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システムは魔法の箱ではありません。
Konitaroです。
システムエンジニアの職について30年、今の会社に限ったことではありませんが、いつも思うことがあります。
『システムは魔法の箱ではありません』
ということ。
システムを導入するだけで、魔法のように効果が出ると思っている経営層が多いこと多いこと。巷で評判のいいシステムを入れれば、自分の会社も驚くような効果が出ると思いこんでいるようです。
違うんです、いい道具であっても正しく使わないと効果が半減するように、いいシステムであっても正しく使わないと効果は半減します。
いま、とあるデータ分析システム導入を担当しています。
他社で使ったときは、こんなことができた、あんなことができた、と良い点をめっちゃアピールしていました。傾きかけた会社を立て直すために必死の経営層は、そのシステムに対して希望を胸に抱き導入しました。
でも、僕は「導入だけでは意味がありません。いかに精度の高いデータを投入し、そのシステムを熟知しないと、導入しただけで効果は出ませんよ。」と伝えました。
でも、残念ながらその声は届いていませんでした。
思うようにならない、経営層のそんな苛立ちが圧として僕にのしかかります。
新卒で勤めた会社の情報システム部に、尊敬できる先輩がいました。その先輩から言われた言葉が、僕の今のベースにあります。
その言葉とは、
『難しいことを簡単にみせるのがプロだから。』
という言葉。
その経緯は、とある作業をその先輩に依頼しました。とても早くサクッとやってくれたので、簡単な作業なのだと思っていました。
でも、もう一度依頼したときに、「ちょっと準備に時間かかるから、そう何度も依頼されても難しいよ。」と言われました。
私は、その先輩がサクッとやってくれたように思ったのですが、実はそう見せていただけで、実際には色々と準備して作業をするのを手早くやってくれていただけでした。
そのことをその先輩につたえたら、その言葉を言われたのです。
難しいことを簡単にやってみせる、それこそがプロの仕事だと。
今の会社の経営層に伝えたい、これまで僕は、経営層からの抽象的な仕様だけでそれなりに形にしてきました。それは、これまでの経験と知識から、「相手が何を求めているか」を把握し、そして「こういうことですよね」と提示できるから。
それに慣れてしまったからか、言葉が少なすぎるんです。抽象的な仕様伝達が多い、そもそも大事なことを伝えない、ということが多くて何度も差し戻しになり、疲れ果てました。
AIの発達などで、簡単に早く自分が思うような形になると思っているのでしょう。
自分の考えは伝えないと形にはしてもらえない、ということに気付いて欲しい、と思った午前4時でした。
かなりグチってしまいましたね、ごめんなさい😥
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