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病床に伏せて、思い出すのは

久々に風邪をひいて熱を出した。
ちょっと面倒くさかった予定も、楽しみにしていたご飯会もすべてキャンセルして、家で静かに寝ていなければいけなかった。

こういう時は今集中しないといけないことが目の前にないからか、昔のことばかり思い出してしまう。たぶん去年の今頃もこんな感じで風邪をひいたことも、そのとき恋人だった彼のことも一緒に、思い出す。

風邪をひいた、熱も少しある、と彼に告げると、チョコレートミルク(巧克力牛奶、響きがかわいい)買ってきてあげるから、出ておいで、と言われた。風邪をひいているからいつにもましてブサイクな私は顔を見られたくなかったから、いいよいいよ!と断っていたのに、もう買ってきたよ、のLINEが。なんてこった。

しぶしぶ階段を下りて彼のもとへ、そして、はい、とチョコレートミルクを渡された。

なんてことない差し入れのようなシチュエーションなんだけれど、この時のことを私はちょっぴり後悔している。顔を見られたくない気持ちと、風邪がうつっちゃったらどうしようという気持ちがなぜか先走ってしまって、ありがとう、と言葉少しにそそくさと自分の部屋に戻ってしまった。今思えば、まず初めに、わざわざ私のために届けてくれたことをこころから感謝すればよかった、そして、ありがとうと、抱きしめてあげればよかった。

離れた今だからこそ、こういう些細な後悔が生まれてくるし、風邪をひいて身体が弱っているからか、心もなんだか弱くて、1年も前の後悔が響いてくる。

大事な人にはどんな状況でも、感謝を伝えるのを忘れちゃだめだなあ。

#大学生 #日記 #風邪 #感謝 #後悔 #日常

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