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小説

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2018年7月の記事一覧

planet-5 01

「この間の怪電波、遠くの知的生命体からのちゃんとしたメッセージだったって話、聞いたか」 …

こん
6年前
2

2018.7.27

月没帯月蝕  かすかに聞こえる合成音声の中、ぶううううん……と雑音がスピーカーから聞こえ…

こん
6年前
4

2018.7.26

今日の終わりに。  今日も良い日だったと思う。  何より朝から調子が良かった。  いつもは…

こん
6年前
5

2018.7.25 夢十夜 第二夜

 こんな夢をみた。  今日も暑い。気持ち悪い汗を、すでに汗で湿ったタオルで拭く。  地元…

こん
6年前
5

2018.7.24 夢十夜

 こんな夢をみた。  私は偏頭痛持ちで、低気圧がやってくるともれなく頭痛に悩まされる。 …

こん
6年前
7

2018.7.23

 本当に、真っ白。  頭の先からつま先まで。肌も、唇も、瞳も、爪も。服で隠れて僕に見えな…

こん
6年前
3

2018.7.21

月光酒  どうせ阿保の先輩のほら話だ。  僕は心の中で悪態をつきながら、港にあるボロ小屋の陰に隠れていた。  とうの昔に寂れただろう港町には、明かりがほとんどない。自転車でここに来るまでに、すれ違った人も車もなく、時々現れるこれまたボロボロの街灯をいくつか見ただけだった。  こんなところで商売している人がいるわけ、ない。  僕は人気のない、場所そのものが幽霊のような港で、先輩の言っていた「赤い光を放つ船」を待っていた。  季節は夏。もうそれはひどい酷暑で、太陽が沈んでだいぶ

2018.7.19

 月明かりが眩しくて、目をそらして歩いてきた。  ついこの間、夕焼けの中でみた三日月が膨…

こん
6年前
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