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いつか誰かの心に届くような文章を、書いてみたいなという話。

久しぶりに、海外の有名なタレント発掘番組、ブリテンズ・ゴット・タレントを見た。

それも、かなり懐かしい一斉を風靡したスーザン・ボイルさんが登場した回だ。


もう11年前の動画になるけれど、もうそんなに時間が経ったのかというぐらい、時の流れは早く、初めて動画を見たことがつい最近のように感じる。

何度聴いても、心に響く歌声。

こんなにも一瞬で多くの人を魅了しているから、やっぱり素敵な歌声なんだと思う。

勝手な想像だけど、その才能の裏にはすごく地道な努力があったと思う。

プロの歌手になるということを夢見て12歳から歌を始めたというのだから、番組に出た当時で35年の下積み人生だ。

おそらくもともと歌が好きで、周りの人からも褒められたりしたため歌手を目指したのだろう。

最初は小さな才能だったのかもしれないけど、それを育てて、夢を叶えたということは、はじめはシンデレラストーリーと思ったけど、何度も聴くうちに、叶えるべくして叶えたんだなと思った。

努力し続けたからこそ、人々を魅了し、多くの人を感動させる歌を歌える。

たとえ才能があったとしても、努力をやめたり、発揮する場所がなかったり、チャンスに恵まれなかったりして、日の目を見ない人も多くいると思う。

周りから認めてもらえなかったり、誰かから誹謗中傷されることで、自信をなくして夢を諦める人もいると思う。

スーザン・ボイルさんに関しても、この番組に出たことがきっかけで、オーディションの決勝前にはかなりの誹謗中傷があり、出場を迷ったそうだ。

諦める人がいる中で、努力と才能と運で夢を叶えた話は、やっぱり感動するし、まったく私とは関係ない人なのに、夢を叶えられて良かったと、なぜか自分事のように嬉しく思った。

多くの人に感動と希望を与えられる歌声は、人々の心を動かすパワーを持っていて、とても価値あるものだと思う。

それだけ価値があるからこそ、夢を叶えられて、多くの人からも祝福された。

感動は、この人には無理だろうとか、難しいと思われている中で、多くの人の期待を超えて成果を出した人にしか起こせないものだと思う。

ただ歌がうまいというだけではなく、見た目も地味で、番組に出る前まで一般人だったスーザン・ボイルさんだからこそ、希望と感動を与えられたんだと思う。

歌手は歌を通じて感動を与えるられるけど、アスリートはスポーツを通じて感動を与えられる。芸術家は作品を通して感動を与えられるし、音楽家は演奏を通して感動を与えられる。

それぞれの価値を生み出して、人々の心に影響を与えられる。

多くの人に影響を与えられる存在になりたいと思うほど、そこまで身の程知らずではないけれど、いろんな感動に触れるたびに、誰かの心に響くような、周りの人の心を動かすようなそんな何かを、いつか私にも少しだけできたらなと思っている。

ただ、30年ちょっと生きていると、自分が生まれ持った才能が、どれほどのものかだんだん見えてくるし、スーザン・ボイルさんみたいに人を魅了する才能も、一つにかける情熱も、私は持っていないんだなということに気付く。

人に感動を与えることはおろか、今私が生きていることで、何かの価値を生みだしているとも思えないぐらい、世の中のためになっていると思えない。

相手の心を動かせる人になりたい、という漠然としたイメージや思いはあるのだけど、どうしたらなれるのか、自分に何ができるのか。

私が役に立てることってなんだろうな。
そんなことをただ考えるばかりである。

コミュニケーションが下手な性格のためか、子供の時から自分の考えだったり思いを文章で書くことが好きだった。何かに入賞したという経験はないけれど、学校の授業で書いた文章を褒めてくれる先生もいた。けれど、私が面白いなと思うnoteの作家さんに比べたら、ハッとするような文才や表現力はなく、足元にも及ばない。

将来こんな人になりたいという思いだけが先走って、才能も努力も追いついていない。

このまま、私が思い描くような人にはなれないのかな。

その可能性が高い気もするけれど、私にしか書けないこと、日常の中で感じたこと、言葉として残したいことを、そのままの気持ちでnoteに書いていくことで見えてくることもあるのかなと思い、今日も文字を綴っている。

スーザン・ボイルさんが多くの人を歌で感動させたように、私もいつか人の心に届くような文章を書いてみたいと思う。

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