彼女について

今から1ヶ月と少し前、僕に彼女ができた。人生で2度目の彼女だった。

彼女とは、俗に言うマッチングアプリで出会った。マッチングアプリというと、サクラや詐欺アカウントが横行しているせいであまり良い印象を持たれていないかも知れないが、彼女はいたって普通の女の子だ。優しくて気遣いがうまく、とてもしっかりしているけど少しネガティブな21歳の女の子。ふっくらしたほっぺたがとても可愛らしい。

僕の最初の恋愛は3週間で終わった。大学のサークルで出会った1つ年上の先輩と付き合った。彼女は僕とは正反対で恋愛経験も多く、僕にいろいろなことを教えれくれた。でも、僕はそれを何一つ活かすことができなかった。結果、1ヶ月足らずでフラれた。「彼氏として頼りなさ過ぎる」と言われたその日、僕は渋谷マークシティのトイレで人知れず泣いた。大学1年の7月のことだった。

その日から約2年半。大学3年が終わった頃に今の彼女と付き合った。僕は恋愛が得意じゃないけれど、彼女はもっと得意じゃないらしい。だったらなおさら、頼れる男になるしかないんだと大学4年になったタイミングで意気込んでいる。

今の僕は、まだ彼女の全てを理解していない。付き合ってまだ1ヶ月半なのだから当然だ。彼女のことをもっと知りたい。触れたい。感じたい。価値観をぶつけ合って喧嘩したい。僕の優しさで泣かせたい。彼女のために泣いてあげたい。でも急ぐべきじゃない。急ぐべきじゃないのはわかっているのに、僕はいつも先走った行動に出る。その度に、傷つけてしまったかなと自己嫌悪に陥る。来たるべき時にその時は来るのだから、今は焦っても仕方ないんだ。

もっと男らしく、もっとカッコイイ彼氏になれるように。

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