっと会社自体の経営にもインパクトを与えるはず、という挑戦だ。

昔から読書が好きで、読書によって自分の人生を前に進めてきた自分。そんな自分が、今回がんばって本を出版できたことは「やりたい→できた!」の大きな瞬間だった。

これからも自分のやりたいと感じたことは大事にしたいし、誰かのやりたいと思っていることも大事にしたい。

僕が採用代行や会社経営や出版や講演などで日々活動する中で、一人でも多くの「やりたい→できた!」の瞬間を増やすことができたら、これ以上に嬉しいことはない。

以上です!
こんな長文をお読みいただき、ありがとうございます!

▼最後に1:進路やキャリアで悩んでいる方へ

このnoteでたくさん書いてきた通り、「行動力すごいですね!」となぜか言われることの多い僕自身のモチベーションの源泉は、

・やりたい!と考えて工夫や試行錯誤をするプロセスの楽しさ
・やりたい→できた!と実現できた時の嬉しさ

にあります。

この文章が何か刺激になった、という方は、ぜひ小さなことで良いので、「少しやってみたいな」と思ったことに飛び込んでみて「おお、できたじゃん!」という経験をしてみてください。

それを続けていけば、楽しく色んなことに挑戦している人になれます!(笑)

身の周りの人たちと共に、お互いの理想を叶えていきましょう!

▼最後に2:ビジョンある成長企業の方へ

御社のビジョン実現のために、ぜひ人材採用を成功させてほしいです!

僕が想いを込めて書いた『中途採用の定石』を読んでいただいても良いし、まるごと人事で採用代行させてもらえれば力強い味方になれます。

X(Twitter)でも採用ノウハウを含めて発信中なので、ぜひ見てみてください。引き続き、宜しくお願いいたします!

マルゴト株式会社 代表取締役 今 啓亮

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