憧れていた調理師という仕事
note始めたばっかりなのでオーストラリアに来る前、約10年前の事を少し書きたいと思います。
調理師学校を卒業して日本で調理師として働いた数年がオーストラリアに来るきっかけにもなったし、人生で結構インパクトある数年だったので書いておきます。
調理師学校を卒業した後、初めて就職したのはイタリアンレストランでした。
調理師学校では先生方にどんなに大変でも3年はお店で修行を積む事みたいな事を言われてたと思います。
私もめちゃくちゃ意気込んでました。
それに加えて念願の初めての一人暮らし!
とりあえず新しい生活で頑張ることしか考えてなかったです。
が、このお店は1か月ちょいで辞めることになります、、
理由はたくさんありましたが、
まず朝5時半から深夜までの仕事。長い!けど、ここは今考えたら身体に異変が起こるまで疑問にすら思ってなかったです。
次にオーナーシェフのスタッフへの暴力。毎日。私以外の男性スタッフは常に奥に呼び出されて殴られてました。(私は女なのでか殴られませんでしたが、男性のマネージャーは営業中にボコボコにされた顔でホールに出て来たこともあります。)
そこでの緊張と恐怖と疲れで毎日胃がキリキリするようになって体重が1か月で5キロ落ちました。
そしてだんだん睡眠不足で夜営業後に次の日のカトラリーを並べる単純作業が眠すぎて出来なくなりました!
これは衝撃!一本フォーク並べては立ったまま寝る!これの繰り返しで気づいたら終わるまでに普通なら5分掛からないのが1時間経ってました!
料理が好きで習いたくて入った世界だったのでそんな奴隷みたいな毎日でも必死でした。
そう。今考えても1番怖いのは、この現実に疑問を持てなかったこと。
1人暮らし始めて頼る人もいなくて、若かったから必死にくらいつくしかなかったし、ここで耐えられない自分が駄目だって思ってました。怖
最終的に身体が壊れて無理になって辞めざるえなくなるまで少ししかない休憩時間に薬局に行って胃薬買って飲んでは本当に本当に自分なりに頑張ってたと思います。
今客観的にみたら全て間違ってる!ってわかるのにその時はそういう社会に飲み込まれててわかなかったです。
その後も2件別の所で働きましたが、ここまでは酷くなくてもまあまあ酷いです。
いつも時間に追われて、自分の時間もろくになくてレストランから外に出るたびに街を楽しそうに歩いてる人を羨ましく思ったりしてました。
いつか自分も自由に好きな所へ行って好きな事をしてやる!って思ってた気がします。
いつでも出来たのに!本当に!
気付くまでに数年かかりましたが、その辛い数年があったからその後こんだけ頑張ったんだから次は好きな事しようって思えたと思います。
そして仕事を辞めて海外に行く予行練習に日本で英語を喋れる北海道ニセコへと旅立ちます。
ここからまた今後の人生に繋がるたくさんの経験をします。この話もまた書きたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?