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3番のりば支援員 二宮由香理さんインタビュー【第1回】ひとはに入ったきっかけ

広島県安芸高田市にある「ひとは福祉会」の事業所のひとつ「就労センターあっぷ」には、地域の特産品を活かしたおかきやゼリーをつくる「食品製造」、地域の農業を手助けする「アグリサポートひとは」、そしてアート商品をづくりを行う「3番のりば」があります。

毎週火曜日の午後には、絵を描きたい人が集うアート活動も行っています。

今回は、3番のりばとアート活動の立ち上げのきっかけをつくったスーパーパートの二宮由香理さんに、あっぷの最寄り駅・吉田口駅のベンチでお話を聞いてきました。

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お願いします。

二宮さん
お願いします。

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そんなに緊張せずにお話できたら思うんですけど。うふふ(笑)先ほど、ひとはで働き始めて9年目とお伺いしましたが、どんなきっかけでひとはに入られたんですか?

二宮さん
えーっと…結婚して子どもを産んで…何も資格を持ってなくて、とりあえず保育所入れるためにと思ってドーナツ屋さんで働き始めたんです。そこが…5年半くらいかな?
何かやりがいのある、長く続けられる仕事が他にないかなーって思っとったときに、半年くらい前に見た安芸高田市の広報誌を思い出したんですね。多分、表紙がひとはだったかな?ひとはの特集が組まれていて、インタビューの記事とかが載っていて…そのね、写真のみんなの顔が笑顔だったんです。すごい仲良さそうなところだなぁ、素敵だなぁと思って、そのときはそれくらいで流れて。

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うんうん。

二宮さん
で、どこかいいとこないかな?と思ったときに「あ、ひとは?ひとはいいかもしれん!」ってひらめいた感じで。その足でハローワークに行ったらちょうど求人が出ていて、「あ!」と思って。トントントンって進んで、働けることになりました。

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へぇー!すごいタイミングですね。

二宮さん
そのときは、養鶏場でかごを洗浄したり、整理するような仕事で採用になって。まあ、職種はわかないけど、とりあえずやってみようって感じでスタートして…で、毎日山の上に行って、夏は暑いし冬は冷凍庫みたいに寒い中でひたすらかごを洗浄する仕事をして、わたしはすぐに心折れそうになっちゃって。(笑)だけど、結局は利用者さんに癒されて、なんとなく続けられたっていうか。

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利用者さんに癒されて、続けられたんですね。

二宮さん
それまでは、障がいのある人と関わったことはなかったんです。ハローワークの職員さんにも「ちょっと難しいんじゃない」って止められたぐらい。でも、やってもわからんし!と思って、面接受けさせてもらって、いざ一緒に働けることになって…最初はびっくりしましたね。

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びっくり?

二宮さん
色んな人がうろうろしたり、大きい声で叫んだり、パニックになって叩いたりとかもあったし、もうびっくりして。だけどなんかすぐに…癒された。なんか…なんていうか…なんでしょうね?

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なんでしょうね?でも、わかります。わたしも経験があります。

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二宮さん
一緒におって落ち着くというか。彼らにそういう意図があるのかないのか、わからないんだけれども…。それがなんかあって…まあ、続けられて。そのあとも、牡蠣の養殖のための貝に穴をあけるっていうのもひたすら6年くらい。仕事だけでいったらつまらないし、したいことでもない。でも、続けられたのは、やっぱり利用者さんがおったからかなっていう感じ。

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うんうん。

二宮さん
ね。不思議な力がありますよね。なんだろうな。

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なんですかねえ。

二宮さん
なんだろうなぁ…ひとはの面接の時に、そこにいた担当職員さんに、「こっちが元気がないときとか、落ち込んだときに、別にそれを言ってるわけじゃないのに、自然と向こうも感じて、本能的かな?そばにいてくれたりとか、なんかそういう…そういう不思議な感じるものを持っとるんだよ」みたいな風に教えてもらって。その時はわからなかったけど、一緒に働いてみて「あぁこのことか」みたいな。

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うんうん。

二宮さん
だから本当に、見方がかわったというか。そういう意味では、こういう仕事ができて良かったなって思いますよね。

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そうですね。

二宮さん
じゃないと一生わからないと思う。

第2回 あっぷでアート活動をスタート につづく


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