東京創元社/ハビエル・マリアス/白川貴子=訳『執着』
出勤前にカフェで見かける夫婦を襲う悲劇。愛する人物が覘かせる暗い影。推測に基づく登場人物の物語が交差することで物語は迷宮と化す。それは〈脱線〉と言えば〈脱線〉だが、本作を引き立てる鍵はその〈脱線〉にあると言っても過言ではない。

お読みいただき、ありがとうございます。 今後も小説を始め、さまざまな読みものを公開します。もしもお気に召したらサポートしてくださると大変助かります。サポートとはいわゆる投げ銭で、アカウントをお持ちでなくてもできます。