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ポケベルの時代とSNSの時代の違い

先日、オンラインでブレスタフェスタを開催中に、ひょんなことからポケベルの話になった。

ブレスタフェスタ

老若男女が参加しているのがブレスタフェスタの特徴でもあるが、試しに聞いてみた。

やっぱりではあるが、概ね今の40歳以下は、ポケベルを使ったことはない。
30歳以下ぐらいになると、そういうものの存在すら知らない。当たり前と言えば、当たり前なのだが、ポケベルの話題だけでも結構盛り上がるものだ。
なぜ盛り上がるかと言うと、きっと新鮮なのだ。それと、時代のギャップというのが興味津々の源泉になる。例えば、私の世代であれば、20代で実際にポケベルは使っている。30代でもあったはずだ。知っている人にとっては当たり前すぎるが、概ねこんな使い方だ。

内勤の人は別として、経営者や営業はとにかく外出する。携帯電話すらなかった時代は、オフィスの外の電話と言えば、お客様先で借りない限りは、街中にある公衆電話を使うことになる。
今でも、NTTの都合で、わずかに街に残っているが、今どき特別な事情がない限り公衆電話すら使わない。

例えば、その当時、私が外出したとする。
その後、私がこれから訪問する予定の顧客から急なアポ変更が会社に連絡が入る。社内で受けた人は、私のポケベルを鳴らす。まあ、それなりに振動するので流石にこれに気づかない人はめったにいない。だから、ここまではスムーズだ。
早速私は、近くの公衆電話を探す。街中だと間違いなくすぐに見つかる。そして、会社に電話をして用件を聞く。まあ、アクシデントがあるとしたら、小銭もテレホンカードもないときだろうか。

こんなやりとりが何年間かの間、ビジネスパーソンでは当たり前になった。そのうち、恋愛ドラマでも登場し、ちょっとしたショートメッセージのやりとりでのほんわかした恋のコミュニケーションが新鮮だった。
恋愛体験はともかくとして、ビジネスでは一時当たり前だった訳である。この時は、とても便利になったと実感した。

結論から言うと、今のSNS時代も長くは続かないだろう。私の予想では、次は音声が席巻すると思っている。この話は別の機会に詳しく書くとして。
さて、ポケベル時代とSNS時代の大きな違いは何だろうか?両方知る世代は、すかさず、今はせわしないと答える。
本当にせわしない、こまごました時間に追われ続けている毎日だ。一体、この先どこに向かうのか?そろそろ、もっとゆっくりしたいものだ。

では、今のSNSしかしらない若者はどうだろうか?せわしないとは感じてはいるが、比較しようがない。ポケベルの話を知ると、目をぱちくりさせる。考えてみたら、この変化のギャップはたったの30年程度だ。
まあ、私が言わなくても子供でも知っていることだが、こういうテクノロジーの変化は日進月歩であることは言うまでもないし、この変化は加速していく。
一見、ますます便利になって行く。そして、人はますます疲れていく。こんな時、ポケベルぐらいに世の中がもどれたら、なんと幸せな事だろうか?科学技術を進化させていくのは人間の宿命とは思うが、そろそろ、自分のペースで生活したり仕事したりする世界が存在しても良いと思う。

何も、SNSを使わなくても、不自由がない生活。こんなことをITの仕事を専門の一つする中で、毎日のように考えている。
こんなことを仕事の世界で言うと、“変わっていますね。”と言われることが未だに多いが、私は普通だと思っている。

以上

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