食事デートの会計101

デートで男性が奢るべきか否か論争は、定期的にSNS上で炎上の種になっている。確かに伝統的なジェンダー役割の下では、男性がデートの会計を負担するのが常識だった。しかし昨今は男女共に可処分所得が減り続けている。低所得男性にとって、毎回のデート代を全額負担している経済的余裕はないかもしれない。実際に低所得男性の生涯未婚率が高いことは、最近の調査から指摘されている。彼らは恋愛・婚活市場から弾き出されてしまっている。

一方で、令和の世でありながら人々のマインドセットは昭和から大きく変わっていない。結果として、ジェンダー役割に添うことが困難な(主に)低所得男性を罵倒する女性と、そんな女性に反撃する低所得男性とのバトルが繰り広げられる世の中になってしまった💦

まぁ…その話はこれ以上は深掘りしないことにして、今回は実際のデートにおいて男性は会計をどうすれば良いのか考察したい。筆者的には以下の3パターンに分類すると理解しやすいと考えている。

1. 女性に明確な払う意思がある場合

このカテゴリーの女性は、男が「今日は僕が払いますね」と言う前に「会計は割り勘でいいですか?」と確認してきたり、「私そういうのは(=男に奢られるのは)嫌いなんです」とはっきり意思表示する。ありがたく頂戴しておこう。

2. 女性の支払い意思が曖昧に見える場合

アラサー非モテ男子が対応に苦慮するパターンである。典型的には、男性が「今日は僕が出しますね」と言ったら「え…でも…」と申し訳なさ程度に財布をカバンから取り出す女性が含まれる。このパターンでは男が全額払った方が無難である。なぜなら単に女性がパフォーマンスとして財布を取り出しているだけなのか(=本心では払う気がない)、払う気はあるが男のメンツを潰すことを恐れているだけなのか、判断できないからだ。うっかり前者の女性に1000円でも請求すると、気分を害されてしまう。だったら払うそぶりを見せるなよ!!と言いたくなるが、要するに悪者になりたくないのだ。

前者の女性は、内心では男性に奢ってもらいたいと思っている。一方で、男性なら奢って当然よね!と踏ん反り返っている強欲な女には見られたくない、とも思っている。そこで「女性側には払う用意があったけど、男性側がそんな私を制して奢ってくれた」という構図が欲しいのだ。これなら女性が悪者にならずに奢ってもらうことができる。是非は別として、男性はそんな複雑な女心を理解する必要がある。

男性にオススメなのは「じゃあ、この後カフェなりバーにでも行きませんか?そこで(お金)出してもらえませんか?」と言ってみることである。後者のタイプの女性は、きっと快く払ってくれるだろう。

3. 女性に支払い意思がない場合

デート終盤でトイレに行ったり(そしてすぐ帰って来ない)、財布すら出さない女性が含まれる。男が「今日は僕が出しときますよ」と言うと「ありがとうございます」と即答される。まぁ男が払うしかない。

とは言え、もしデート相手の女性が男は奢って当然と考えているのであれば、その女性を付き合うべきか少し慎重になった方が良いかもしれない。

番外編:どうしても割り勘にしたい場合

女性に奢ることをどうしても受け入れられない男性もいるかもしれない。まぁオススメはできないが、女性と関係が進展する確率が減るリスクを理解した上でそうしたいのであれば、止めようとは思わない。その場合には、1円単位で細かく割り勘にすることだけは避けた方が良いだろう。ダメな男の代表例として至るところで指摘されている。

ちなみに私的統計では2と3のパターンを合わせて、だいたい2/3のデートで全額払っている。まぁ世の中そんなものだろう。


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