KNK

日本の美大卒 テキスタイルと服と靴 ドイツに住んでいます

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最近の記事

天のお導き

生きていくというのは、ほとんど自分ではどうしようもない天の導きによる成り行きなのではないだろうか。 もちろん、「こっちにいきたい」と思って自分のできる最大限の努力をすることは必要だけど、努力をしたって縁がなければそちらにはいけない。 だから自分が行きたい方向に向かって努力しつつ、あとは導かれるままに動くことになる。 例えばこの会社に就職したいと思って努力しても採用を決めるのは会社側で自分ではどうしようもない領域があるし、出会に特化したマッチングアプリでも結局はタイミングと縁

    • 02.2022

      大学の時に「すべての行動は意識下で行われているわけではない」というテーマで作品を作ってる子がいた。確かにそうだし、人によって無意識と意識の部分と割合がかなり違いそうだな〜と考える。 私の場合どういうことを意識的に考え、また無意識の中で行い、またそれらの割合は一日の生活のどれくらいを占めているのだろう…恐ろしい 理系な人間ではないのであまり細かく意識したことはないのだけど、「やるべきこと」の部分にはあまり脳みそを使って行動しない方がいいのではないかと思えてきた。 例えば“朝学

      • 濁流では生きない

        うちには暖炉がある。絵本に出てくるようなレンガのものではないけれど、ガスや電気代がますます高騰している近頃では、冬にこの暖炉が大活躍する。 アパートのみんなで共同で薪を買っていて、自動的に管理者が庭の薪置き場に補充してくれるので、その薪を自分の階まで運んで火を起こすのだ。 火というのは不思議だ。 見てるとぼーっとできるし暖かいし心が休まる。燃え終わるとただ灰になる。 1日が終わって帰宅後、火を起こして燃え終わるまでにその日にあった嫌なことも心の中で火にくべる。 時には人には

        • 音楽と記憶

          今まで自分が聴いてきた音楽って割と鮮明にいつどんな時にどんな気持ちで聴いてたか連立して覚えてるものだ。 プレイリストを遡って聴くと、当時の匂いとか感情がブワ〜っと思い出されてほんわかしたり泣きたくなったりする。 脳ってフシギ。 ●mei eharaのアルバム「Ampersands」 Merzhausenの丘の上にあるWGに住んでいた頃、時間だけはあったからトラム代をケチってFreiburgから家まで1時間くらいかけてよく歩いた。このアルバムを聴きながら。夏だったし上り坂で汗

        天のお導き

          母の愛

          (ドイツにくる時の12時間のフライト中にメモに書いてた文章) ————————————————— 留学先のドイツへ行くには、実家のある福岡から一旦成田へ行き、空港近くで一泊してから翌朝の便での渡航となった。 福岡空港までは母が車で送ってくれた。 手荷物検査の列まで行くと、母の友人が私と別れた後の母を心配して来てくれていた。 時間も迫っていたので別れを惜しむ暇もなかった。私が「じゃあ、」と言うと、母は「かなちゃんハグ」と言って手を広げた。母の目は涙ぐんでいた。私も喉が震えた

          母の愛

          苦手なもの・こと

          自分の価値観と合わない、苦手で、受け入れられないこと。 もしくは、自分の嫌なところを投影しているようで受け入れられないこと(でもあるかもしれない)。 これらは流動的で年月や経験によって移り変わり柔らかくなったり厳しくなったりしている。 なかなかこんなこと堂々と言えないから書きたい。 ・「し」を「しゅぃ」と発音して歌う ・「て」を「つぇ」と発音して歌う ・早口で言葉が聞き取れないのに自覚がないこと ・お風呂に入らずにベッドに触れること ・ネガティブな発言をSNSで頻繁にする

          苦手なもの・こと

          Zu Mittag essen

          私の今の生活は、朝8時からお昼過ぎまで授業、そのあと3日にいっぺんくらい買い物をして帰宅というルーティーン。 朝ご飯はMüsliかヨーグルトをちゃんと食べるけど2限目にはすっかり腹ぺこになってしまう。 お昼ご飯に何を食べるかいつも迷っている。 ドイツはすっかり冬の寒さなのであったかいものが食べたい。 そこで最近ハマっているのが缶のパン.ᐟ .ᐟ たくさん種類があって、Knack&Backというメーカーのが有名のようです。 https://www.knackundback.d

          Zu Mittag essen

          26年4ヶ月

          頭の中でものを考えていると、こんがらがってちっともまとまらないし、さっきまで考えていたことも次の瞬間忘れてしまう有り様なのでこれからは、"ちょっとした気付き"を文章に残していこうと思う。 世界は今、新型コロナウイルスというパンデミックでかなり混乱した状況にある。 きっと教科書にも刻まれるであろう時事の真っ只中にいる。各国政府が経済活動と自粛の狭間で政策を進めている。 国どうしの行き来が制限される中、わたしは一年ほど温めていた留学を決行した。 目的地はドイツはフライブルク。一

          26年4ヶ月