見出し画像

ずっと寄り道、遠回り

 引越しの準備が始まった、それもそのはず後一カ月すれば今の住処を出ることになるのだから、昨日配達から帰りとりあえず一箱分だけと段ボールに詰めてみる、想像していたより時間が掛かった。大丈夫だろうか。

 そして本日はそんなぼやぼやした頭でアルバイトへそれなりには自分の中で慣れてき始めた働き先、急に寒くなった事もあり適当に鞄の中へ詰めたパーカーが嵩張っていつもよりカバンがデカい印象を自分でも抱いていたら案の定「荷物多いなー。」と声を掛けられ、あちゃー完全にやべえ奴が漏れてしまっている。
出社して即で思いもよらなかったので「上着を突っ込み過ぎました。」となんとか発したもののまあ意味不明だろう、その上、私の応対が咄嗟で追いつかず粗雑だったのではなかろうかと気にかかる午前中。

確かに我ながらもお弁当と1リットルの水筒は持ち歩いているけれど、それにしても悩ましい問題だ。
果たしてこんな諦め悪く選別苦手な私が順調に引越しの支度を進められのか不安である。

そんなこんなでバイト終わりおとなしく帰って引越し作業進めるべきとは思いながら、また映画を一本観て帰るかという欲念が湧き立つ、しかもおそらく今日の映画は凡そ観た後の予想がつく、それはきっと後悔するんだろなという気がしてならい、悩み悩み、一度牛丼屋寄って飯食いて考える。
分かっている、そういう雑念に塗れて物が増えているように迷いが自分を迷い遠回りさせる事を、そして金もたまらない事を、これはおとなしく公民館へ寄って荷造りするべきだろう。

 そう鮮明に分かりながらギュウギュウの電車の車両から抜けて映画館のあるホームに降りた。

そして今、おつとめ品価格の惣菜を擦り抜けて映画館のあるこの街のチェーン喫茶店で先程少し眠ってしまったばかりに一層纏った眠気を連れてまばらに帰り道を行く人達を窓越し眺めている。

何が正しいんか、わからん。

『フルコースのレディオ』というラジオ番組をYouTubeで配信しております。

基本的に毎週木曜日0時配信です。

懲りずに7回目何とか配信漕ぎつけた。1週間を公民館の新聞と振り返る。

そんな内容です。誰が聴くねんそれが今一番の問題です。

ご慈悲とお力添えを承りたい所存です。どうぞよろしく。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?