見出し画像

二日酔い対策―むくみ・頭痛・梅雨時の不調・下痢にー

〜漢方指導士が
二日酔いと闘う人」に送る〜

春ですね。体が次の季節に向けて調整を始める3・4月です。
 
この頃の夜の街はどこのお店も乾杯に溢れてますね。楽しそうな赤い顔をチラ見しながら、それ大丈夫?それだと明日辛いよ、ちゃんと対策してる?って気になってしまうのは私の悪い癖かもしれません(笑)
 
絶対自分で自制しながら飲める人には関係ないけど、その時パーっと飲みたい時あるし、飲まなきゃいけない時もありますよね〜。でも飲みすぎた次の日は大抵最悪。頭痛いですか?気持ち悪いですか?思いっきりむくんだ顔が気になりますか?化粧の乗りも良くないですね。二日酔いと闘うのはやっぱり辛いですよ。
 
そうなるのがイヤなので、私はまず飲む前に対策します。少しでも早く頭痛いのから解放されるように、さっさとその不調にさよならできるようにしておけば次の日も安心ですから。今日は飲みまくるぞ!って決まっているならなおさら早めに手を打っておきたいですね。
 
でもそんな時間もなく忘れてしまうことありますね。大丈夫ですよ。あとから対策でも十分救われる手段あります。先がいいか後がいいかは余裕がある時にご自身で試されるといいですね。まずは緊急対策ということで。
 
🔹ウコン🔹
よくCMで「ウコン〇〇」とか聞くと思いますけど、ウコンは確かにアルコールの分解を助けます。ただ、分解されてもまだ二日酔いになる成分は残ります。そしてアルコールは飲むとすぐにトイレに行きたくなることからわかるように実は飲んだ量より出す方が多くなるため脱水症状をおこしやすくなります。脱水を避けるために間に水とか挟んでくださればいいですが、今まで、酒宴でそういう飲み方している方にはほとんどお目にかかったこと、ないですね。つまりはウコンだけでは二日酔いの成分を完全に分解できず、脱水も防げないということで、今ひとつと感じる方が多くなるわけです。
 
🔹しじみ🔹
ではやはりCMで聞く「しじみ〇〇」はどうでしょう?
これは飲酒の直前、または間に摂取すればアルコール分解を助けますが、飲酒後だとすでに酔う成分が体に入ってしまって、アルコール分解を助けられないため効かないと感じる方がどうしてもいらっしゃいます。
 
🔹トマトジュース・グレープフルーツジュース🔹
飲酒時はアルコールのない水分、糖分、ビタミンCを一緒に摂るといいので、トマトジュースやグレープフルーツジュースを飲みましょうと言いますけど、実はグレープフルーツジュースの成分が高血圧の薬の摂取を阻害してしまうのはご存知ですか? 中高年の人は結構な頻度で引っかかってしまうのではないかと思います。せっかく高血圧を下げる薬飲みながらそれが効かないばかりか、アルコールでさらに血圧上げてしまうのは残念な結果になりかねません。飲んでいい人と良くない人が出てしまうのでこの場合まずは無難な水かトマトジュースにしておきましょうか。
 
🔹BCAA🔹
でもそれもやっぱり飲めなかった〜どうしよう〜!という方は帰宅際にドラッグストアかコンビニ寄ってBCAA買って下さい。BCAAで身近なのはアミノバイタル(味の素)でしょうか。体に浸透しやすいゼリー飲料を飲んでもらえたらと思います。アルコールの分解力を早めてくれます。
 
🔹漢方五苓散』🔹
と、ここまでの対策で十分効いたというならそれでよし!です。それで次の日大丈夫ならば全然OK。でも問題は、そんなんじゃ全然効かない!いつも対策してるのに最近効かなくなってきて頭はガンガンだし、顔のむくみがひどくて外に出られないの!!という重症な方ですね。
そういう方はもう当然漢方をお薦めいたします。これは飲む前でも後でも大丈夫。飲んで早く楽になられてください。
漢方薬で有名なのは3種類ほどありますけど、今回はどんな体質の人でも差し障りなく摂っていただけるものをご紹介します。それが『五苓散』です。
これは体の水分調節をしてくれる優れもので、体内に余分な水分が溜まるのを防いで、排出を促してくれます。なので次の日も顔がパンパンにむくむ人、頭が重くてだるい人にはよく効果を発揮してくれます。一応2〜3回続けて飲んでおくといいですね。
 
この効果は二日酔いだけに効くのではないですよ。雨が降りそうになると辛い人(低気圧の前に頭痛がする方とか)、梅雨時足がむくんだり下痢になる方にもぜひお薦めしたいです。
 
さあ、あなたはトマトジュース飲めそうですか? BCAAでなんとかなりそう? それとも『五苓散』をひそかにバックやポケットにしのばせて安心して飲み会行っちゃいます?
 
🔹最後に…
とか言ってますけど、本当は二日酔いしない程度にお酒を楽しんでもらうのが私的には1番安心できるんですけどね(笑) 無理しないでくださいね。自分の体をいたわってあげられるのは自分しかいませんよ。くれぐれもお気をつけて〜。
 
漢方指導士・国際中医薬膳師 TAKAKO

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?