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仕事が難しいからと言って口に出さないことの意味

簡単な仕事がしたいか?
それとも難しい仕事にチャレンジしたいか?
大した究極の選択でもないが、皆さんはどちらでしょうか?

私のことをまず先に書くと、社会人になりたての時は、100%前者。とにかく、その日暮らしで、仕事がいやだったので、難しい仕事には関わりたくなかった。
そうは言っても上司や先輩の立場はそんなことを許容できないので、それなりに手厳しかったが、私の本音と言うかスタンスは仕事はできるだけ簡単なものをと考えていた。それがだんだんと手抜きの術を覚えるきっかけにはなったように思う。

今どうかと言えば、できるだけ困難な仕事を選びたい。と言っても経営者としての役割の仕事は、そんな困難な事ばかりの選択はなかなかできない。矛盾するように感じるかもしれないが、会社が手掛ける、会社が受ける仕事は、できるだけ困難な初物にチャレンジしたい。だが現実はポートフォリオというものがある。
会社全体で見たら、やはり、2:6:2ぐらいだろうか。困難なものが2割。頑張れば出来るものが6割。簡単にできるものが2割ぐらいだと思う。
単純に会社が楽して儲けることが出来たとして、そういう状態の時は、簡単な仕事が半分以上占めている時だろう。しかし、そういうことは当然長続きはしないし、そういう間に綻びが大きくなり、いずれ破綻するだろう。
だからやはり、常に少しは重荷になる方が人は成長する。これはスポーツに当てはめても同じだ。

私も昔、ジムで筋トレをしていた時がある。トレーナーの教えはとてもオーソドックスだ。バーベルにしても、もうできません。と言うところから、あと10回、あと10回とやらされる。筋トレの重要なポイントである。

これは、仕事でも同じだろう。やはり、常に少々の負荷をかけないと仕事は上達しない。
そういう中で、困難な仕事と言うは別の次元だ。いまでも続編が出ているが、ビショナリーカンパニーという有名なビジネス書籍がある。
内容には賛否あるが、私は未だにビジネスの名著“ビショナリーカンパニー”のBHAGが気に入っている。書籍から引用するとこうだ。
BHAGとは、Big Hairy Audacious Goals の頭字語である。日本語では社運を賭けた大胆な挑戦という感じだ。

ビジネスパートナーで、ソニーに精通した田村新呉さんは、"デスバレーを越えろ"がソニースピリッツの神髄と語る。私の大好きなフレーズの一つだ。

単純に儲ける儲けないの視点から言えば、困難な仕事は避けても良いと判断する経営者も多い。だが、私はそうは思わない。変革を起こすとか、世の中を変える、真の社会貢献を目指すなどは、言うのは簡単だが、普通の事では達成できない。

だから、個人的にもそういう機会は活かしたいと思っているし、自分が率いる組織は常にその方向で鼓舞していたい。もちろん、隗より始めよである。

しかしながら、こんな感覚が通じないメンバーと仕事すると正直疲れる。ちょっと、ハードルが高い仕事に遭遇すると、すぐ私にはできませんという。最近の若い人はそういう妥協と言うか、あきらめが早すぎる。
また、ベテラン組の弱気の発言にも困ったものである。やる気のある若者に悪影響である。だが、私は口や表情には出してほしくない。まして、チームでMTGしているようなときに、そういう態度が一番困る。

やっぱり、BHAGにしてもデスバレーを越えるにしても、最初はハッタリである。ハタッリが好循環につながる。最近の働く場では、気合を否定する人が多くなったが、大間違いだ。人間はやはり気合である。それは情熱や熱意と同義語だ。
私はこれからもそういうメンバーと、困難な仕事にチャレンジし続けようと思っている。

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以上

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