疲れた人生を癒す浅草とMonkey Magic
人生って疲れる。
正しく言い直すと、たぶん私の性格や考え方が人生を勝手にハードモードにしているのだと思う。
なんとなくそうだろうと分かっていても、自分の大切にしたいことなんてそうそう変わらないから、少しずつ良くなっていると願いつつ、やっぱり人生って疲れることばかり。
ここ最近も心が疲れるようなことばかりの中、週末を迎えた。
3月20日は春分の日。ちょうど休みたかった頃の祝日に救われた。
そして、連休初日は友達と浅草のベジタリアン料理店に遊びに行く日だったのだ。
浅草は歩くだけで楽しい
浅草は目に映るものすべてが楽しくて、目が忙しい。
木製の店。
和な看板や店の造り。
周りの建物がすべて下町の世界観に染まっていて、ワクワクする。
一緒に遊ぶ友人がちょっと遅れそうだと連絡を受けて、私はこの街をゆっくり歩きながら楽しんだ。
一軒家の中にあるMonkey Magic
浅草駅から10分ほど歩くと着いたMonkey Magic。
一軒家の中にあり、履き物を脱いで上がる。
まるで知り合いのごはん会に招かれたようなアットホームさ。
店の至るところにあるサルグッズ。
店主はサルの格好をしており、店名も「Monkey Magic」なので、店に訪れる方がサルモチーフのグッズをプレゼントしてくれるらしい。
お店が愛されている証拠だ。
店の水はソーラーウォーター。
太陽に充てることで水がまろやかになるらしい。
水は1日2リットル飲んだ方が良いと聞くけど、2リットル飲めない体なのであれば無理やり水を飲もうとする前に、「なぜ飲めないのかから考えた方がいい」という話になった。
店主と友人の仲がいいおかげで、店主の食や健康に対する深い知識に触れることができ、おいしいご飯を食べるだけではなく自分自身の食や健康について改めて考えるきっかけにもなった。
ベジ丼のセットを注文し、最初に出てきたのはにんじんのスープ。
にんじんが甘くておいしい
セットのデリは、3品中2品はいくつかあるデリの中から自分が食べたいものを選ぶことができる。
店員さんの説明を聞いたそばから忘れてしまうようなものばかり。
オルチョなど、聞きなれない単語が多いからだと思う。
1品1品がとてもおいしい。
ベジ丼はテンペ、大豆ミート、車麩から好きなものを選ぶことができる。
野菜と大豆だけなのに、それを感じさせない満足感。
私たちの横では、店主とバイトと思われる店員さんが賄いを一緒に召し上がっている。
賄いのメニューはこれから店に登場するかもしれない新作らしい。
店主のごはんは、まんが盛り。
お茶碗の中のごはんが山のように盛られている。
お米にこだっていれば、たくさん食べても体に害ではないらしい。
今までお米選びに気をつけたことがなかったけど、ちゃんと良いお米を選びたくなった。
味噌汁は最初、透き通ったお出汁の中に具材と味噌が入った状態で出てくる。
まずはお出汁の味を楽しみ、後から味噌とお出汁を混ぜ合わせて味噌汁にして飲む。
1つのお味噌汁でお出汁そのものの味とお味噌汁が楽しめるなんて面白い。
進化するデザート
せっかく浅草まで足を運んだのだからとスイーツの盛り合わせも頼む。
酒粕のアイスはもともとあったメニューを改良してさらに美味しくなっているという店主の自信作。
食べたことのあるメニューも、おいしくなっていると聞いたらまた食べたくなるもの。そんな話を聞いたら通いたくなってしまう。
野菜あんの最中。
美味しすぎる最中の皮を使いたくて作った最中の皮が主役のデザート。
味噌のブラウニー。
デザートの4品中2品は甘じょっぱいデザートとなっている。
ただ甘いだけのデザートより、甘じょっぱいデザートが好きなので私好みのバランス。味噌が入っているケーキなんてときめいてしまう。
醤油のスコーン。
醤油が効いていて甘さもしょっぱさもしっかり感じる。
ベジ丼セット 1300yen
おまかせスイーツ盛り 1200yen
ひとつひとつの食材や調味料、作り方にこだわっていて、この値段なら安いくらいではないかと思う。
友人との話も、自然と食や健康の話になり、普段入るお風呂の目的やスマホなどの電磁波と体への影響、健康診断の結果など、いろいろと知らないことを知る時間になった。
「自然食品店ナチュラルハーモニーやムーミンパークに行きたいね」「今半のすき焼き食べたいね」と今度行きたい場所の話になり、未来の楽しみも増えた。
何気なくふらっと入った浅草寺で、手を清めお参りをし、おみくじを引く。
結果はなんと「大吉」。
浅草のありがたい観音様は、これからの人生はすべてうまくいくと言ってくれているのかもしれない。
元気の出ない日こそたくさん動いてみる
元気が出ないときは、メンタルクリニックやカウンセリングに行くよりも、いろんな場所でいろんな人と出会ったり話したり、おいしいものを食べたり、動いてみることの方が大事かもしれない。