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江南市の課題を考える<公共交通>新しい公共交通として「オンデマンド交通」を考える③
江南市の課題を考えるという
シリーズの第1回目
「オンデマンド交通を考える」の
その③です。
前回、オンデマンド交通の
メリットとデメリットを
掲載いたしました。
その上で、江南市の課題を
解決するための
オンデマンド交通は
どのような形がふさわしいのか
検証できるように
色々とピックアップしていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1692859849533-Jid3jyC4Gu.jpg?width=800)
もう一度おさらいしてまとめます。
1.利用するたびに予約をする必要があり
予約をしてはじめて運行する
乗り合いの公共システムです。
2.利用者が少なく
一般的なバスが通っていないエリアでは、
利用者が予約した時点で運行する
乗り合い型のオンデマンド交通が
活躍しています。
3.現存している公共交通機関の活性化と
都市部の混雑解消、交通弱者対策を
目的にしています。
4.路線バスが十分に走っていない
過疎化地域の交通手段の確保が
大きな目的で
観光地で多くの輸送が必要な場合も
観光が終わり次の場所へ
移動する時にニーズがあります。
5.多くの利用者を運べて
利用者の要望に合わせてサービスの提供でき
従来の交通機関の活性化につながります。
「オンデマンド交通」を考える
その①はこちら→→→
江南市の現状をまとめます。
![](https://assets.st-note.com/img/1692853169319-q2tr78ehQI.jpg?width=800)
①名鉄バス(路線バス)
<問題点>
名鉄バス路線から外れた区域がとても多い。
上記の青、薄紫、薄茶、黄緑、黄色と
色で表した区間以外は、バスが通っていません。
上記の2.3.4が該当いたします。
②いこまいCAR(予約便)
利用を希望する方が、事前に利用者登録し、
利用する前日までに利用予約をして、
江南市内の区域を玄関先などから
目的地までタクシーを利用するものです。
(ドアtoドア)
※一度利用者登録すれば、
この事業が終了するまで有効です。
時間:8時30分から17時(通院の場合18時まで)
利用料金:タクシー運賃の2分の1
(10円未満は切り捨て)
最低利用料金は310円。迎車回送料金は自己負担。
立寄り利用可(上限時間は10分、待機料金あり)
<問題点>
1.前日までの予約であること
2.令和5年3月にタクシー料金の値上げ
初乗運賃630円(いこまいCAR310円~)
加算運賃253mごと100円
迎車回送料金が「1回200円」
時間距離併用運賃及び待料金が
「1分35秒ごと100円」
最低でも510円からになり
いこまいCARの利用負担増に。
3.タクシー会社の負担増。
運転手が確保できず
運行数を増やすことができない。
4.江南市の財政負担増。
5.2024年問題。
運送業者の働き方改革。
江南市民が常時利用するのに、
「いこまいCAR」の限界が見えています。
上記の3.4.5が該当します。
![](https://assets.st-note.com/img/1692859891123-wLA2YvIGbO.jpg?width=800)
「オンデマンド交通を考える」のその②で
集めましたデメリットや
導入した自治体の失敗例も
ふまえて、課題解決のための
ポイントを掲載いたします。
1.地形や立地状況、住民の年齢層など
エリアごとに様々で違いが明らかです。
運行形式を検討する段階で
「どの時間帯に運行するか」
「どんな人がどのような目的で利用するか」
「どこからどこへ送迎するか」
「どんな車両にするか」
具体的にニーズを探る必要があります。
2.失敗例の理由から原因を探る
「利用者が想定よりも少なかった」
・一方向運行による利用の不便性、
・沿線に病院・公共施設が少なく
利用が低迷した、
・一部ルートでバス利用より徒歩の方が速く
利用が低迷した
利用者数予測に問題があったことが原因で
各世代へ均等にアンケート調査などを行い、
事前にニーズを把握し
採算性などを十分に検討することが重要です。
3.民間交通事業者や地域住民との協力も重要
①民間事業者との理解・協力不足
・バス・タクシー事業者に
「民業圧迫」と思われる。
・民間路線バスと路線が重複してしまった。
②行政主導で行わない
・行政施設を無理に結びつけたことで
利用が低迷した。
・地域住民の声も採用し、江南市全体で
江南市活性化につなげられるような
交通システムの構築が必要。
4.オンデマンド交通のIT化
タクシーや路線バスよりも複雑な運行を行うため
オンデマンド交通のIT化を
検討するのも一案です。
メリットとデメリットがあり
デメリットは
①高齢者が利用に抵抗を感じる
②タクシー無線から
PCでの配車管理に変わるので
今までのノウハウを生かせない
など様々で、
オンデマンド交通の利用が多い場合は、
IT化に向いているそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1692859943872-S1PyqjVUuV.jpg?width=800)
オンデマンド交通のデメリット
①認知度・利用定着が大きな課題 の
<対策>で書きましたように
体験会を行ったり
保健福祉会館や医療施設は
定期的に通う方が多いので、
オンデマンド交通の利用を促してもらうように
通院に合わせて予約が自動で出来るシステムを
導入するなども一案です。
また、すべての地域にオンデマンド交通が
合うわけではなく
江南市でも住人ニーズに合った方法を
選択することが大切です。
最後に、オンデマンド交通の
IT化につきまして
実証実験を行った実用例など
また後日掲載させていただきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1692861102784-01EtwDoa5o.jpg?width=800)