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保育園「園長先生の仕事」を考える ~職員研修編~

前回の記事

以前、以下の記事を投稿しました。

今回は、その中から「職員研修」について紹介します。

施設監査事前調書、質問項目

行政による施設監査は、法令等で定められた、ある意味「最低限の基準」「必ず守らなければならない項目」です。

その調書の中で、「職員研修」については、以下のような項目があります。

● 職員研修等資質向上対策について、パート職員も含めてその推進に努めているか。
● 研修を計画的に行っているか。
● 特定の職員のみ参加するなど偏りのないよう、職員(パート職員も含む)に対し、平等な機会を与えているか。

認定こども園事前調書 ワークシート「5」より

上記項目をどのように思われますか。

行政監査の位置づけ 一つの視点

行政の方は、何のために監査を行うのか。
それは、「正しく保育が行われていることを確認するため」です。

ただし、全ての事項を確認することはできません。
時間、手間がかかりすぎるからです。
そのため、自己点検項目として事前調書を用意しているような面もあります。
そこに対して、「性善説」で監査します。

ただ、全て「言った通り」とすると監査として成り立ちません。一部については、確認添付資料を求めます。

私たち施設側は、「性悪説」で監査される、という意識の中で、各項目について、正しく説明できる体制構築の責任があると考えます。
それが多額の税金を受けながら、子どもたちの命を守る者として責任と考えます。

常なる進歩を目指して

とはいえ、完璧な運営ができているわけではありません。

上記の項目については、計画的な研修について、「研修規程」なり、職員のキャリアに応じた「キャリアパス研修」を明確化する必要があります。
それらの書類提示が、上記監査への確認書類になります。

これらについては、世の中の変化に応じて、常に改善の余地が生じ、現時点で、自信をもって公開できるほどのレベルに達していないのが正直なところです。

そのために、園長先生が行わなければならない業務が、いかに幅広い範囲に広がるか、想像いただけるでしょうか。

「園長先生って、保育士の先生と一緒に、子どもたちと遊んでいるだけでしょ?」
そんなイメージを持たれることもあります。
いえいえ、とんでもありません。
極めて重責で、極めて多忙です。

当然、次世代の園長先生を育成することも、大切な業務の一つです。
「背中を見て育て」は通用しません。今や、「背中を見る」人はいません。見るのは、YouTube等です。
成長するためには、分かりやすい業務マニュアル、手順書、研修資料等が必要です。

園長先生は大変なのです。
その大変さについて、情報発信が不得手であるところは、確かにそうだろうな、と思います。

ご理解の一助になれば幸いです。

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